キャンプ日記*杜のテラスで食い倒れ
大阪の最北端で兵庫と京都に隣接する能勢町には、大好きなキャンプ場がある。
1時間くらいで気軽に行ける距離なので、今までで一番訪れている場所。
今回は母とお互いに食材を持ち寄って、この冬最後のキャンプを楽しむ。
薪ストーブでは大量の薪を消費するので、道の駅「くりの郷」で薪を調達。
一束500円なので、とってもお安いのだ。
何度も訪れている場所だけど、今回はなんと、乗馬クラブの勧誘でポニーが来ていた。
大人しく、なでなでされているポニー。
こはるちゃんというらしい。
私も子どもたちの後に並んで、こはるちゃんをなでなでさせてもらった。
一緒に写真を撮ってもらったんだけど、顔を近づけたら寄り添ってくれて、優しかった。
めっちゃかわいかった。
静かで優しい動物の癒し効果、すごいよね。
ほどなくして、杜(もり)のテラスに到着。
こちらのキャンプ場は「大人のあそびの時間・空間を楽しむところ」というコンセプトで、土日は予約が取れないくらい人気なんだけど、いつ来ても静かで落ち着く。
トイレや水場も綺麗だし、冬はお湯が出るのもありがたい。
好きなサイトを選んで予約できるころもいい。
今回はお気に入りのサイトが埋まっていたので、初めての32番サイト。
一番端で、プライベート感満載。
この日は夜まで、天気が不安定。
冷たい雨に打たれながら、レインコートを着て急いで設営。
安全な基地が完成したら、ビールで乾杯。
静かな杜でひたすら食い倒れる、怠惰で幸福なキャンプのはじまりはじまり。
13時
まずはお湯を沸かすだけのカップヌードル。
自然の中ですするカップヌードルって、なんでこんなに美味いんや。
そして毎度おなじみ、冷凍たこ焼き。
実家の冷凍庫にいつもストックされていて、母とキャンプに行くときは、いつもたこ焼きがついてくる。
私、母、たこ焼き。いつもの3人ってかんじ。
激しく雨が降ったかと思えば、ぴたりと止んで小鳥のさえずりが聞こえる。
雨音とさえずりを交互に聞きながら、ぼーっとする。
DODのヨンヨンベースは、広いのに設営がとても簡単で良い。
しかし母は幕内で薪ストーブが使える新しいテントを買うらしいので、冬にこのテントを使うのは今シーズンが最後かも。
14時
こちらもお馴染み、冷凍枝豆。
枝豆は野菜なので、いくらでも食べていい。
むしろ食べた方がいい。
絶対に食べなあかん。
そして、ピザを焼く。
ピザハットで4年間アルバイトしていた経験を活かし、シーフードミックスとピザハットグルメの2種類を前夜に仕込んできた。
薪ストーブの中に入れて焼くつもりが、サイズオーバーで入らない。
なのでアルミホイルに包んで、ストーブの上で蒸し焼きにした。
こんがり感はないけど、ピザパンみたいになって美味しい。
15時
ビールもあけてお腹が落ちついたところで、コーヒータイム。
静かな森に広がる、芳醇なアロマに癒される。
母がスッと、さつまいもを差し出してきた。
いつの間にかストーブの中で焼いていたらしい。
お腹が落ち着く、とは?
17時30分
少し暗くなって、気温も下がってきた。
さぁ、お待ちかね。から揚げの時間です。
キャンプの時こそ、揚げ物。
普段控えているお酒も揚げ物も、満を持して解禁!
ずっと食べてみたかった、業務用スーパーの台湾風フライドチキン、ジーパイ。
カラッと揚がった、サクサクのジーパイ!
ピリリとした辛さの奥に、たぶんシナモンや八角や花椒たちの甘い香りがする。
ハイボールがすすむったらありゃしない。
ジーパイをぺろりと平らげたところで、ぽつんと取り残されていたたこ焼きを発見。
胃を休ませるために、お出汁で明石焼き風にしていただく。
こんなに優しいたこ焼き、はじめて。
あなた、そんな一面もあったのね。
19時
今宵の宴も、ついに佳境を迎える。
大好きなそら豆。
このふくふくの鞘の中で、ぬくぬくしている豆たち。
目覚めよ。食われる時が来たぞ。
大きな鞘の中に、2〜3粒の豆がゆったりと眠ってた。
なんか寂しいので、ひとつの鞘にぎゅうぎゅうに詰め込んでみた。
サムネの写真を見て、「このそら豆はやらせだ!」と気づいた方はいましたか?
母が、大きなエビでエビチリを作ってくれた。
餃子も焼いてくれた。
焦げたけど、カリカリで美味しい!
数ヶ月前に、エビチリと餃子が食べたい〜って言ってたのを覚えててくれたんだと思って、嬉しかった。
ビール、ハイボール、タコハイ、梅酒。
6時間かけてゆっくり飲み、信じられないくらい食べた。
あとは、寝るのみ。
夜は冷え込むので、21時過ぎには寝床についた。
母は寝袋に入った瞬間、寝ていた。
おやすみ。
7時30分
どれだけ暴飲暴食しても、翌朝にはお腹が空いている、キャンプの不思議。
朝は可愛く、桜のベーグルとコーヒー。
桜あんの優しい甘さが、春を感じる。
キャンプでは、すこぶる読書がはかどる。
一昨日届いた川上未映子さんのエッセイ、あっという間に読み終えてしまった。
川上未映子さんの小説の中で、主人公と家族が過ごす何気ない時間の描写に、何度涙したことか。
エッセイの中でも、大切な人と「今」を過ごすことの尊さが書かれていた。
そうだよね。
明日も平和に生きている保証なんて、本当はない。数秒後にはこの世にいない可能性だって、ゼロじゃない。
後悔しないように、今を生きよう。
今回のキャンプで体重が2キロ増えたけど、とっても幸せだったから、ぜんぜん後悔してない。
11時
チェックアウトを済ませ、いつものくら寿司へ。
杜のテラスの後は、くら寿司というのが定番コースになっている。
くら寿司の鉄火巻きが大好き。
鉄火巻きのために、くら寿司に行く。
海苔がパリパリしていて、無限に食べられる。
ちいかわが欲しかったのでびっくらポンをしたんだけど、見事にはずれた。
当たる確率を上げるためには、課金をしないといけないシステムに変わってた。
世知辛い。
さて、帰ろう!
行きはこのビックハープを渡ると「もうすぐ能勢やー!」って高まるけど、帰りはいつも「楽しかったなぁ〜」って思ってる。
また何度も来るであろう、杜のテラス。
次は何を食べようかな。
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