親の教育の影響とは?〜叱って良いか〜

野球の指導者としての疑問。
この子は、厳しく言って大丈夫なのか。
それとも褒めることのみで指導を行うべきなのか。

厳しく言って大丈夫か、の"大丈夫"の意味は、やる気を無くさないか、モチベーションが下がらないかということである。
人格を侮辱するような発言は言語両断だが、何かを注意する時などにいつも厳しく言うべきなのか優しく、遠回しに直してほしいところを言うべきなのかを迷ってしまう。
どんな子にも優しく遠回しに言って、理解してもらえばいいという気持ちもあるが、それで伝わるのかという思いも付いてくる。

ただ、怒りという感情を選手に見せて屈服させるような態度は良くない。良くないというより、怒りはコントロールできる感情であるから怒りを利用しないで生徒に理解させることが大切なのだろう。
しかし、怒りがないからと、厳しい言葉を言わないというのはイコールにはならないだろう。
そこの境目が難しく感じる。

そこで、それぞれの子によって厳しい言葉を発しても大丈夫なのかという所では、親の教育、親子の接し方が関係してくるのではないかと思っている。親から怒られながら育てられた子もいれば、褒められ続けて育った子、怒られることなんて無縁だった子もいるかもしれない。
各家庭によってどんな教育をしてきたかを、事前に把握して、家庭でこんな教育を受けてきたからそれに合わせてみるのも1つの解決策だと感じている。
ただ、家庭の教育がこれだからと言って、その子に必ず合っているとは限らない。

家での生活の時と野球の時では違うかもしれないし、違う接し方の方が気持ちの部分が向上していくかもしれない。

全ての人に当てはまる正解はない。
ただ、その子によっての正解はあるのかもしれない。それを探り、オーダーメイドのコーチングをしていきたい。


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