宣伝会議のラジオCM制作実践講座は受けたほうがいい
はじめまして
GMOペパボのおおくぼと申します。CS室ホスティンググループという組織でマネージャーをしております。
※CS室については「より良い顧客体験を実現するためのCS室とは。第10回マネージャーコラム」をご参照ください。
※わたしが書いたコラム「つくる人にならなかった私が、CSを14年続ける理由」もよかったら読んでくださいね。
いちおうマネージャーなんかしてるし、本来であればみなさんの知見になるような記事を書くべきだと思うのですが、期待を裏切って毒にも薬にもならないような記事を書いていきます。
ところで
ホスティングサービスに関わってるのに、なんでnoteで書いてるの?なんでWordPressじゃないの?って思われた方がいるかもしれません。
わたしもそう思ってます。でも言い訳させてください。
ホスティングサービスに携わる身として独自ドメイン(何年も前からもっている)でWordPressをインストールしてちゃんとブログ(タイトルも決めている)を・・・と考えてました。
気づいたら公開前日の12月14日でした。
もう今からテーマとかなんだかんだ色々凝って作るの無理だわと思い、他の仲間がいて楽しそうなnoteを選択しました。WordPressはちゃんと作りますごめんなさい。
2021年にチャレンジしたこと
毒にも薬にもならないとは言ったものの、今年チャレンジしたことがあるので、それについて真面目に書いてみます。
※なお、本記事では宣伝会議のラジオCM制作講座を推奨していますが、回し者ではなく、純粋な感想として自発的に書いたものです(記事に書くことについては、事前に宣伝会議事務局の了承を得ております)。
コピーライター養成講座(基礎コース)
今年7月から「宣伝会議 コピーライター養成講座基礎コース」に通っています。宣伝会議コピーライター養成講座福岡教室25期です。
なぜ通っているかというと、今の仕事に活かせると思ったから。というのは建前で、単純に「ずっと気になっていたから」です。
ライティング技術を上げるとか、クライアントの課題を見つけて解決する力を身につけるとか、今の仕事に結びつくものはたくさんあります。でもそこじゃなくて、ある日ふと「あと何年生きられるんだろう」と考えた瞬間があり、その時に心残りがないようにしようと思って天神のVITOでジェラートを食べながらスマホで申し込みました。ちなみに税込176,000円。一瞬高額に見えますが、受講してみると安いと感じます。ほんとに。
通ってみて、実際どうなの?
コピーライター養成講座についてはまだ通っている途中なので修了後に改めて書こうと思いますが、「楽しいけどきついし、きついけど楽しい」というのが素直な感想です。
週一回ペースで土曜日に講義があり、さらに課題が週一回ペースで1~2本出されて提出期限に追われるという生活を7月から続けています。仕事しながらだと正直きつい。土日も平日夜も捧げないといけなくてくじけそう。でも課題は出したいし休みたくない。そして仕事じゃできないことができて楽しい。というせめぎ合いを繰り返しています。
ちなみに、提出した課題には講師からの講評があり、順位もつけられ、10位以内の成績優秀者は「金の鉛筆」がもらえます。
さて、わたしは何本もらったでしょう?
そんなこと気になる人いないと思いますが最終的な成績が出たらお知らせします!!
一番おもしろかった講義
コピーライター養成講座は、たくさんのプロの方から、ありとあらゆる講義を受けます。どの講義もおもしろいし、ためになったのですが、その中でも特に印象深い講義があります。
「ラジオCM制作実践講座」です。
ラジオCM制作実践講座は選択クラスの1つで、選択クラスとは「少人数での実践トレーニング」を行う講義です。今回はボディコピークラスとラジオCMクラスの2種類だったのですが、迷わずラジオCMクラスを選びました。
なぜなら、三谷幸喜さんの映画「ラヂオの時間」が大好きだから!!!
それが理由なのかはさておき、正直ボディコピーのほうが仕事に活かせるだろうとは思いました。でも、ラジオ制作ができるんですよ?めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。というわけで自分の気持ちに素直になりました。
ラジオCM制作実践講座
※公開範囲には制限があるため、講義内容の詳細については書くことができません。気になった方は実際に受けてみることをお勧めします。
どういう講座なのか
この講座では、直川隆久さんが講師を務めています。かの有名なキンチョールのラジオCMを作ったすごい方です。
この講座では、何回か座学を経た後、なんと「FM FUKUOKA」さんで実際のラジオ収録を経験することができます。ラジオ局なんて入ってみたいに決まってますよね。
さらにすごいのが、実際に企業から課題が出され、制作したものはその企業のラジオCMとして放送されるんです。実際にFM FUKUOKAで流れちゃうんです。コピーライター養成講座では卒業制作を除き基本的に架空の依頼が課題になるのですが、ラジオCM制作実践講座では実際にクライアントとなる企業から依頼が来て、そのクライントの要望を満たすCMを作っていきます。本気でがんばらないといけないやつです(いつも本気なんだけど緊張感が違う)。
ちなみに、ラジオCMの尺は「20秒」です。この20秒という時間に後々苦しむことになります。
人生初のラジオブース
FM FUKUOKAさんで収録できるのは全部で2回、1回目の収録は練習、2回目の収録は本番です。1回目と2回目でそれぞれ異なる案を提出し、各回で選ばれるのは6作品ずつです。
1回目の収録で、わたしが作った「ACR」さんの作品が6作品の内の1つとして運良く選ばれました。
ラジオCMの収録はチームで行います。チームのみんな、先生、現場の方と相談しながら原稿をブラッシュアップしていきます。その結果がこちらです。
こんな風に文字数を削れるだけ削りました。20秒って意外と短くて、文字数をギリギリまで削らないと収まらないんです。なので、可能な限り短い文章でクライアントの要望を満たせる原稿にする必要があり、そこがかなり難しいと感じました。ラジオCMにせよ普段の文章にせよ、冗長になっているところがないか確認するのは大事ですね。と書きながらこのブログが冗長まみれなんじゃないかと心配になっています。
余談ですが、わたしの原稿だと登場人物がNA(ナレーション)含め3名で、1回目の収録に参加されたプロのナレーターの方は2名でした。1名足りず、急遽わたしが幼い娘役で収録することになりました。
とても貴重な経験をさせてもらい、録音データもいただけて大満足だったのですが、わたしがあり得ないほど下手くそすぎて恥を晒しました。
ファイナリストに選ばれたのは?
さて、本番である2回目の収録ですが、なんとなんと、わたしが作った「福岡地下街開発」さんの作品が6作品の内の1つとして選ばれました。やったー!
1回目と同様に、チームのみんな、先生、現場の方、さらにはクライアントの方とも相談しながら原稿をブラッシュアップしていきました。その結果がこちらです。
現場でのクライアントからの要望もあり、原稿は色々と変わりましたが、最終的には元の原稿からあまり変わらない形となりました。
このラジオCMは、実際にFM FUKUOKAで流れるそうです。放送日はまだ先のようですが、もしラジオで耳にしたら「おおくぼが作ったやつじゃんん!」と思っていただけると幸いです。
グランプリの発表
2回目の収録が完了した時点で講義は終わりでしたが、先日 12/5(日)19:00-20:00 に、今回のラジオCM制作実践講座の特別番組がFM FUKUOKAで放送されました。
ラジオCMが出来るまで ~「ラジオCM制作実践講座から」13~│FM FUKUOKA│2021/12/05/日 19:00-20:00
ここでは収録した作品の中でのグランプリが発表されたのですが、
わたしの作品がグランプリでした!!!!!!!!
配信期間終わっちゃって証拠がないけどほんとに!!!!!!!!(幻聴だったらどうしよう)
講師の直川さんが仰っていたよかったポイントとしては、ざっくりまとめると以下です。
クライアントの希望である「音から記憶に残るもの」という条件を満たせている。
ダービーのように、だんだんとナレーションのテンションが上がっていくところで、買い物の時の高揚感が表現されている。
人生で5本の指に入るくらいのうれしさでした。参加してよかった。
※2作品が収録対象に選ばれている方もいました。すごい。
というわけで
ラジオCMはいいぞ
ラジオCM制作実践講座は、ラジオ局で実際のラジオCM収録を経験できる、ものすごく楽しい講座です。ラジオに少しでも興味があるなら絶対に受けたほうがいいと思います(個人の感想です)。
あと、今回の講座をきっかけにたくさんのラジオCMを聞いたのですが、この世にはおもしろいラジオCMがこんなにあるのかーと初めて知りました。音だけという制約があるからこそユニークなものが生まれるのかもしれません。
わたしはコピーライター養成講座の選択クラスとして受講しましたが、単発でも受けられます(全3回)。
ラジオCM制作実践講座
受講価格:35,000円(税込 38,500円)
今回も一般参加の方が多くいらっしゃいました。しかも講師の直川さんがとても親切な方で、「エキストラ講義」と称して特別講義を複数回開催してださいました。お釣り来る!!!
ラジオが好きな方、制作の現場が好きな方は、ぜひ受けてみてはいかがでしょう(FM FUKUOKAの萬石さんというレジェンドにも会えます)。
ちなみに、「第15回ラジオCMコンテストずーっと前からオーディオアド」があります。グランプリは100万円だよ。応募しなきゃ損だよ。
実は
最後の講義、つまり2回目の収録は欠席する予定でした。課題も欠席予定で出していました。
収録は作品を書いた本人がいないとディレクションができないため、欠席予定の作品は収録候補から除外されます。
2回目の収録日は県外に行かないといけない用事があり、泣く泣く欠席で出していたのですが、諦めきれず、なんとか無理くり調整してオンライン参加することができました。
正直、現地で参加できたほうがコミュニケーションもしやすいし、何より楽しいと思うので、オンラインでの参加ってどうなのかなという気持ちでした(もちろん事務局の方がオンラインでの参加体制を作ってくれていますが、そもそも推奨は現地参加でした)。
でも、欠席してたらわたしの作品は選ばれることはなかったし、グランプリをいただくこともありませんでした。
ねばり強さというか、しつこさというか、意地でもチャンスを掴みに行くことの大切さを痛感した経験でした。調整の時にくじけそうだったけど諦めなくてよかった、、。
長文失礼しました。おわり。