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kintone×PCAクラウドの連携を試してみる 〜PCA会計 プラグイン編~

kintoneとPCAクラウドを連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。

前回、kintoneとPCA会計との連携について、連携させる必要性を考えました。
今回からは具体的な連携方法を取り上げてみます。

▍プラグインによる連携


kintoneとPCAクラウドをノーコードで連携する手段として、「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」がPCAから無償提供されています。

「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」とは、キントーンと『PCAクラウド』を設定するだけで簡単に連携可能とするキントーンプラグインです。

PCA

そこで今回は「PCAクラウド 会計連携プラグイン for キントーン」を試してみます。
ダウンロードできるプラグインやアプリテンプレートについては以前の記事に書いていますので、よろしければご確認ください。

交通費精算アプリ

ダウンロードできるアプリテンプレートは2つなのですが、弊社では部門管理をしていないので「交通費精算アプリ」を使用してみます。

アプリテンプレートを使用して作成したアプリがコチラです。
立替で支払った交通費を精算することを目的としたアプリのようです。

まずはプラグインの設定を行います。
プラグイン設定画面から、接続する領域を選びます。

その下では精算明細を会計データに変換する設定を行います。
レコードの明細テーブルのフィールドとPCAの項目を紐づけていきます。

設定に関しては詳しい解説動画があるので見ていただいた方が早いですね。

「連携パターン」フィールドに数字を入れるようになっています。
これは仕訳のパターンを複数登録知ることができるので、例えば
パターン1:現金で精算
パターン2:振込で精算
といったように貸方の科目を現金や預金などで使い分けたり、
補助科目や部門などでパターンを分ける使い方が想像できます。

ということでこのレコードを登録してみます。

一覧画面に転送用のボタンが表示されているのでクリックすると、

PCA会計に登録することができました!

▍「交通費精算」だけなのか?


作成してみて気になる点がいくつかありました。
まずは「交通費だけしか連携できないのか」というところです。

アプリテンプレートが交通費精算になっているのでそう思ってしまうのですが、新たに「経費精算」アプリを作成してみました。
テーブル内に添付ファイルフィールドも設置したので、領収書を添付することができるようになりました。
スマートフォンやタブレットだとカメラが起動するので、領収書を写真に撮って申請することもできそうです。

パターンとして
1:旅費交通費
2:交際費
3:消耗品費
4:事務消耗品費
5:通信費
6:雑費
といった科目を用意しました。(あくまでも一例です)

これと連携パターンで借方の勘定科目と登録すれば経費精算業務をkintoneで行い、そのままPCA会計と連携し自動仕訳登録ができるようになりそうです。

▍「経費精算」しかできないのか?


経理作業をする身としてもう一点気になるのは「経費精算」しかできないのか?というところです。

売上や仕入、入金出金などの取引がkintoneアプリとPCA会計で連携できるのか、やはり経理担当者としてはその辺も連携したいと思うのではないでしょうか。

ということで、振替伝票の形のアプリを作成しました。

うーん、長い。。。
テーブルに明細を入れていく必要があるため、必要項目を入れていくとアプリが長くなってしまいます。
これは仕方がないと諦めるべきなのか…。

プラグインの設定から項目を紐付けを行います。

この辺りは経費精算などと変わらないので、kintoneのフィールドとPCAの項目さえしっかり紐づいていれば「振替伝票」という形でも問題はなさそうに思います。

▍今回のまとめ


というわけでkintoneとPCA会計のプラグインでの連携を試してみました。

ただし、実務として使うようになるかというと疑問が残ります。
それは、kintoneのテーブル1行がPCAの1伝票になってしまうということ。
テーブルに2行あると2つの伝票になってしまいます。

これをよしとするかどうかいろんな方に聞いてみたいところではありますが、私としては少し気持ち悪いというのが正直なところ。

これが1レコード1伝票で登録できるようになると嬉しいなと思います。

もう一点、伝票Noと伝票IDフィールドが必須項目でありながら手入力じゃないとできないというのもやりづらい点ではあると思います。
テーブルになっているので自動で採番するのはカスタマイズなどをしないと難しいですし、手動でやるのは実務ではなかなか手間のかかるところかもしれません。
「無償」ですからね。
今後どう展開されていくか期待したいところです。

引き続きこのプラグインをうまく使う方法、他の連携方法など模索していくつもりです。

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