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ハンブレッダーズと私の青春


ハンブレッダーズって知ってます?
邦ロック好きなら恐らく聞いた事あるのではと思う。

2年程前。
某CD屋で働いている時に出会った。
当時、付き合ってた人が「めちゃ格好いいねん」と、教えてくれたのが出会い。
きっかけは本当に、好きな人が好きだったとい事だけ。
「スクールカーストの最底辺から鳴らすロックンロール」とか「ネバーエンディング思春期」なんかが彼らのキャッチコピーだった。

“好きな人に教えてもらった”ってだけで青春。まじで、青春。
青春なんてもんは、何歳になったって本人が言い切ればそれは『青春』なんですよ。

そう、彼らが私のCDショップ店員時代を、遅れてやってきた青春を彩ってくれたのは間違いない。
あれは『青春』だったと思う。

私の中でハンブレッダーズといえば浮かぶのはこちら『DAY DREAM BEAT』という曲。

イントロからヒーロー登場!みたいなギター。
ミュージックフリークな我々(私と誰?)には、響きすぎる曲。
めちゃくちゃ陰キャだったし、スクールカーストの底辺も底辺に居た私にとって、登下校中や休憩時間に聴く音楽のヘッドフォンの中はまさに宇宙だった。
そんな、救いようのない私の学生時代を救いにきたかのような曲。
聴いた時に「ハンブレッダーズは信用できる」と思ったのを覚えてる。

次にこの曲『ユースレスマシン』


メジャーデビューアルバムのリード曲。

CDは時代れで、役になんてたたない。
ロックバンドは魔法じゃないし、この先の人生に必要がない。
だけど、私はそんな役立たずのガラクタに助けられてきた、私の世界を変えてきた。
その事実を知っている私は、ガラクタも必要のないロックバンドも手離せない。
このアルバムを聴いた時にこれはハンブレッダーズの決意表明なんだろうなぁ…と、高ぶった。

どうしてこんなにも彼らの音楽に惹かれるのか。考えてみた。
辿り着いた答えは、いつでも嘘がなく等身大な歌を唄っている事。
そして、その姿勢が全くブレない。
ハンブレッダーズなのに。
あとは、チラつく毒々しさ。
その毒々しさも含めて嘘がない。
信念を持って音楽に向き合う姿が胸にくる。
だから、私は好きになったんだと思う。

私の遅れてきた青春を彩ってくれたようにこれからも、ハンブレッダーズはたくさんの人の青春を彩るのだと思う。

私の青春とハンブレッダーズの話でした。

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