■中国「パスワード法」について考察 #1 2020/01/31(一部変更)
中国のパスワード法(暗号法)が元旦(2020/01/01)から中国国内で施行されました。「中国製アプリのパスワードが危険!」と話題になりましたので素人ながら調べてみました。
私たち日本人が中国製アプリを使用していて注意すべき点があるのか?気になります。
引き続き情報の収集し補足、修正を行って行く予定です。
※情報が偏らないように複数のメディア等の情報を元にまとめています。
※中国国内の法律ですので素人の私が批判するものではありません。
<参考>
■中国 「顔認証」について考察 #1
法律
パスワード法(暗号法):中国人民共和国密码法
日本語の表現としては「パスワード法」というより「暗号法」の方が意味として近いようです。
■法律の目的
仮想通貨、暗号技術に関わる法律
中国は暗号通貨(デジタル人民元)の発行を計画しているそうでそれに関わる法律と見た方がいいのかも知れません。
3つに分類されています
・核心暗号:国家レベルの機密情報
・普通暗号:国家レベルの機密情報
・商用暗号:商用サービス(ネットショッピング、Webサービス、アプリ?)
法律原文
【全訳掲載】中国「暗号法」=習近平政権下で成立した全44条 impress
中国がパスワード法を制定へ 法治化保障レベルの向上
チャイナネット
■個人のパスワードへの影響は?
翻訳されたいくつかの情報によると「個人のパスワードまで直接管理する」記述は無いとのこと。
対象と思われるサービス、アプリ
今後、中国政府が暗号通貨が発行されればサービス、アプリが対象になるのでは??
※現在の中国製Webサービス、アプリのパスワード管理には現時点では影響は無さそうです。
注意・認識するべき点
1)中国政府がパスワードを自由に閲覧出来る法律では無い模様。(現時点の私の理解)
2)中国国内ではネットの検閲が合法的に行われている国です。
この「パスワード法(暗号法)」の話とは別件ですが、中国国内で販売されているスマートフォンフォンにはAndroidスマホであってもGoogle製アプリ(Google検索、Youtube、Playストアほか)がインストールされていません。Facebook、Twitter等のアプリも使用出来ません。
→ 中国への旅行を計画されている方は国が違えば法律が違う事を意識する必要があると思います。
3)施行 2019/12/01~
中国国内でSIMカードを新規購入?契約?時には顔のスキャンが必須になっています。
中国でSIMカード新規購入時に顔スキャンが必須に GIGAZIN
中国政府、携帯電話の新規契約で顔スキャンを義務化 ASCII
※詳細について「中国 「顔認証」について考察 #1」にまとめました
※専門家ではありませんので間違い、補足等ありましたらご指摘頂ければ幸いです。
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★2020/01/10 追記 私の個人的な感想と意識★
Twitter上で影響力、拡散力のある方のツイートに不安を感じました。
内容:「パスワード法」中国製のアプリのパスワードが中国共産党にダダ漏れに :フォロワー5000以上、いいね1万以上、RT2万以上
【私の個人的な感想】
私は別の方の似た「パスワード法」を危惧したツイートを見ました。
しかしセキュリティに関わる内容であるため事実確認が必要と考え調べた内容をこのnoteにまとめました。
上記に記載の「引き続き情報の収集し~~」の記載は中国の別の法律を絡めれば危惧される事案になる可能性もあると考え『より幅広く、正確な情報』で確認した上で補足する必要があると考えています。
【私の意識】
私は主に技術系(主にIT系)の人間です。出来るだけ自身の思い込みを省き事実、確認出来た事の積み重ねの上でやっと「断定」出来ると思っています。
ですので私は出来る限りnoteを見て頂いた方自身でもソースが見れるようにしながら書いていきたいと考えています。
※長文ごめんなさい。
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●追記・変更履歴●
Ver.1.00 2020/01/04 初投稿
Ver.1.10 2020/01/10 誤字一部表記修正と私の個人的な感想と意識を追記
Ver.1.11 2020/01/26 「私の個人的な感想と意識」を下部へ移動、目次をnote形式に変更
Ver.1.12 2020/01/31 <参考>■中国 「顔認証」について考察 #1 を追記
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