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応援ラボの活動報告~第10回勉強会~

2022年3月31日 親子・子育て応援ラボ#10   オンライン勉強会
「ウクライナ文化への理解と共感疲労のセルフケア~
長期化したコロナ禍の中、世界的な動きに対する親子の不安にどう向き合って支援に向かったらよいか?~」では、
一般社団法人全国心理業連合会代表理事の浮世 満理子先生と大阪経済法科大学教授の片岡浩史先生から、お話を伺いました。

年度末のお忙しいなか、先生方、参加者皆さん、本当にありがとうございました!

今回は富田林市議会 村瀬 喜久一郎さんが感想をまとめてくれました。

『社会経験のある人達が心のケアをすることが大事では?』との言葉は、講演の冒頭から救いであった。


私事であるが、この一年余り、民間NPOの一会員として児童養護施設の子ども達に僅かながら関わらせていただいている。まだ組織としても体制構築の只中であるが、措置解除の後を含めてのパーマネンシーを目指して活動している。決して専門職ばかりではなく、むしろその他の業界の社会人や学生ばかりである。しかし『社会経験』ならば我々でもどうにか出来るわけであり、救いであった。

講演の中では、災害時に『一緒に泥かきしたり、体を動かしながらの心のケアを』とあり、いわゆる伴走型の最たるものであり、やはりこれを目指したいと深く感じる。

さて、講演のテーマでもある『共感疲労』であるが、震災や原発、コロナそしてウクライナに至るまで、確かに衝撃的なことは多い。また程度の差はあれど、バブル崩壊やサリン事件、リーマンショック等々、多かれ少なかれ、形を変えた『共感疲労』は常にあり続けているとも感じている。早い話が、子ども達は常に蝕まれているということだろう。『疲労』してしまうほど感受性が高いのは一方では良いことでもあるのだが、やはりマイナスの結果を生み出しかねないことは懸念せざるを得ない。

浮世先生の御話で最も共感したのは『陰謀説』のくだりであった。自らが不遇であれば、やはり最後は『陰謀説』にたどり着く。自らを納得させるにはもうそれしかないからであるが、『陰謀説』は御指摘の通り『選民意識』を生み出してしまうし、そもそも現状認識が大幅にねじまがってしまう。妙に上から目線のコンプレックスの強い人々ほど扱いづらいものは無い。それなら素直に救いを求めてくれと言いたくなる。少なくとも私自身はそんな可愛らしい人間でありたい。


カルト流行の懸念、もしかしたら本当にあるかも知れない。特に、本日からの『18歳成年』は要注意である。プラス面もあるものの、『未成年者取消権』が適用されなくなるなど、不安要素が多すぎる。進学・就職の環境変化のタイミングは、人間関係のエアポケットである。金も無く、相談相手も少ない中で、悪徳商法やAV出演強要問題、そしてカルト宗教と、危険な要因がこれから火を吹く可能性がある。あまりに要注意である。
また、未然の阻止が大前提であるのは当然だが、しかし被害者も出てきてしまうだろう。その時の『心のケア』を含む伴走支援も考えておかなければならない。

さて、ウクライナの方々への支援、まず国民性からうかがえたことは何より有り難かった。『受けるより与える方が幸い』とはよく聞く言葉だが、どうやらウクライナの方々は特にそうだとのことであった。ここは留意しておく必要がある。


また『暖かいものをみんなで一緒に食べる』ことが何より大事とのことで、国をあげて冷蔵庫からコンビニ弁当をばらまく前にそれを聞けて良かったと切に感じる。


日本はどう動くのか、まだよく分からないが、文化庁と厚労省との連携はどうなるのかも含めて考えておかなければならない。通訳の方々と心理職の方々を如何につなげるのか等、私もまだよく知らないので勉強しておきたい。

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