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音楽制作とDTMの話まとめ

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音楽制作とDTMに関する記事のまとめです。
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記事一覧

もしも今DTM歴0日に戻れたらこうする

元々はバンドでベースを弾くのが中心だった自分が、作家になりたいと言ってDTMを本格的に始めてそろそろ3年が経ちます。 その間にシングル8作、アルバム4作、提供してきた曲たくさん、といっぱい曲を作って、色々試行錯誤もしてきました。 ※こんな曲を作ってきました↓ 機材にしても制作テクニックにしても最初の時点から情報収集をして、個人的にはいい選択をしたつもりでしたが、今振り返って「これはなくても良かったな」「最初からこうしていれば良かった」ということはいくつかあります。 そ

シンセの音作りを学ぶならSyntorial一択

僕は一応エレクトロニックミュージックをメインに制作活動してます。 バンドものやアコースティックな曲も作れますが、それら全てで何らかの形で必要になる重要楽器がシンセです。 ただ、昔からシンセに苦手意識があって、どうにも困ってました。 色んな曲を聴いて「ああ、こういう音出したい!」と思って真似しても、何か似ない。プリセットを買ってみても曲にうまくアジャストできない。 シンセの仕組み、フィルターとかLFOとかエフェクトとか大まかには理解しているつもりだけど、複雑なサウンドにな

DTMでスランプになった時

今年に入ってから、相変わらず制作はしてるんですがどうにもスランプ気味でした。 今はEpic Vanguardの新曲を作ってる期間なんですが、 「新曲をリリースするからには、これまでの曲を超えたものでなければ」「次に出す曲がマスターピースでなければ」というプレッシャーを自分で自分にかけまくった結果、 ああこれじゃダメ、安っぽいシンセの音がする、ローが細い、ハイが出てない…と次々に作業の手戻りが起こり、最終的には「自分は今いいと思ってるけど、絶対自分の知らない何かがダメって

Synthesizer Vデビューしました

巷で大流行のSynthesizer Vってやつを先日導入してみました。 買った後に色々案件が入ってきたりして触れてなかったんですが、ようやく時間ができてとりあえず、どんなもんかと自分の曲「Re:boot」で試しに歌ってもらいました。 結論、めちゃくちゃ好みな声です。 自分のオリジナルは英語詞が多くて、頼まれて作る曲は日本語詞が多いので、歌声データベースは日英どっちもいけるSheenaさんを採用したんですが、とても良いです。澤野さんの曲で歌ってそうなザ・海外シンガーって感

DTM曲の作り方 全工程解説【EDM編】

自分のソロプロジェクトEpic Vanguardで、初のシングル「Alpha Ignition(アルファイグニション)」を配信リリースしました。 この曲を例に取って、自分の楽曲制作の手順・工程を、2万文字近い情報量で紹介したいと思います。 EDMやエレクトロニックミュージックって日本だとなかなかマイノリティなんですが、これを見て、同じような音楽作りたいという仲間が増えるといいなと思い、 また、自分なりのメロディの作り方、音楽理論との付き合い方、ミックスの考え方、作詞の方

¥100

【DTM】自分が作ってきたジャンルを振り返ってみた

自分の作った曲を振り返る2019年にリリースした自分の最初のアルバム「Sound Sphere」から、先日納品して近々リリースされるアルバム作品までの曲を見返していて、ふと、各年ごとにどんなジャンルを作っていて、自分が得意なところはどこだろうと、振り返ってみたくなって集計しました。 これまでにリリースしたソロアルバム、AudiostockとVMLに提供した楽曲の合計93曲をジャンルに分けるとこんな感じです。 実際はここに含んでいない、個別の依頼で提供した楽曲がもっとある

DTMの勉強の仕方(EDM・バンド編)

僕はバンド上がりなので、EDMとかヒップホップとかは全く通らずにここまで来て、今年からその方面のサウンドを自分の音楽に取り入れようと思ってやってます。(最近はこんなの作りました↓) 通ってないジャンルだから当然外から情報を入れていく必要があるんですが、現代はYouTubeで(観てる側の人は)無料でチュートリアルを観て音作りやテクニックを勉強できたりします。 ただ、YouTubeに乗ってる動画なら何でもいいわけじゃなく、観るべきものはあるな〜と思います。 自分が参考にし

音楽制作の機材紹介【DTM】

誰かに頼まれたわけでもないのに自分の機材紹介、楽しいですよね。 音楽をやってる人間の性(SA・GA)ということでご容赦ください。 これが机全景です。机はWaveboneのStar Roverです。 メインマシン2021年のM1 iMacです。メモリ16GBのSSD2TBで、さらにデータバックアップ用にHDD2TBと、音源保管用のSSD2TBを繋いでます。 それまでは2世代前くらいの、メモリ8GBくらいのIntel iMacだったので、重たいオーケストラ音源を走らせると悲

再生

【DAW画面あり】転職やスポーツ系のCMによくある洋楽風ロック曲を作ったよ

タイトルのとおりです。 ギターはベアナックルを搭載したアイバニーズの7弦を使って、ハイゲインではなくザリっとしたサウンドにしました。太鼓は、買ってからなかなか使う機会がなかったDamage2です。

DTM机はWavebone一択

家庭の事情で今年の4月から横浜に引っ越しました。 去年から準備してたんですが、引っ越しにあたって実現したかったことの1つが「制作環境のアップデート」。 実現したかった仕様は、 椅子に座っている状態で、必要なもの全てに手が届く配置 MIDIキーボードを机の下にスライダーで収納 ついでだから整頓されててお洒落な部屋にしたい で、その理想を全部詰め込んだ今の机がこんな感じです。 机探し新居はマンションで、写真だとわかりにくいかもしれないんですが、部屋の間取りが若干特殊

【DTM】自分の音楽的実力はSpotifyが教えてくれる

Spotify Radioについて最近、Spotifyがお気に入りです。 で、自分もオリジナル曲をソロや提供したもの諸々含めて30曲以上配信サービスに出しているんですが、Spotifyの機能に「Spotify Radio」というものがあって、 この機能によって、自分の曲と雰囲気が近い音楽を選曲したプレイリストが出来てるのに気づいて、ずっと聴いてました。 以前、Apple Music派だった時も、同じような機能があったんで自分の曲で見てみたんですが、どうやらApple M

Audiostockを1年やって考えた、収益を得るためのステップ

Audiostockで楽曲のライセンス販売を始めて1年経ちました。 まだ50曲そこらなので、偉そうなこと言える感じではありませんが、 ある程度収益もいただけるようになって、何となく、 月ごとの成果数字や状況ごとで、考えるべきこと、やるべきことがある ということが見えてきました。 まず最初に考えた方がいいこと目的をはっきりさせる(いくら稼いでどうなりたいのか) これによって必要な時間、買うべき機材、マインドセットが決まると思うからです。 漠然と「お金入ったらいいな〜」

自分の曲を澤野弘之っぽくする7つの方法

劇判作家で作曲家の澤野さん、カッコいいですね。僕も大好きな作家の一人です。 澤野さんの音楽はドラマ、映画、アニメ、ゲーム、色んなコンテンツに使われていますが、音楽的な観点で見ると結構特徴的です。そして、作曲、アレンジ、DTMのアイディアの宝庫だとも思います。 ここでは澤野さんの楽曲で頻出するパターンやテクニックを7つ分析して、自分の制作に活かしてみようという話をしたいと思います。 何で突然そんなことを言い出したかというと、僕が元々澤野さん好きなこともあるんですが、Aud

Audiostock5ヶ月目に思うこと

Audiostockを本格的に始めて5ヶ月目、今月は過去最高売上を更新しました。 現時点での振り返り前に考えた感じで試聴回数×売上累計で分析してみると、今の販売曲の分布はこうなりました。 右上の「聴かれてるし売れてる」枠にぶっちぎりで入ったのはこの曲でした。 BGM界はやっぱり季節ものが最強です。今月の売り上げの大部分をこの1曲で作ってくれました。 ただ、この「Mutsuki」という曲、どストレートにみんなが思う正月曲というわけじゃなく、僕が去年の元旦に近所の神社へ初