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美術展めぐり

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実際に足を運んで見に行った美術展の感想を書き留めています。
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#美術館巡り

一番初めは…というけれど

国際芸術祭あいちの郊外会場、有松の次は一宮を訪れた。ここは奈良美智や塩田千春など、大物作家による作品があるので、期待と緊張が入り混じっての訪問になった。 まず一宮がなぜ「一宮」と呼ばれるのかというと、 というわけで、一宮では「繊維の町」を意識した展示作品が多かったが、それだけではなく「STILL ALIVE」の本質に迫る作品もまた多く、収穫だった。 会場は旧一宮市立中央看護専門学校やオリナス一宮、市役所などが集まる真清田神社周辺部と、やや離れた尾西エリアに分かれており、今

ウィーン工房とかバウハウスとか

あり得ない時期に梅雨が明け、燃えるような暑さに見舞われた今年の7月初頭。涼を取るには丁度よいと、豊田市美術館「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」へ足を運んだ。運良く約2年ぶりのギャラリートーク再開と同じ日だった。いつも企画展と連動する形でコレクション展も開催されているが今回は「色、いろいろ」。こちらはシンプルでわかりやすい展示だった。 「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」編ギャラリートーク体験 日中の気温の高い時間を外してか、開始は午後3時45分から。この

2020年ふりかえり

ここは美術館探訪記事がメインなので、振り返りとして昨年訪れた美術展をまとめてみようと思う。まずは時系列順&ベタ打ちで。トータル15件。外出自粛のご時世でありながらよく出かけたものだと思う。もっとも、美術館はあまり密ではないし、そもそも換気が行き届いているし、喋らず静かに鑑賞できるので、リスクが低い。 岡崎乾二郎展(豊田市美術館 2回め) 石上久美子染色展(瀬戸市美術館) コートルード美術館展(愛知県美術館) 久門 剛史「らせんの練習」(豊田市美術館) 〈異才 辻晉堂の陶彫「