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これだけは知っておけ!バンドの作法!

はじめに

こんにちは。沙城さしと言います。僕は軽音部員として何度か大会に出た後に音楽専門学生になりました(まあ辞めちゃったんですが)。

昔話をすると、結構ちゃんと部活で教えて貰って、もっとすごいやついっぱいいるんだろうな〜って期待して専門に行ったら「8の字…?」から始まる人が大半でびっくりしました。他にもバンド合わせで上手く話が噛み合わなかったり、そもそも家でやるような練習をスタジオでやったりなど、「専門…?」ってなりました。(辞めた直接の原因ではありません)

かと言ってちゃんと教えて貰えないと知らないのも当然。なので文章にしとこうと思いました。ぜひ隣のコード踏んでる奴にも広めてください。知らんけど。

バンドの作法① 8の字巻きは知っておけ

8の字巻きとは、ケーブルを傷めないための巻き方です。また、パッと広げることができるので便利です。ギターのケーブル(シールド)やマイクケーブルはほぼ100%この巻き方をします。文字にするのは難しいので動画で調べてください。

そこのボーカルとドラマー、「俺は関係ない」と思ってないか?ギタリストやベーシストはエフェクターボード(音を変える装置)を運ぶので両手が塞がることがあります。その時手伝えるのはボーカルと(持ち込み機材が無い場合の)ドラマーです。また設営撤収の人手は多いに越したことはないです。なので音楽やる以上必修だと思ってください。

あと道具の扱いってことでオマケなんですが、必要以上にネジを閉めると次使う時に困ったり壊れる原因になったりするので最低限にしましょう。スティックで挟んでしめないでね。

バンドの作法② スタジオ練習の作法

道具の扱いも知って、じゃあいよいよ練習なんですが、合わせる時にも知っておいた方がいいことがあります。スタジオの使い方です。

まずアンプは音量がゼロであることを確認して、楽器側も音量をゼロにして繋いでから電源をつけると安全です。切る時もどっちも音量をゼロにしてから、ケーブルを抜く前に電源を切りましょう。下手すれば壊れるので間違っても電源入れたまま引っこ抜かないように。

追記:連続で抜き差しする場合「スタンバイ」状態にできるアンプはその方が電源を切ったり入れたりするよりアンプへの負荷が下がります。

マイクも同様に、ツマミのついた機械(ミキサー)のマイクの挿さってるチャンネルとマスターの音量がゼロの状態で電源をつけて、音量をゼロにして電源を切ります。

あとマイクはスピーカーやアンプの方向いてるとハウリング(うるさいヤツ)が起こるので向きに注意。

で、セッティング出来たら各自音作りタイムに入ります。ササッとできると練習時間が確保できて嬉しいです。ドラマーは最低限セッティングしたら静かにしてあげると弦楽器陣に喜ばれます。

それが終わったら全体のバランス確認。ドラムは音量を小さくしにくいので、ドラムを基準にいい感じにします。これはもう耳の感覚を磨いていくしかない。

ここで注意ですが、合わせの場で個人練習をするともったいないです。家で最低限やっておいて、スタジオではノリを合わせたり他の楽器を聞くことを意識できると良いです。あとドラムは暇な時間叩くとうるさいです。太ももとかパットにしましょう。

それで合わせて、店であれば終了時間の10分前とかには終わって撤収を始めると良いです。

アンプ類は全部のツマミをゼロに、ドラムは元のセッティングに戻します。

バンドの作法③ 本番の作法

バンド練習でバチバチに合わせたらやりたくなる本番。軽音部だと否応なく定演がやってくるかも知れません。大会もありますね。そこでも知っといた方が「おっやるな」と思われることがあります。

道具について、シールドは少なくとも5m以上を持っておくと良いです。ドラマーは予備スティックやケースなど必須です(スティックは折れるし飛びます)。

ボーカルは出来たらセッティングを手伝いましょう。

ステージでササッとセッティングしたら、サウンドチェックがあります。これは機材トラブルがないかの他に、お客さんに聴かせる「外音」の調整も含めるPAさんにとって大事な作業でもあるのです。

ギターベースは曲中で音量を上げたり歪みを途中で踏む場合は申告しておくと無難です。ボーカルは出す最大音量で声を出してください。でないと本番、小さい部分に合わせていたらサビがうるさすぎてしまいます。「全体でください」と言われたら、やる曲のサビなど音量が出ている部分を大体の場合やります。

その後「返し」(モニタースピーカーから出る音)について聞かれるので、注文があれば「なんの楽器をどのくらいください」(例:ベースとボーカルの返しを少しあげてください)などと言います。なければ「大丈夫です」で、もっかいチェックして本番になります。

本番はできる力をだし尽くせ!

あと対バン相手がいたら、そいつらからちゃんと吸収するつもりでしっかり見ましょう(出来れば)。ちょっとお行儀が悪いですが(ここもっとこうできるな)とか考えるのもありかもしれないですね。でも本人に言っちゃダメよ。相手も一音楽家として最大限の敬意を払いましょう。

あと、我々演奏陣はPAさん、照明さんがいてこその存在なので、感謝を伝えておきましょう。するとスタッフさんも良くしてくれるかもしれないですね。

長々と書きましたがお付き合いいただきありがとうございます。ここまで読んでくださった方はもう大丈夫。では良き音楽ライフを!!

以上、バンドマンなり損ね厄介オタク沙城さしでした。

余剰があったらお恵みを… 懐が暖まれば書く気も湧くはず…