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『あなたに褒められたくて』

高倉 健 著

映画俳優、高倉健。
2014年11月逝去 享年83歳

1993年初版だというと当時、高倉健は62歳
この後は出演作品が少なくなってきているようです。

高倉健の映画はあまり観ていないが、有名な「幸せの黄色いハンカチ」は数少ない記憶に残っている映画だ。

高倉健を見ているとクリント・イーストウッドを思い出す。
二人とも有名になったきっかけは世間から弾かれた人間を演じ、その寡黙な演技で人々を魅了していく。

その寡黙な健さんのインタビューを書き起こしたと思われるこの本には、いつもの健さんの声が似合わない。
もっと生き生きして、明るい声が聞こえてくるようだ。

世界的な名声を得て、世界中を飛び回りそれぞれの国(南極も含め)でのエピソードが興味深い。
そして、人に対する温かさが伝わってくるような文章だ。

若い頃にはヤンチャだったようで言葉の端々に当時の思い出が滲んでくる。
しかし、礼儀や作法、躾が行き届いており今時の若者とは一線を画していて、なんだか懐かしい。
船を買ったこと、車に憧れたこと、闘牛や馬に感動した話など、私の知らない高倉健がありありと目の前に現れてくる。

もっと早く高倉健のファンになり映画を見ればよかった。

ご挨拶
今年最後にいい本と出会えたような気がする。
星の数ほどある投稿の中からお八ぢのつたない文章を見にきていただき感謝の言葉もありません。
本年も色々なことがあってご苦労な年を過ごされたと思います。
来年があなたにとって良い一年になりますようお祈り申し上げます。

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