"it" を制する者は英語を制す
なにもしていないときにふと、
「そういえば英語で大切なのは it なのではないか」と考えるくらい
私は英語オタクです。
大切とはいっても会話で it はほとんど聞こえないです。
なので重要な単語とは言いにくいのですが、
日本語とは全く似ていない部分のひとつで、英語に慣れたと感じるポイントのひとつです。
ほとんどの動詞に目的語のitがつく
イギリスの電車でお馴染みのアナウンス
この1フレーズだけで、英語の文法事項かなり含まれてる! と考える英語オタクです。
英語は他動詞と自動詞があって、他動詞の後ろには必ず目的語がつきます。
日本語でもその区別はありますが、主語、目的語、動詞の順番ですよね。
たとえば、「(私は)夫にご飯を作る」「(私は)母に本を返す」などです。
でも状況によっては「私がご飯作る」「私が返す」とかのように、目的語が抜け落ちることも多いです。
英語の場合、自動詞にはもちろん目的語はないですが、
他動詞には必ず目的語があって、省略されることはないです。
しかもその目的語は it であるケースが極めて多いです。
そしてその it はほぼ聞こえないのですが、抜けてはいけない部分です。
上のアナウンスの例だと、
report it「報告する」(他動詞)
see it「見る」(他動詞)
say it「言う」(他動詞)
sorted「解決済みになる」(自動詞)
他動詞には it がついて、自動詞にはないことが分かります。
日本語の感覚だと it がいらない気がしますが、
とりあえず動詞の後ろに it をつければOK !と理解してもいいかもしれないくらい、ほとんどの割合で it がついています。
複数形の場合は them になります。
*追伸
最近よく夫とポケモンをしているのですが、その時のフレーズがわかりやすいので添えておきます。
基本的にはMoves(わざ)の名前にitをつけることで、そのわざを使うという意味になります。
他には Google it「ググる」なども it がついてますね。
Put it back, Give it back のように Phrasal verbs の場合は真ん中に it が入ります。
日本語からは想像しにくい順序です。
以前の記事で詳しく書いています。
「時間がかかる」「お金がかかる」で使う 主語の it
これも日本語とは大きく違う表現方法のひとつな気がします。
I paid 100 quid to fix my jeans. など自分が主語となる言い方もできますが、
it を主語にすると「どのくらいの時間、お金がかかったのか」に重点を置くことができて、
「こんなに時間かかった」「これだけしか時間かからなかった」
「こんなにたくさん支払った」など
気持ちが伝えやすいです。
状況を表す主語の it
とてもシンプルです。
3人称単数であることも忘れずに。
このようなフレーズの後には doesn't it, isn't itなどがついてきます。
(付加疑問文)
「〜だよね」のような、より会話らしい柔らかい表現になります。
付加疑問文はネイティブ多用なので別で詳しく書きたいと思います。
今日の英語はここまでです。