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街録chを見て、「普通の人生とは?」について考えてみた。

遅ばせながら、『街録ch』にどハマりし、過去動画を流しながら仕事をする毎日を過ごしてます。

街録chとはYouTubeチャンネルで、『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜』と題し、フリーのディレクターの三谷三四郎さんがあらゆる人々の人生ストーリーをひたすらインタビューしていく番組。"普通ではない" 一癖も二癖もある過去を持つ人達を中心に、身近ではあまり聞くことのないアウトローで生々しい人生ストーリーを追体験することができるchです。

今回は『街録ch』を見て感じた、自分の中での「心の引っ掛かり」をまとめてみたいと思います。


どんな人生にも物語があり、美しさがある。

本当に多様な過去を持つ人がいる。普段、普通に生活していると出会えないような壮絶な人生経験を持つ人が日本の中にこんなにも多くいるのかと驚いた。映画やドラマよりもリアリティがあるし、美談や成功話だけじゃないし、ストーリーとして起承転結が整っている訳ではない(進行形の話が大半)し、各人の「人生」の生々しさと必死さに美しさを強く感じる。それが(大変な過去を持つ方に対して失礼かもしれないが)大変興味深いし、学びになるし、シンプルに面白いと思う。

またどんな辛い経験でも、語ることで昇華してコンテンツになり、それが他の誰かの人生の糧になっている。そういう好循環サイクルと受け皿を作り出せているところも『街録ch』の素晴らしさだと思う。起きた事象がウソかホントか、盛っているか否かとかは正直どうでもよく、真っ直ぐでリアルさを感じるものには惹かれるし、本気で語る姿に胸が打たれる。

多様な経験が人格の深みを作る。

苦しい経験を経て、人は強くなれるし、器が大きくなれる。結果的に「人格の深さ」を形成できるものだと感じた。

どんな辛い経験、壮絶な過去があったとしても「悪い人生」「負けた人生」なんて一つもない。現在への向き合い方と、今後の生き方次第で未来は変えられるし、どうにでもなるものなんだと、『街録ch』出演者から学ぶことができる。

もっと言えば、そういう過去の経験を、原体験としてエネルギーに変えて、現在の活動に繋げている人も多くいる。多様な経験がその人の中に蓄積されて資産化できる時代になったんだと感じた。だからこそ、辛い経験もゆくゆくは話すネタになったり、誰かに語り継ぐことで他の誰かの人生に良い影響を与えたりもするのだから、どんな状態でも今を耐えれば、きっと未来が待っている(こともある)。そう信じて今を踏ん張るしかない。

必死に「生き続けること」が唯一の答え。

街録chを見て、人生に正解なんてないと思うが、唯一あるとすると「どんなことがあっても、自らで自分の人生を絶ってはいけない」ということ。身近な人が自身の命を絶ったエピソードは、聞くだけで苦しい。前段で「どんな経験も今後の糧になる」という話をしたが、周囲の残りの人生を考えると取り返しが付かないし、ずっと心の中に引っかかり続けるものものだと思う。

だからこそ、どんな状況でも生き続けること。必死にもがき苦しみながらも、どんな苦しい状況でも、自らで命を絶たないこと。「その後、良い未来がきっと待っているよ」とまでは言えないし、保証もできないし、各人の今後の生き方次第だが、街録chの出演者を見ると生きてさえいれば "どうにかなる" だろうなと思わせてくれる。

自分は "普通過ぎる人生" を送っている。

自身の人生に置き換えてみると、ネガティブでもポジティブな意味でもないが、自分は "普通の人生" を送っているなと感じた。そんなハードでもないし、壮絶な生い立ちでもないし、強い原体験は持っていないなと。なんなら、色々なことに恵まれて生きてている人生だった。街録chを見てて「普通過ぎる、ちっぽけな人生だな」とも感じてしまった。結局はないものねだりなのだが、どんな境遇でも生き続ける人を見て、自分ももう少しだけアグレッシブに、自らで大胆な経験を選択しに行くことも必要なのかもな…と感じた。