社内輪読会から得られる3つの効果 〜ノリで輪読会を開催したらめちゃ楽しかったよという話〜
はじめまして、オオツボ(@hiroakiotsubo11)と申します。
株式会社カミナシ🐐で案件創出(インサイドセールス&パートナー・アライアンス周り)をしています。
今回は、9月から始めたカミナシメンバーとの輪読会について書きます。
カミナシメンバーと輪読会をやって得られた3つの効果(結論)
まず結論から!
✅アウトプットを前提とした読書かつ期限があるため、
一人だと挫折しそうな本も集中して読める
✅社内メンバーと行うため、本からの気づき・学びを自社・自身の業務に
活かすディスカッションができる
✅複数回一つの本を題材に取り組むため、相互理解や一つのコトに向かい
達成した感覚の共有ができる
本当に良い会だったので、ぜひ以下も読み進めていただけると嬉しいです。
オオツボと本
最初に、自己紹介を兼ねて僕と本の歴史について書きます。
(お前はどんな本好きなんだい?ということがどうでも良い方は読み飛ばしていただいて問題ございません笑)
毎月おじいちゃんに連れて行ってもらった本屋さん
物心ついた頃から僕の周りには本がありました。
月に1回おじいちゃんが書店に連れて行ってくれ、本を買ってくれるという習慣があり、毎月とても楽しみでした。
今も書店がとても好きなのですが、この時の影響なのかもしれません。
幼少期に特に好きだったのは伝記物。
小学校の図書館にあるものは全て読破したり、気に入った人物は同じ人物を描いた複数の本を読んだりとハマっていました。
古典を全文読むことの価値を教えてくれた『法の精神』
時はだいぶ経ち、大学院時代。
三権分立で有名なモンテスキューの『法の精神』を全文読む機会がありました。
それまで古典など、有名かつ読むことに多大なエネルギーを要する本はエッセンスだけ知って満足することも多かったのですが、全文を読み込み、著者の思考を丁寧にたどることで初めて得られる感動があることを知ったのです。
『法の精神』はモンテスキューが20年かけて調査・思考した結果を著した本です。「自由」を可能にする「法律」とはどのようなものなのかを探求し、一つの答えを発見するまでの軌跡がそこにはありました。
社会人になってからは社外の読書会にも複数参加
ビジネスに関する本を対象としてグループでのディスカッションをメインとした読書会や、著者を招いて著作を深掘りする読書会、アクティブ・ブック・ダイアローグの手法を用いた輪読会などに参加してきました。
物体の集合体としての本が好き
本好きにもいろんなタイプがいると思います。
とにかく好きな本を読み漁りたい方や、その時々の問題解決のために本を読む方、話題となっている本は全てチェックする方などなど。
僕はもちろん本を読むこと自体も好きなのですが、物体の集合体としての本に何とも言えぬ魅力を感じるタイプの本好きです。
具体的には、
📚書店や図書館など本がある空間
📚書店の棚の比較や定点観測️
(この書店はこういう意図を持って選書しているな、本を並べているな等)
📚自宅の書棚の定期的な並び替え
(その時の自身の思考体系によって変える)
が好きなタイプ。
この文を書きながら、「本の並べ方の美しさについて語り合いたい」という気持ちが湧いてきたので、興味がある方はぜひ気軽にお声がけください🙇
最後はちょっとマニアックな自己紹介になってしまったかもしれませんが、ここから本題に入ります。
なんでカミナシで輪読会を始めたの?
ある日Slackのこの投稿が目につきました。
本好きの僕は思わず
とコメント。
そのコメントを見たkakomoeさんは
ということで僕も輪読会の開催の経験はなかったのですが、とりあえずやってみることにしました。
選書の旅
とりあえず輪読会をやってみることにしたものの、どの本を読むかを決めないといけません。
そこでまず輪読会に興味をいただいた方数人から、輪読会で読んでみたい本を募ってみました。
皆さん職種がバラバラということもあり、挙げてくれた本もさまざま。
せっかく輪読会に興味を持ってくれたのだから良い体験にしたいと思い、挙げてくれた本を全て立ち読みし、選書をすることにしました。
(ジュンク堂書店池袋本店さん、丸善丸の内本店さんにお世話になりました。ありがとうございました。余談ですが、この2点に東京堂書店さんを加えた3店がお気に入り大型書店です。)
立ち読みする中で選書の判断軸にしたいと思ったのは
「読みやすさを工夫している本(例えば章ごとにまとめがある等)も良いけど、輪読会では自分たちでまとめを作っていくのも面白そうだな」
「カミナシという組織・事業と個々人それぞれの両方の観点から学びがある本が良いかもな」
ということでした。
そして選んだのは『失敗の本質』!!!
「『失敗の本質』というタイトルは知ってるよ!」や「大まかな内容は名著紹介等で読んだことあるよ!だけど本文をちゃんと読んだことはないよ〜。。」という方も多いのではないでしょうか?
僕もまさにその一人。
上記の判断軸にピッタリ当てはまることもあり、意気揚々と初回の輪読会へ臨みました。
初回の輪読会は失敗。。
初回は、輪読会の中で時間をとって各人の担当箇所を読み、凝縮したまとめを発表、その上で議論するという方法を採りました。
しかし、各人の読むスピードやどこまでまとめるかの認識の齟齬により、まとめの発表までで元々全体で想定していた1時間を大幅に超える2時間半ほど要してしまいました。。
もっとも各人のまとめを見ると、今回は凝縮するよりもポイントは網羅的にまとめる方が良さそうと思い、次回からは事前に各人の担当箇所をまとめてきて、当日は発表と議論のみを行う方法に変えることにしました。
徐々に面白くなり、ハマり出す皆
結局「失敗の本質」は4回で全部読み終わり、5回目に全体の総復習を行い終えました。
最初はどうなることかと思った輪読会も、会を重ねるごとに参加した皆にとって良い時間になっていきました。
本文に出てきた特徴ある言葉が参加者の中で流行りの言葉になるなど、一体感の醸成も!
やはり一つのコトに向かって複数回真剣に取り組むと、仲間意識が出てきます。
選書の狙い通り、『失敗の本質』からはカミナシという組織・事業と個々人それぞれの両方の観点から学びがあったのですが、具体的に何を学んだかは参加した方々が書いてくれる予定なのでお楽しみに。
会の様子はこちら
一見ただのメモ帳の画像に見える右下も参加者の一人です笑。
毎回違う扮装で登場し、楽しませてくれました。
一人での読書や社外の読書会と比較して
ここからは、一人での読書や社外の読書会との比較について書いてみます。
一人の読書との違い
大きな違いは「ペース」と「アウトプット」かなと思います。
簡単に表にするとこんな感じ。
『失敗の本質』は歴史や戦争に詳しい方でないとスラスラ読むのは難しい本かと思います。
僕の場合、スラスラ読むのが難しいと、全文読みたいという気持ちはあるものの大幅に読み飛ばしたり、途中で挫折したりという経験が多々あります。
『失敗の本質』も自分一人で読んでいたら、6つの作戦について詳細に分析している一章は読み飛ばしていた可能性が高いと思います。
今回の輪読会があったことで、まとめの発表ができるくらい集中して読み込む時間を作ることができました。
社外の読書会との違い
会の内容については社外の読書会は様々な選択肢があるため、絶対的に異なる参加者の違いに絞って書きます。
またまた簡単な表にするとこんな感じです。
過去参加した社外の読書会では、本を通じて新たな出会いがあったり、著者に直接質問できたり、自分とはバックグラウンドが大きく異なる方とディスカッションすることで得られる新たな視点があったりと、それはそれは楽しい会でした。
もっとも今回の社内輪読会は、社内メンバーと行うからこそ得られるものがたくさんありました。
同僚との関係構築
普段の業務上はあまり接点のないメンバーと話す機会ができ、その方やその方が所属する部署の理解が深まりました。
カミナシや所属部署への適用
『失敗の本質』は組織に関する学びが多い本のため、カミナシに適用するとや自分の所属部署に適用するとどうなる?という具体に落とし込んでディスカッションができました。
先日、全社員で組織文化についてディスカッションする機会があったのですが、輪読会に参加したメンバーと「輪読会で学んだことを思い出しながらディスカッションできたね〜」とワイワイしました📚
コトに向かい達成した感覚の共有
5回(会として使ったのは7~8時間)に渡って『失敗の本質』を読み切る、学びを得るという時間を共にしたため、読み切った際には共通の達成感を得ることができました。
コトに向かって共にやり切るというのは、事業を推進する上でも重要なことですが、普段の業務上あまり接点のないメンバーとはこの感覚を共有しにくいです。
今回は有志メンバーで行った少人数の輪読会でしたが、読み切る過程でのチーム感の醸成、読み切った後の達成感から、コトに向かう組織作りのためのチームビルディングとしても使える可能性を感じました。
今後の展開について
今回の輪読会がとても楽しく有意義な時間だったため、今後も別の本を読み進めていきたいと思っています(既に「読みたい本」がいくつか挙がっている!!)。
選書の方法や開催方式も試行錯誤していこうと考えているので、その内容を次回書けるようやっていきます。
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