見出し画像

腹膜中皮腫闘病日記 -vol.12-


前回のお話はこちらをクリック。


2024年5月9日


胃カメラ、大腸カメラ、そしてCT撮り直し

3つの検査を乗り越えて、
これらの結果を受けての診察の日を迎えました。


恐らくこの日は確定診断が出るだろうということで、
ちょっと緊張しますね。

午前中からの予約だったので、
いつも通り渋滞をかき分け病院に向かいます。

予約はしてあるのですが、
大きな病院ということもあり1時間以上待つこともザラなので、
外来もなかなか大変です。


待ち時間もそこそこに、
受付番号が呼ばれて診察室に向かいます。


先生はすぐに検査の結果を話し始めてくれました。


結果的には

・胃がんではなさそう
・肺と肝臓はやはり怪しい
・腹膜中皮腫という珍しい癌である可能性も出てきた

ということでした。


まず、何より胃がんを避けられたのは一安心です。


胃がん+腹水で余命2~3ヶ月というのが想定される最悪の結果だったので、
なんとか最悪の結果は避けることができました。

セーフ!!!


そして肺と肝臓が怪しいというのは、
CTからの判断のようです。

ただ、肺と肝臓が癌の発生源ではなさそうなので、
ここについてはそんなに深くは掘り下げられませんでした。


この時点ではまだ原因の特定ができず、
確定診断も出ませんでした。



そして、

どのような治療をすべきなのかを見極めるためにも、
原因の特定をしたい

というお話になりました。

胃カメラ、大腸カメラ、そしてCT、おまけに抽出した腹水の検査をしても
原因を特定することができていないわけですが

次に何をするのかというと...

審査腹腔鏡


という検査をするということになりました。

「鏡」という漢字がつくように、
内視鏡の一種なのですが

読んで字の如く、腹腔内にカメラをつっこんで、
直接お腹の中を観察する検査
ということでした。

そして、どうやってカメラを腹腔内に突っ込むのかというと
お腹に何箇所か穴を開けるとのこと。

「検査」ではありますが、
がっつり手術の部類となります。


お腹に開ける穴ですが、
おへそは必ず開けるとのことで、
おへそをこじ開けてカメラを突っ込むそうです。

おへそって開けられるんだ!!!
と、ちょっとした衝撃でした。


そして、おへそに加えて3~4箇所くらい
お腹に穴を開けて検査をするとのことでした。


お腹に穴を開けるというと恐ろしいのですが、
腹腔鏡は

・痛みが少ない
・術後の回復も早い


という特徴があるようで、
手術入門者にとっては比較的負担の少ない手術で良かったです。

腹腔内に直接アクセスするので、
観察するだけでなく、状況によっては
そこで癌細胞などを摘出したりも可能性としてはありそうでした。


私はこれまで手術未経験でしたので、
ついに人生初めての手術となりました。


初めての手術で怖さもなくはないですが、
この時はどちらかというと「ワクワク」のほうが強かったです。


手術なんてしたくてできることじゃないですからね、
一体どんな感じなのか、とても気になります。


入院も必要なので、初めての入院というのも
興味深くて楽しみでした。


というわけで、
私がお世話になっているのは消化器内科なのですが、
審査腹腔鏡は外科手術になるため、
消化器外科の診察も受けることになりました。


大きな病院だとこうやって違う診療科とも
連携して対応してもらえるのは心強いですね。


そして、これまでお伝えしてきたように
腹水がかなり溜まってきていて苦しかったので、
その旨も伝えたところ、

「じゃあ、ある程度抜きましょう」

ということで、

午後は腹水を抜く作業も行うことになりました。



消化器外科の診察も終え、
一旦お昼休憩を挟みます。

腹水で苦しさはあるのですが、
お昼はしっかり好物のピザを食べました。

やっぱりピザは美味しいですね。


ピザでエネルギーをチャージしてからまた病院に戻り、
腹水を抜いてもらいます。

先日検査用に少し腹水を抜いてもらっていたので、
腹水を抜く作業自体は2回目でした。

少し抜くか、たくさん抜くかの違いですね。


ただ、腹水もただ抜けば良いってわけではないようで、
短時間に一気に抜くと良くないそうです。

一緒に栄養素も抜けちゃったりとか。

なので、1時間あたり2リットルくらいなど
少しずつ抜いていく必要があります。


この日は初めてしっかり腹水を抜くということもあり、
2時間かけて3リットル抜くことになりました。



というわけで、腹水抽出する前に
まずは麻酔を打ってもらいます。

この麻酔がね〜、やっぱり痛いです。



一瞬ではあるのですが、
鈍い痛みでこればかりは慣れそうにありませんね。


ただ、麻酔さえ打ってもらえればこっちのものです。

本番の太い針を入れられても
ちょっと違和感があるくらいで
痛みは全くありません。


あとはちょろちょろと
少しずつ腹水を抜いてもらいます。


この間は仰向けになって腹水が抜けるのを待つのみで
やることがなくって暇なんですよね。


仰向けになってぼーっと待つこと2時間、
無事に3リットルの腹水が抜けました。


特に体調を崩すことなく終わり、
多少お腹もスッキリした感じがあります。


かれこれもう時間も夕方になっており、
この日は8時間くらい病院にいてクタクタでした。



ただ、帰宅して食べた夜ご飯。

なんとしっかり食べられたのです。


昨日までは腹水の影響で大した量も食べられず、
メイバランスに頼っていた食事ですが、
久しぶりに美味しくしっかり食べることができました。


やっぱり腹水の悪影響は大きいですね。


夜、お布団に横になっても
これまでの苦しさは無くなっていました。


もうね、久しぶりに人権を取り戻したような気分です。


腹水の影響の大きさを感じると共に、
逆に腹水さえ解決できれば
不自由なく生活も送れそうであることに希望も感じました。


まだ原因も特定できていない段階ではありますが、
とにかくまずは腹腔鏡を頑張って乗り切っていきたいところですね。


審査腹腔鏡の前の週にはデザフェスがあったり、

腹腔鏡は腹水があるとできないので
デザフェス翌日から毎日通院して腹水を抜いたりと
また大変そうなスケジュールなのですが
頑張りたいと思います。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※ご購入について

最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事は最後まで無料でご覧いただけますが、
もしよろしければ投げ銭のような形でご支援いただけますと
大変ありがたく思います。

ここから先は

0字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?