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腹膜中皮腫闘病日記 -vol.11-


前回のお話はこちらをクリック。



仙台から戻ってきた後も腹水による膨らみは
少しずつですが日に日に大きくなっていました。



腹水による圧迫により、
食事量も反比例して少なくなっていました。


どのくらい食べられる量が減っていたかというと...



私が愛用しているスーパー、ロピアはお寿司も美味しくて、
時々ロピア寿司を買ってお家で食べていたんですよ。

ロピア寿司を買って帰る時は
基本的に2人で3種類買うことが多くてですね。

サーモン 8貫
かんぱち 8貫
ネギトロ中巻き 6巻


みたいな感じです。

これをとりあたまと2人で分けて食べるわけですね。

あ、ちなみに家で食べるのでお寿司に加えて
サラダとか味噌汁とか納豆も
献立に加わります。


いつもならこれがちょうど良いご飯の量なのですが...


この頃は本当に食べられなくて涙



食欲はあるのですが、お腹に入っていかないのです。

大好きなお寿司も、この日は結局

サーモン3貫
かんぱち2貫
ネギトロ中巻2巻


でギブアップ。

好きなものが食べられないのは本当に悲しいですね。


今まで生きてきて
こんなにもご飯が食べられないことはなかったです。



そして、もう1つの腹水の悪影響として

横になって寝るのが辛い


ということも前回挙げましたが、
さらにもう1つ弊害が増えていました。


下痢です。


1日に3回くらいのことも少なくなくなっていました。


ただでさえ横になって寝るのが辛い状況で
睡眠の質が悪いのに、
下痢によって夜中にトイレに起きてしまうことも増えてきたのです。

これにもなかなか悩まされました。


なんとなくの素人推理ですが、
腹水によって消化器官が圧迫され、
十分に留まることができないのかなと思いました。


しっかり腸内でう⚪︎ちとしての姿を形成する前に、
腹水による圧迫で押し出されてしまうようなイメージですね。


こんな感じで、

この頃が腹水による苦しみが1番強かったです。



お寿司を10貫も食べられないような状態なので、

「もしかしてもう二度とラーメンを食べられないのでは...?」


と、本気で思ったりしました。



このままラーメンもお寿司も食べることができず、
どんどん衰弱して死んじゃうのではと。


あまりに食べられないので、
メイバランスとかクリミールとか大して美味しくもない
高栄養流動食に頼らざるを得なかったですからね。

美味しくご飯が食べられないことほど、
辛いことはないなと
本当に身にしみて感じていました。



そんな腹水の苦しみに耐えながら、
確定診断(であろう外来)前日の5月8日。



とりあたまとは明日なんて言われるだろうかと
話していました。

その中で、

「余命宣告されるかな?」


という話題になりました。

胃がんステージ4だった場合の5年生存率は10%を切ってくるので、
最悪のパターンとしては余命2~3年とかかなぁと
ぼんやり考えていました。

そこでとりあたまがちょっと言いにくそうにしつつも

「胃がん+腹水だったら

最悪の組み合わせなんだよ」


ということを教えてくれました。


「ほほー」
と思い、自分でも少し調べてみると...

『胃がんで腹水が出現している場合、
余命は2〜3ヶ月と宣告されることが多いです。 』



がびょーん。

余命2~3ヶ月は想定していなかったので、
ちょっとびっくりしました。


なるほど、
胃がんと腹水のタッグは最悪なんだなと
ここで初めて知りました。

とりあたまは呑気に考えてそうな私を見ていて、
診察の時に先生からいきなり余命2ヶ月とか言われたら
びっくりすると思ったみたいです。


なので、最悪の想定としては
余命2~3ヶ月くらいと宣告されること
を伝えておきたかったようです。



最悪の結果が余命2~3ヶ月という
現実を突きつけられて、
私がどう思ったかというと...


びっくりはしたけど

そんなに動揺はしませんでした。



まだそれが確定したわけでもないということもそうですし、
仮に明日余命2~3ヶ月であると言われたとしても
未来はどうなるかわからないですからね。


そして、じたばたして取り乱したところで
病気が治るわけでもないので
その辺りは至って冷静でした。


そんな感じで、
「明日少しでも良い結果だといいな〜」と思いながら
5月9日を迎えました。



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