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腹膜中皮腫闘病日記 -vol.10-


※前回のお話はこちらをクリック。


最後の検査の前に


胃カメラ、大腸カメラと2連続の内視鏡も無事に終え、
残す検査はCTの撮り直しでした。

しかし、CTの前に1つイベントが控えていました。


仙台まるごとデザインマーケットです。




ご存知の方も多いかと思いますが、
とりあたまの「ただのなまけもの」のイベント出展などでは
私もいつも一緒に動いておりまして。

大腸カメラ後の週末は仙台だったのです。

仙台までは軽バンちゃん(車)に商品やら什器やらを
ぎっちり詰め込んで向かう予定でした。

運転は慣れているので
通常なら全く問題ない行程です。


しかし、この時すでに異変が生じてきていました。



腹水です。


クリニックで「胃がん又は原発不明がん(ステージ4)」の
宣告を受けた時も、
自覚症状としては多少お腹が張っているだけでした。

そして、それが腹水であることは
先のCT検査で把握していたのですが、
腹水がみるみると勢いを増していたのです。


癌である宣告を合図に
目を覚ましたかのように、
この頃は徐々にお腹の張りが大きくなっていました。



仙台まるデザに行く頃には
なかなかのぽっこりお腹になっていたのです。


さすがに腹水貯留による悪影響も出てきていました。


主には

①ご飯があまり食べられない
②横になって寝るのが辛い


の2つです。

とりあたまはとても心配していたので、
仙台まるデザへの参加を取りやめることも考えていました。


行くとしたら運転も私のワンオペですし、
イベント出展って結構重労働の部分もあるんですよね。


最近はイレクターパイプで自作什器を
こしらえてしまったこともあり、
荷物もそれなりの量なので。


というわけで、ひたすら心配していたとりあたまだったのですが、
私の脳内に「仙台に行かない」という
選択肢はありませんでした。


イベント出展は確かに大変なのですが、
同時にやっぱり楽しいんですよね。

私は基本裏方ですが、それでもやっぱり楽しいのです。


なので、それこそ本当に仙台まるデザ直前まで、
とりあたまとはああでもないこうでもないと、
意見を交わしていました。


まぁ、結果的にはもちろん行ったんですけどね、仙台に。


腹水による影響は確かに小さいものではないのですが、
幸いにも運転に支障があるとか、
イベントの設営や対応ができないものではありませんでした。

なので、「絶対に無理はしない」という約束をして、
東北自動車道をひたすら北に進みました。



あ、ちなみに

仙台滞在時のお腹の膨らみはこんな感じです。


なかなかのぽっこりさに成長していますね。


仙台で1番楽しみにしていたのが
朝食ブッフェだったのですが、
腹水の影響でご飯が満足に食べられないため、
泣く泣くブッフェは断念しました。

本当に悲しかったです。


涙を飲んで、ずんだシェイクを流し込みました。

あ、ずんだシェイクはとても美味しかったです。


そんな感じで、
イベント中も極力椅子に座って体力を温存するように立ち回り、
無事2日間のイベントを乗り切ることができました。

ただ、やはり腹水の悪影響の大きさも
改めて痛感した旅になりました。



2回目のCT撮影


2024年4月30日

腹水を早く解決できたら良いなとぼんやり思いながら、
2回目のCT撮影に行きました。

また造影剤で脳内がWARNING状態になったのですが、
つい先日経験したばかりだったので、
今回はもう慣れたものです。


流れ作業のようにささっとCT撮影を終えることができました。



これで、

・胃カメラ
・大腸カメラ
・CT撮り直し


の3本立てが全て終了しました。



あとはGW明けの5月9日に
検査の結果を受けた診察を待つのみです。

おそらくこの日、
確定診断が出るのではないかと考えていました。

それ以外、むしろ考えられなかったですからね。

腹水による苦しさと闘いながら、
5月9日を待ちました。


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