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ZOOM勉強会を企画してみて

この数ヶ月ほど、ZOOMを用いてオンラインの小規模な勉強会を開催し、それが今日で終了しました。記憶が確かなうちに、企画した動機、企画にあたって注意したこと、実際にやってみた感想等を、備忘的にnoteに残してみたいと思います。なお、オンライン勉強会に関しては、kaneko さんが 「(今だからこそ)法務にクローズドな勉強会をおすすめする5つくらい理由」というブログを書かれていて、こちらも大変参考になります。

1.企画した動機

 いくつも動機はあるのですが、大きくは、2つありました。あとから考えてみるとタイミングもあったと思います。

⑴ 前提知識が多少あるが最近さぼってた分野を腰をすえて勉強したかった。
今回、実際に行った勉強会は、「著作権法」の基本書の通読というものでした。得意分野は、知財ということで、アカデミックにも、実務上も経験を重ねてきたものの、ここ数年、新規の事例に出会う場面が少なく、正直キャッチアップできていないなという実感がありました。
 しかも、他分野に注力していた結果、過去の知識も曖昧になっており、このまま行くと、まるっと忘れちゃうな。。。(実務上即答できる実感がなくなっていたというか。。)という危機感がありました。

(2)オンライン勉強会を開催してみたかった
過去にも勉強会を主催してみたことは、何度かあるのですが、オンラインで行うということは一度もしたことがなく、各種の研究会の様子などをみても、実際自分で企画してみるといろいろ発見がありそうだなと、運営者としての経験が得られるかなという考えがありました。

動機に関しては、どんなものでも良いと思います。まずは、やってみた方がよいと思いました。私自身、思いついてから、数日で声をかけ始めていた記憶です。

2.企画にあたって注意をしたこと

 企画にあたって、注意したことは以下の5点です。理由も、それぞれ以下の通りです。もちろん、メンバーや環境に大きく左右される点ですし、必ずしも、すべてのケースに当てはまるものではないと思いますが、実感としては、まとはずれな注意点ではなかったかなという感触です。
 また、すべてに言えることですが、以下の事項については、ほぼ誰にも相談せず、自分で決めました。自分の発意で行い、自分のやりたいように企画し、それに賛同してくれるメンバーで開催するのが、良いように思います。

(1)目的を明確にすること
→今回の勉強会では、あくまで目的は各人が該当の書籍を通読しきることを目的としました。プライベートの時間を割いての参加ですし、いろんな都合で読めていない時、勉強しきれなかったりすることがあると思います。それが気になり出すのは、メンバー間相互にとってよくないなと思い、あくまで、主体は各人の勉強であり、そのペースメーカー的な位置付けにしました。

(2)内容を固定する
対象書籍をいくつかのパート(12パート)に分け、担当を割り振り、担当者が担当日に30分程度で、担当パートを発表、30分程度、質疑という形で毎回行いました。この進め方に賛同してくれた方に参加をしていただきました。発表は負荷もかかるので、悩んだ部分ではあったのですが、さすがにフリートークのみですと、記憶の定着もよくないかなと思い、発表は課しました。みなさん、一定のクオリティの資料で、感謝でした。
 なお、発表内容と仕方については、特に制限を行わず、何でもよいとしました(網羅性も問いませんでした)が、ほぼほぼパワーポイントによる発表となりました。時間については、1時間が限界かなという所感です。全体の回数が12回でしたので、回数が少なければ長くてもよいかもしれませんが、自宅からの参加が多かったので、このあたりがちょうどいいかなと思いました。

(3)開催日は最初に確定させること
 →毎週1回1時間、特定の曜日の19時から開催していました。日程設定は、各人のニーズもあったので、最初にある程度、調整して、以降、一定でした。個人的には、スケジュールが向こう数ヶ月ロックされることになりますが、1時間ですし、特に、大きな支障はなかったと思います。なお、会社都合の不参加や時間変更は多少ありました。
 また、開始して数回こなした後で、翌日が休日の日に、懇親会を、最終日に忘年会を兼ねたお疲れ様会のオンライン飲みをしました。おちびちゃん達の参加もあったり、よいコミュニケーションになったと思います。

(4)メンバー
 →相互には知らないメンバーが当然いますが、参加者は全員自分(企画者)が知っているメンバーにしました。何かトラブルが会ったときに対応できるという理由もありますが、大きな理由は、この人とこの分野で話をしてみたいというような、自分のニーズにしたがった結果です。そういった方々にお声がけしたことで、進めやすかったように思います。
 また、人数ですが、7人でやりました。結果論ですが、人数としては、適当かなと思いました。
 なお、ローファームの弁護士さんに声はかけませんでした。今回は、無料相談会のようになるのは良くないなと考えたからです。(実際、参加者の方から、ご紹介もあったのですが、お断りしました)もちろん、今後、弁護士さん、弁理士さんとも別の形で、同じような勉強会をしてみたいなと思っています。

(5)ツール
勉強会自体は、ZOOMで行い、普段の連絡は、FBメッセンジャーで行いました。Slackは使ってない方いたり、LINEはPCインストールが環境的にできない方がいたりで、FBメッセンジャーに落ち着きました。当初、それぞれに、声がけしたツールで個別に資料の送付とか、自分がハブになっておこなっていたのですが、途中で、めんどくさくなり、みなさんにお願いして、FBフレンドになってもらいました(FBつながるのが嫌な人もいるかもしれないので、このあたりも、様々ですね。みんな、やさしくてよかったw)

3.実際にやってみた感想

実際に今日全回終了したわけですが、結論から言うと、非常にためになりました。当初掲げた目的は達成できたかなと思います。
 私自身としては、ペースメーカーという形が一番自分には、合っていそうですが、自分に合う形で、自ら企画しても良し、企画が得意そうな方と組んでもよし、ようは、勉強することの自由度が、ZOOM等の登場で上がったとのだと思います。
 自ら企画するというには、それなりに調整もあると思いますので、大変かと思いますが、ツイッターには、オープンに勉強会の参加を募集している方もいるようですし、自分にあった勉強の機会に出会えると良いなと思います。

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