【LEGO日記】囚われないとはどういうことか?
この作品は、「とあるコンビがパートナーシップを解消した瞬間」を切り取ったものです。
運命に導かれるかのように出会ったこのコンビは、自分たちが生み出した多くのものをシェアしながら共に歩んでいました。
そんな素敵な関係は無限のものだと思われていましたが、ある日突然片割れが飛び去ってしまいました。
残された側にとって、それはあまりにも急な出来事だったため、何故こんなことになったのか理解できません。
「私たちはたくさんの成果を出して来たし、それをシェアもしてきた。それなのにここから去ってしまうなんて、一体アイツは何を考えているんだ?」
と自問自答しながら、残された彼、或いは彼女は、飛び去った相棒の羽ばたきで生まれた風を浴びながら、ただ茫然と立ち尽くしています。
何とも切ないストーリーですが、あなたならこのコンビが別れた原因をどこに見出しますか?
私は、飛び去った側が恐れを抱いたからではないかと思います。
何を恐れたのかというと、「成果に囲まれて身動きが取れなくなって、その場にしか自分の身を置けなくなること」を、です。
「成果を挙げられたことは誇らしいし、それを共に成し遂げた相棒に感謝もしている。でも私は、それらを柵にしたくない。私は囚われたくないんだ!」
そう考えて、彼或いは彼女は飛び去ったのではないかと、私は思います。
なので飛び去った側からすれば、残された側は「過去の成果という柵に囲まれて自由を失った人だ」と、見ることができるわけです。
だからといって、残された側が不幸なのかというと決してそんなことはないとも思うんです。
残された側の彼、或いは彼女が、自ら生み出したものを後世において「レガシー」と呼ばれるものにするために、それらにずっと寄り添い続けるという選択を自らしたのなら、それは幸せなことです。
なので、彼らから飛び去った側は「自由であり続けることに囚われている人だ」と見えていても不思議ではありません。
「囚われない」とは、私が思っている以上に多様な状態なのかもしれません。
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※ LEGO®SERIOUS PLAY︎®ではこのように、専用のレゴブロックを使って作られた作品(=メタファー)にストーリーを添えていただきます。
ファシリテーターとしてのスキルアップを図るため、自分の作品をどういうストーリーに包むことができるかを毎日考えています。
ポイントは「完成した作品にストーリーを付けること」であり、「ストーリーに沿った作品を作ること」ではありません。
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