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充実のチーフス!モアナ・パシフィカ v チーフス、レビュー

(トップの写真は、2021年スーパーラグビーEden Parkにて筆者撮影)

Round5ながらモアナ・パシフィカは、ようやく今季2戦目となる試合。
試合開始直前にチーフスにメンバー変更がありました。

12番にQ・トゥパエアが入り、隔離中だったはずの20番 J・ロードがベンチ入りは陰性の結果が出たのか。23番C・ティアティアもベンチ入り。

筆者の予想は、プレビュー(以下のリンク)で書いたように30点差以上でチーフス勝利。

プレシーズンマッチで大差をつけられたモアナ・パシフィカが、今回はチーフス相手にどうだったのか振り返ってみましょう。

前半健闘のモアナ・パシフィカ

モアナ・パシフィカのデビュー戦となったクルセイダーズ戦と同じく、チーフス相手にも、セットピース、ブレイクダウンで健闘したので、締まった前半だった。

チーフスにトライを取られるも、直ぐに取り返したモアナ・パシフィカが、この試合もやってくれるのでは?と思わせるくらいのトライだった。

チーフス2番のラインアウトのスローイングが序盤良くなかったのもあり、モアナ・パシフィカが善戦するきっかけを作ったのもあるので、チーフスにとっては、やきもきする展開だっただろう。

しかし、前半の終盤にかけて足が止まりだしたモアナ・パシフィカに対してチーフスの勢いが増していき、前半3トライを取ったチーフスが12点差を付けて折り返します。

後半はチーフス劇場

前半の終盤の勢いをそのまま後半も継続したチーフス。逆に足が止まりだしブレイクダウンでも立ってプレイする事が出来なくなってきていた、モアナパシフィカ。
その差がもろに出てきて、後半はチーフスがセットピースを含みFWで圧倒しだして自由に攻撃する事でトライの山を築くことになった。

特にNo8ソワクラ、6番T・ヴァアイのパワフルなランが目立ちチームに勢いをつけたのは言うまでもないか。
ヴァアイは、モアナ・パシフィカのパワフルNo8のスタワーズのタックルをハンドオフで簡単にかわしてそのままトライ。昨年オールブラックスで中途半端に使われた鬱憤をこの試合で晴らすかのようだった。

ソワクラは、パワーだけでなくスキルもあり、凄いオフロードでトライをアシスト。上記のTwitterがその場面。圧巻のオフロードをご覧ください!

途中出場の21番エナリが入って、モアナパシフィカのテンポが良くなり、1トライを返したが、それ以上にチーフスのパフォーマンスが良くて一方的な内容と言える試合になってしまった。

Moana Pasifika 12
(Neria Fomai, Joe Apikotoa tries; Christian Leali'ifano con)
Chiefs 59
(Tupou Vaa'i, Hamilton Burr, Brad Weber, Bryn Gatland, Jonah Lowe, Alex Nankiville, Pita Gus Sowakula, Emoni Narawa, Tyrone Thompson tries; Bryn Gatland 3 con; Josh Ioane 4 con).
HT: 7-19

印象に残った選手

プレシーズンマッチに続き大差で敗れたモアナパシフィカ。
その中でも、12番D・トアラ、13番L・アウムアのミッドフィールドのコンビは、フィジカルバトルでこのレベルで十分にやっていける印象をクルセイダーズ戦に続き見せてくれたので今後も楽しみ。

11番N・ホマイの腰の強さとキレのあるステップでトライを取り切る決定力があるところを見せた。

チーフスは、既に挙げた6番T・ヴァアイ、8番 P・G・ソワクラ、そしてデビューとなった7番H・バーは、スコッド外ながらも、コロナウイルスの影響でチャンスが回ってきた。攻守に活躍でいきなりアピール成功で今後の起用も充分ありそう。

筆者の推しでプレビューでも紹介した16番T・トンプソンは、ラインアウトからモールを押してトライをあげたが、その他ではボールを貰う場面がなく、持ち味のランプレイを見る機会が無かったはな残念で、今後のお楽しみと言う事になります。


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