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主力抜けるもメンバー充実!スーパーラグビー2022チーム分析ハイランダーズ編

Home ground: Forsyth Barr Stadium
Coach: Tony Brown
Captain: Aaron Smith , Co-Vice Captain: James Lentjes & Mitch Hunt

昨年は、Aotearoaで4位、途中で怪我人が多く出てその後謹慎処分で複数の選手が出れなくなるなど厳しい状況だったが、トランスタスマン大会では決勝まで進出。惜しくも敗れたが粘り強いラグビーを見せてくれた。

上記の3つの投稿はブルーズとの決勝の生観戦レポートの記事
姫野和樹選手のニュージーランド最後の試合で写真も沢山ありの投稿

2022ハイランダーズのスコッド:

Hookers: Liam Coltman, Rhys Marshall, Andrew Makalio
Props: Ayden Johnstone, Jeff Thwaites, Ethan de Groot, Jermaine Ainsley, Josh Hohneck, Daniel Lienert-Brown, Saula Ma’u
Locks: Maanaki Selby-Rickit, Josh Dickson, Bryn Evans, Max Hicks, Sam Caird
Loose forwards: James Lentjes, Billy Harmon, Hugh Renton, Shannon Frizell, Marino Mikaele-Tu'u, Gareth Evans, Sean Withy
Halfbacks: Aaron Smith, Folau Fakatava, Kayne Hammington
First fives: Marty Banks, Mitchell Hunt
Midfield: Fetuli Paea, , Solomon Alaimalo, Thomas Umaga-Jensen, Ngatungane Punivai, Scott Gregory
Outside backs: Connor Garden-Bachop, Mosese Dawai, Vilimoni Koroi, Sam Gilbert, Josh Timu
※Vereniki Tikoisolomone(トムキンソンの怪我で追加)
Unavailable due to injury: Jona Nareki, Pari Pari Parkinson,Patelesio Tomkinson

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FW,BK共に主力が抜けるもメンバー充実

カリスマ的存在の名リーダーのA・ディクソンをはじめ、J・イオアネ、姫野、M・コリンズが移籍、元ABsのL・スクワイアは怪我が癒えず引退。

それだけでなく怪我人でパリパリ・パーキンソン、J・ナレキ、P・トムキンソンが今季は絶望となる怪我(ナレキは終盤に復帰見込み)で主力の多くが抜けかなりの戦力ダウンと思われたが、ヘッドコーチのトニーブラウン氏がオフシーズンにしっかり補強してメンバーは悪くない。

オールブラックスの選手が他のチームと比べると少ないにもかかわらずベテランと若手のバランスが取れている印象で今年も楽しみなチームで若手選手の成長が鍵になる。

ポジション別の詳細(FW):

フッカー(②) :
A・ディクソンの移籍は痛いが元ABsのL・コルトマン、クルセイダーズからA・マカリオ、ヨーロッパから戻ってきたR・マーシャルの加入でしてしっかりと補強に成功し厚みが増した。

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プロップ(①③):
昨年ABs入りしたサイズのあるE・デグルート(写真下の左)は、ABsで1番のポジションでレギュラー争いに参加する為にアピールしたいところ。
昨年3番のレギュラーS・トコラヒが抜けた穴は元ワラビーズのJermaine Ainsleyの加入などその他でも経験豊富なプロントローが揃っている。

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ロック(④⑤):
パリパリパーキンソンが怪我で離脱も良い選手が残っていてレギュラー争いが激しくなりそう。 大ベテランの元ABsのB・エヴァンス(写真下のヘッドキャップ)は、コーチからの信頼が厚く今季もラインアウトの核になるか?

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ルースフォワード(⑥⑦⑧)
姫野が抜けてもABsのフリゼル、J・レンチス、M・ミカエリトゥ、レントンと残っている選手の能力が高く今年もポジション争いが激しくなりそう。
ハリケーンズから元ABsのG・エヴァンス獲得で補強も怠ってない。

昨年クルセイダーズから移籍してきて7番で活躍したB・ハーモンは怪我でシーズン途中から復帰予定も、バイスキャプテンのレンチェスが居るので安心か。

ミカエリトゥが昨年は素行の問題もあり試合出場が少なかったが、今年はプレシーズンマッチを見る限りでは2年前のブレイクしたシーズンのパフォーマンスを思わせる印象で今年は復活して開幕からNo8で大暴れする予感。

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ポジション別の詳細(BK):

ハーフバック(⑨):
年齢を重ねても元気なA・スミスが今季も貫録を見せてくれるか。
それを追うのが昨年途中で怪我で離脱したABs候補のF・ファカタヴァが怪我が癒えてプレシーズンでも持ち味の強さを活かしてトライするなど元気な姿を見せていたので開幕からやってくれるでしょう。

ファーストファイヴ(⑩)
日本から帰ってきたM・バンクスがNPCで貫禄のプレイを見せてトニー・ブラウンが飛びついて契約にこじつけJ・イオアネの抜けた穴の補強に成功。
昨年のレギュラーM・ハントで落ち着きそうだが、トニーブラン氏はバンクスの起用も視野に入れているかも知れない。

ミッドフィールド(⑫⑬)
トムキンソンが怪我で離脱は痛いがT・ウマガジェンセン、S・グレゴリーの若手の成長があるので心配は要らないか。ウイングもセンターもこなすS・グレゴリーをトニーブラン氏はどこで使うのか注目したい!
個人的に昨年ディフェンスが良かったのでミッドフィールドで!
他の選手もレギュラー争いに食い込める能力があるので楽しみ。

アウトサイドバック(⑪⑭⑮)
昨年トライを量産したJ・ナレキの怪我で開幕から離脱も人材豊富でポジション争いが激しくなりそうで特に15番が誰になるかが注目される。
昨年怪我をしなかったら新人王だったであろうC・ガーデンバショップ、S・ギルバード、それともM・バンクス?

筆者が注目する新入り:

全てのポジションで熾烈なレギュラー争いが予想される。その中でもフッカーのポジションが一番激しい争いになりそう。クルセイダーズから移籍してきたA・マカリロは以下のTwitter(左上の写真がマカリオ)を見ても分かるようにフッカーにしては大柄でプロップみたいな体系。

首の怪我で昨年は全試合欠場で今年はハイランダーズでレギュラー獲得に燃える。大きな体だけあって突破力は半端ないので対戦相手には脅威。
ラインアウトのスローイングが安定すればレギュラーも見えてくるか。

ラグビーに飢えていただろうマカリオが今年は大暴れするかもしれない!

Gains: 
Gareth Evans (Hurricanes); Makalio (Crusaders); Banks (Southland); Dawai (Waikato); Marshall (Ireland); Timu (Otago); Withy (Otago), Ma’u (Otago), Hicks (Tasman), Caird (Northland).
Losses:
Josh Ioane (Chiefs); Ash Dixon (Japan); Siate Tokolahi (France); Kazuki Himeno (Japan); Teariki Ben-Nicholas (France); Michael Collins (Wales); Tim O’Malley (Italy); Jack Regan (Wales); Liam Squire (Retired)

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コロナウイルスの影響で少なくとも3,4週はクイーンズタウンで6チームがキャンプと試合でホームでやっているような感じで有利なのは間違いない。
その有利を活かして開幕ダッシュに成功するかしないかで順位が見えてくるかも知れない。

※全ての写真は2021年スーパーラグビートランスタスマン決勝で筆者撮影

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