アイルランドが歴史的勝利! オールブラックス v アイルランド②レビュー
ステインラガーシリーズ2022 対 アイルランド テスト②
アイルランドが巻き返してくるか注目されていたテストマッチ第2戦
レッドを含むカードが4枚出るなど波乱があった試合を振り返ります。
波乱の前半、数的に不利でもなんとか耐えたABs
開始3分足らずであっさりと今回もトライを取ったアイルランドは、1戦目以上に攻撃に磨きがかかった印象だった。
しかも、あとで書くがレッドを含むカードがABsに出まくり、プロップ(PR)に2枚もカードが出てスクラム時に選手を入れ替える必要が出てきて、ABsで一番いい選手のA.サヴェアをフィールドから一旦出したことにより戻れなくなる事態も重なり(レッドカードの兼ね合い)前半で大差がつくと思われた。
しかし、アイルランドがもたついて追加トライを奪えなく、さらには少しのチャンスでABsが前半終了間際にトライを奪って前半3点差でしのいだのは、後半に望みをつないだかに思えた。
後半は、アイルランドのミスがなくなって得点を重ねたのでABsが何もできなかった。プラスしてあれだけABsにミスが多いと数的にも不利だったし勝てるはずがない。
アイルランドは先週からしっかり修正してきた。前半はミスがあってもたついたけど、後半は、ハンドリングエラーがなくなりディフェンスでもABsにしっかりプレッシャーを与えていた。
アイルランドがNZの地で初めての勝利をする歴史的な日となった。
試合のポイント
既に書いたようにアイルランドが1戦目の修正をしっかりできた事が大きいが、以下に書くことがアイルランドの歴史的勝利を生んだと言えるか。
①セットピース
1戦目は、アイルランドが有利になると思われていたラインアウトまでもがABsが優勢になっていたが、2戦目は、アイルランドが完全にセットピースを上回り試合を組み立てやすくなった。スクラムもアイルランドが良かった。
②ブレイクダウン
1戦目は、ABsが昨年の敗戦から修正した感があったが、2戦目はアイルランドが1戦目の試合からしっかり修正してきたか。
ABsの持ち味のテンポの良いボール出しが出来ずにトライを重ねることができなかった。逆にアイルランドは早いボール出しからの展開で確実にゲインラインを越えて効率のいい攻撃が出来た。
③キック処理の差
昨年からABsの弱点としてさらけ出している印象があるハイボール処理。
これがこの試合でももろに出たのは言うまでもないか。アイルランドが攻撃に行き詰った時になどに、ハイパントをしていた印象だが、しっかりプレッシャーをかけてABsがボールを確保出来ないことが多かった。
2回に1回はABsがミスしてくれる(もっと取れてない印象かも)のでキック多用も頷ける。一方のアイルランドはキック処理は安定していた
④レフリングとABsの規律
もしかしたら試合を決めたのがこの事かもしれない。
この投稿の最後の方に書いていきます。
二人のデビュー
A.ロスとF.ファカタヴァの二人がデビュー
嫌な負け方でちょっと気の毒だが、デビューできた事は嬉しかったでしょう。今後の活躍を期待します。
ファカタヴァは、もっと自分の持ち味意識していって欲しかったかも。
劣勢だから、流れを変えるプレイが必要なのでもっとランプレイをしても良かったかと。入って直ぐくらいで中央付近でスペースあるところでキックした場面は、ランで行って欲しかった。そのほうが相手には脅威だったかと。
今週もメンバーに入るかもしれないので期待したい。
規律かレフリングか?
レフリーが誰だか気になったので試合の少し前に調べたら・・・
不吉な予感がしたので、試合前のTwitterで書き込みを
サウスアフリカ(SA) のヤコさんがレフリーでABsの試合を吹くと荒れない日はないと言えるくらいのイメージがある。ABs戦ではなかったですが、2019年のラグビーワールドカップでも話題になった気がします。ウエールズだったかな?サポーターが良い判定をしてくれたという意味でか、肘を突き出しての写真撮影を一緒にして話題に。
ファインガアヌクのチャージは、アクシデントにも見えなくもないし、最初は胸に当たってると言いながらイエローカードを出した。
※スーパーラグビーでブルーズのC.クラークが似たようなのでレッド+謹慎処分になっているので余計にか。
ペナルティーでよかった気もするが、厳しい人は取るかも知れませんね。
O.トゥンガファシのは、セクストンがパスしているなら分かるが、していないので、ペナルティーのみでもと思ったけど、レッドゾーンだったから。
仮にパスしてたらトライになってた場面だったので、ペナルティートライ+イエローになってたかも知れません。
A.タアヴァオのヘッドクラッシュも相手が急に角度を変えてきたので対処しようがなくアクシデントにしか見えないが、今のルールだと必然的にレッドになる。ボールキャリアーが低くなったわけでないので余計に。
でも、いずれにしろ、厳しいレフリー(あのお方はABsにいつも厳しい)ならなおさら気を付けないと。当然ABsの規律も良くなかったのもあるのでレフリーのせいだけではないと思っているが。。。
実力が同じくらいであれだけ前半にカードが出れば、しかもレッドもあるので、スーパーラグビーの時と違って20分で戻れないので、あのレッドはかなり痛かったか。
頭部への衝突について、ここ近年アクシデントであっても何でもかんでも、カードを出す傾向になってきたので(ルールがそうなった)試合を台無しにしてしまう結果になっているので、そのことについて今後記事にしていく予定です。
試合スコアー&ハイライト動画
New Zealand 12
(Beauden Barrett, Will Jordan tries; Jordie Barrett con)
Ireland 23
(Andrew Porter 2 tries; Johnny Sexton 2 con, 3 pen).
HT: 7-10
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