決勝はチケット完売! プレビュー ブルーズ v クルセイダーズ
スーパーラグビー・パシフィック2022 決勝
予選ラウンドで1位のブルーズと2位のクルセイダーズの決勝となった。
今季は、ラウンド9で対戦しており大接戦の末ブルーズが勝利している。
以下のリンクが筆者も生観戦した写真多めのR9のレビュー投稿。
決勝もラウンド9の試合のように大接戦になることが予想される。
チケットは、ニュージーランド(NZ)で一番大きいスタジアムのEden Parkで久しぶりの完売となり大観衆の中でさらに盛り上がりそう。
近年で完売といえば、2020年コロナウイルスで最初のロックダウン明けの6月14日にEden Parkで行われた試合(以下の写真)は、国民が数か月ラグビーが見れず飢えていたせいかチケット完売になった。筆者も観戦したがとても良い雰囲気だったことを覚えている。
2020年のラグビーに飢えていていた時期を省いてのスーパーラグビーの完売は、前回のEden Parkの決勝の2003年ブルーズvクルセイダーズの以来とか??
いつものように、両チームのメンバー、注目マッチアップ、勝敗予想など、今季最後のスーパーラグビーのプレビューを書いていきます。
ブルーズのメンバー
盲腸の手術で準々決勝から欠場していたキャプテンのD・パパリィイがベンチ入り(無理な場合は J・タッカーが入る予定)は、驚きだが今後の事を考えて無理はして欲しくない。
パパリィイと脳震盪から回復でB・ヒームがベンチに入った以外は、先週のメンバーと変わらない。
ベンチは17~20番までがキャップ保持者で19番R・ロマノは昨年までクルセイダーズ所属。その他のベンチもなかなか良いメンバーだ。
2年ぶりにオールブラックス(ABs)に選ばれたC・クラークは、ハムストリングの怪我が完治せずベンチ入りもしていない。
クルセイダーズのメンバー
こちらも、先週試合直前で指の怪我をして急遽欠場でウォーターボーイになっていた大ベテランのS・ホワイトロックが先発に復帰。
先週ホワイトロックが居なくてもチーフスに圧勝しているが、大一番では経験が必要なのでホワイトロックの存在は大きいか。
先週2枚のイエローカードによりレッドが出されたP・マテラが審議の結果、出場停止が間逃れたのは、今季何度もイエローを貰い、レッドも数枚もらっているだけに軽い処分と言えるかも知れない。ブラッカダー不在なだけに、フィジカルで前に出れるマテラが出場できるのは大きいが問題は規律か。
BKのリザーブは、3人ともキャップ保持者、惜しくも今回選考から外れたB・エノー、G・ブリッジもいるなどベンチも豪華だ。
注目マッチアップ
もう全部と言うくらい凄いマッチアップが盛り沢山。
その中でも書いていくとやっぱり沢山挙げてしまう。
3番: N・ラウララ v 1番: G・バウアー
2番: K・エクランドv C・テイラー
5番: T・ロビンソン v S・ホワイトロック
6番: A・イオアネ v P・マテラ
8番: H・ソトゥトゥ v C・グレイス
10番: B・バレットvR・モウンガ
12番: RTS v D・ハヴィリ
13番: R・イオアネ v J・グッドヒュー
15番: S・ペロフェタv W・ジョーダン
両チーム共にABsのメンバーが多くこの試合のアピール次第では、ヘッドコーチの心を動かせるかも知れないので特に⑩⑫⑬の争いは注視したい。
準決勝で大活躍したクルセイダーズの8番C・グレイスは、選考から漏れた悔しさがあるので不気味だ。対面のH・ソトゥトゥよりいいパフォーマンスが出来たらコーチが後悔するかも知れない。その他でもABs の選考から漏れた選手が相当闘志を燃やしていると思われるので彼らのプレイも注目したい。
兄弟対決が二組
ブルーズ:
⑩ボーデン・バレット、④ジョシュ・グッドヒュー
クルセイダーズ:
④スコット・バレット、⑬ジャック・グッドヒュー
ポジションがFWとBKで違うのでマッチアップにはならないが、二組の兄弟がいてさらに白熱しそう。今日は、優勝カップを持ってバレット兄弟がEden Parkに居るところのニュースがNZでは頻繁に流されていた。
試合の展望と勝敗予想
先週クルセイダーズが反則が多くてイエローカードが出ている(もっと出ていてもおかしくないくらいの反則数だった)、危険なタックルもだが、今季反則が多いクルセイダーズなので、まずは規律をしっかり守らないと、厳しい展開に持ち込まれそう。
それ以外では、展望をあえて書く必要もないくらい素晴らしい試合になるとみてる。しいて言えば、ブルーズのセットピース(スクラム、ラインアウト)の特にラインアウトが心配の材料か。最近はT・ロビンソンがロックで起用されてラインアウトでも相手ボールを奪う活躍をしているので、ロビンソンがラインアウトのカギになりそう。
BKに目を向けると、ブルーズのミッドフィールドコンビのディフェンスがクルセイダーズの上手い攻撃に対応できるかを注目していきたい。ここでもたつくとクルセイダーズが得点を重ねることになりそう。
特に12番RTS(ロジャー・トゥイヴァサ‐シェック)がユニオンに慣れているとは言い切れないのがあるのが気になるところ。だいぶん改善はされたが、そこのディフェンスが上手く機能するかしないかで試合に影響が出そう。
攻撃はブルーズは、B・バレットが上手くBKを引っ張ってくれるので心配していないが、クルセイダーズの硬いディフェンスをどう破るかも注目してみたい。 考えただけでワクワクする攻防が見れそうで楽しみだ。
ブルーズは、クルセイダーズのW・ジョーダンに走らせてはいけないのでキッキングゲームも大事になってくる。変なキックをするとジョーダンにカウンターを食らってしまう。⑩B・バレット、⑮S・ペロフェタの地域を取るキックの精度もカギになるか。
元クルセイダーズのR・ロマノがチームを知り尽くしているので、後半からロマノ投入は、クルセイダーズには嫌な存在か。前回の対戦と同様に古巣相手にいいパフォーマンスをするか注目したい。
クルセイダーズ有利の声が若干多いが、上記に書いたブルーズのディフェンスが機能するとして5点差でブルーズが勝利と予想!
ブルーズのディフェンスが崩れれば10点差でクルセイダーズ勝利か。
昨年のスーパーラグビー・トランスタスマンで優勝したブルーズだが、この大会は、NZ同士の試合は入っていない(プレイオフの決勝を省く)。クルセイダーズに勝ってこそ、真のスーパーラグビーのチャンピオンだと思うので、今年こそクルセイダーズに勝って堂々とチャンピオンになれるか?
クルセイダーズのヘッドコーチだけでなく、ブルーズのヘッドコーチのL・マクドナルド氏も現役時代はクルセイダーズだったので、元チームメイト対決になる。二人ともABsだったし年齢も同じくらい。
この二人の采配も注目していきたい。
SATURDAY 18 JUNE 2022
Blues v Crusaders Eden Park 7:05PM(NZT)
※写真は2022年クルセイダーズvブルーズ 筆者撮影
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