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ここ2週間で読んだ本/漫画/雑誌 vol.7

1ヶ月に2回、読んだ本を紹介します。サービスデザインやデザイン思考、アイデア発想から、全く関係ない本まで。読んだ本の感想を書きます📕

すごく時間あいちゃいました。3月は納品ラッシュ。4月はコロナのバタバタで落ち着いて本読めてなかったのですが、それでもおもしろかった本を紹介します。今回はちょっと漫画がメインです。


映像研には手を出すな(1-5巻)

話題の映像研。アニメはもう見れないので、せめて漫画だけでもと思いまとめ買い。結論から言うと、みんなアニメ見ろ。漫画もおもしろいけど、これ映像化したらもっとめちゃくちゃおもしろくなる。

何かをつくっている人なら共感できるフレーズが色々つめこまれている。頭の中にあるものを吐き出さないといけない人、つくらないといけないひと、つくりたいひと、つくらないと生きていけないひと、そんな人の物語だった。でもそれでいて軽やか。あーつくるってこういうことだよなって思いかえすことができる。


広告 恋する芸術と科学|PROTOTYPING IS STORYTELLING

ワークショップだの、発想法だのを考えていると、どうしても自分で考える力がよわくなる。考える力というと不正確で、ごちゃっとした、でもそれでいて力強くて惹きつけられるものをつくる力が失われていくような気がする。それでいうと、この雑誌広告、しかも恋する芸術と科学のシリーズはそういった野蛮で荒っぽい野性を取り戻せる。


WIRED|ナラティヴと実装

一時期、スペキュラティブデザインなんてものが流行った。いやいまも流行っているのかもしれない。ただコロナで世界がこんなことになって「いや未来を問うてる場合かね」と思う自分もどこかでいる。

コロナで世界が変わるなんて論調を僕はあまり快く思っていないけれど、ただこれから変わりゆく世界に対して必要なツールは、実験のマインドと実装のためのテクニックじゃないかと思う。

これから仕事でクライアントに対して、「アフターコロナ」で僕らは何をすべきなのか。という姿勢の提示が求められる。そのときに必要なのは、こうした実装のマインドなのかもしれない。独りじゃなくて、何人ものステークホルダーを巻き込みながらナラティヴしていくということだと思う。


スケッチー(1,2巻)

先輩からは「なんでOLが読むような漫画ばっかり読むねん」と言われてしまったけれど僕はそれでもマキヒロチさんの漫画が大好きです。性別こそ違えど、出てくる主人公たちが持っている悩みがすごくリアルで胃にくる。

今回は人生にそれぞれの『ままならなさ』を抱えた3人の女子がスケートボードに出会って少しずつ日常に変化していくものがたり。ボーイ・ミーツ・ガールならぬ、ガール・ミーツ・スケートボード。

マキさんと言えば、いつかティファニーで朝食をなんだけど、これもアラサー女子というか都会で生きる20-30代の若者の抱える漠然としたきもちわるさが上手く描かいてくれている。

ぼくは性別は違うんだけど、主人公のまりこに共感してたまらない。12巻くらいで、入院するシーンがあり、そのときに「仕事は頑張るほど私をすくってくれるけれど、恋愛はそうじゃない」みたいなことを言うシーンがあって、冷静に捉えると「くだらねーアラサーの悩みだな」と思っちゃうかもしれないけど、同じシーンに自分が置かれるとめちゃくちゃ刺さるんだこれが。器用な人うらやましーわこのやろうって思いますけどね。

まあ長々と書いちゃいましたが、20代後半に差し掛かると、少年ジャンプのような「何がとんでもない事件が起きる物語」よりも「なんてことない日常に潜む、心の痛み」みたいなものに刺さるようになるんですね。そういうのが好きな人はマキヒロチさんの漫画をどうぞ。


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熱くなっちゃいましたが、今回はこんな感じで。もうちょっと真面目な本も読んでレビューしていきます。

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