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販促コンペ振り返り - 2泊3日で協賛企業賞をとるまで

最近はデザイン思考のことを書いていましたが、今日は自分のことについて書きます。

5月6月に、販促コンペというものに応募していました。超ざっくり言うと、実際の企業がお題を出してくれて、そのお題を解決する(販促)アイデアを提出する、というものです。いいアイデアには賞が授与されます。

今年で3回目の応募でした。1年目に一次審査通過、2年目は何もひっかからず、という結果で今年はなんと協賛企業賞を頂けました。選んで頂いた大関さんに大変感謝です。

授賞式の様子。表参道のオシャレな会場で行われた。当日は写真のような感じで各賞が紹介されました。

その後の懇親会では宣伝会議さんが用意したビールではなく、大関さんの日本酒をたらふく頂いた。🍶


めちゃくちゃ嬉しかったけど、せっかく賞を頂いて「やったー!」だけで終わるのももったいない。来年に向けての反省として、やってよかったと思うことを文章にして残しておきたい。

今回、なんで賞をもらえたのかについてチームを組んだ後輩と話していたところ、賞につながったポイントとしては大きく2つなのではないかとなりました。

1) 【進行】2泊3日で集中してやりきった
2) 【企画】ブランドが存在する意味をちゃんと考えた

もちろんそれだけでなく、普段からぼくも後輩も色んなものごとに興味をもって、色んなインプットをしていたから、というのもあるんだけど、

他のチームがやっていなそうな、いわゆるtips的なものがあるとしたらこの2点だと思う。


1) 【進行】2泊3日で集中してやりきった

最初は進め方の話。このnoteの根本の内容なんだけど、今回僕らのチームは、東京と関西で2人の住んでいるところが離れていたので、定期的なミーティングができませんでした。

多くのチームは毎週末に集まるのを1,2ヶ月やっているんだろうけど、僕らはそういう余裕をもった進め方ができなかった。

なので、現実的に採れる方法としては、
① google hangoutやskypeを使って遠隔で進める
② どこかのタイミングでまとめてガッと進める

のどちらかでした。結論から言うと②を選んだ、①は一見効率がいいようで実は悪い。密度の濃い話し合いが出来ない分、薄い企画しかできあがらないのではないかと思った。やはり対面で話すのには勝てない。

僕たちの目的はあくまでも賞をとることだったので、より可能性の高い方法を選びました。2泊3日だけで賞をとることを目指すのは、当初は無謀に思えたけれど、結局はゴールデンウィークの機関でairbnbで宿を抑えて2泊3日で集中してやりきるという形でやりました。

※宿選びのtips:宿は選ぶときは普段の場所から離れていて、
リラックスできるような自然が近くにあったり、
銭湯があったりするところだと合宿気分で楽しくやれると思います。
あともちろんwifi環境は大事です。

どう進めるかに関しては、今回はデザインスプリントを参考にして「限られた時間の中で企画を作って、すばやくテストして、フィードバックを踏まえて修正する」方法を考えました。それが以下です。

 ▼ 実際に考えた3日で企画をつくって提出するためのスケジュール

【Before】インプット
事前に課題を各自で読み込み、課題である大関の甘酒の特徴について調べておく
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【day1】インプット共有⇒ターゲット決め⇒アイデア
甘酒の特徴から、甘酒のベネフィットを享受できそうなターゲットについて考える⇒受験生が良さそう、となる
【day2】アイデア⇒企画書⇒テスト
 
受験生に甘酒を届ける企画を考えて、Post-itとA4白紙を駆使して企画の骨子をつくり、雑でいいので素早く企画書をつくって、夕方に色んな知り合い(特にターゲットの受験生の気持ちに近い大学生や広告業界の社会人)に送りつけてFBをもらう。
【day3】修正⇒提出
もらったFBを踏まえ、企画を修正して応募フォームから提出(締め切りの1ヶ月前)
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【After】
 ※この後、暇な時間を見つけて企画書の体裁を細かく修正して再度提出

という感じでやりました。スプリント的にやってよかった点としては、

● アイデアを必ずその期間で出す(なんとしても)ので、結局ぐだぐだになって応募できない、という企画倒れパターンがない
→こういうチームも実は多いのではと思います
● 短期間で完成できるので、その期間以外はプライベートや仕事の予定を圧迫しない
→なんだかんだ日程が合わなくて集まれない、みたいなチームもあったのでは
● 2日目に必ず他人に企画を見てもらいテストすることで独りよがりの企画にならない
→ギリギリに完成させて他人に見てもらわずに出しているチームが多いのでは
● 合宿気分でやれるのでとても楽しい (特に夜の銭湯が楽しみだった)

逆にデメリットとしては、その3日間で出せるアイデアしか出せないことと、企画書がだいぶ荒くなること。なので3日間の後に企画書を修正する時間をとって、その問題は解消できました。

最初は本当に3日間で納得するアイデアが出るか謎でしたが、意外となんとかなりました。先述の通り、確かにハングアウトを使って遠隔でやる方法もあったけど、それは話が深まらないような気がしたの却下しました。もちろん出来る人はやってもいいと思います。


2) 【企画】  ブランドが存在する意味をちゃんと考えた

ブランドが存在する意味、なんて書くとなんだか偉そうですが、個人的に、そもそも人間ひとりが人生の中で出会うブランドが多すぎると思っています。自分が好きなブランドってそんなにたくさんない。むしろ他のブランドの広告はノイズでしかない。

販促コンペで出す企画も、ある意味で「ノイズをつくる」行為だと思っていたので、僕らのチームが出す企画は、せっかくならその人がそのブランドと出会う意味というか、その施策にのっかる理由みたいなところをちゃんと伝えられたらいいなと思っていました。

ちゃんとターゲットに価値を感じてもらって、かつ愛されるブランドになったらいいなと思い企画を考えました。それが評価してもらえたのが非常に嬉しかったです。

その意味では、自分が愛せそうなブランドとかお題を選ぶというのもお題の選び方の1つとしてあるのかもしれません。(一方で囚われすぎてアイデアが出にくいかもしれないけど)

売れてなんぼの世界だけど、このあたりのブランドとして、という視点を意識しておくと協賛企業賞の担当者さんに届くかもしれません。


まとめ

とりあえず今年は大満足。短期間でぎゅっとつくって賞ももらえて言うことありません。来年は今度は賞金100万円をとりにいきたい。他のチームがどうやっていたのか知りたいので、もし同じく販促コンペに出ている人がいたら、ぜひぜひ情報交換などしてみたいです。

ちなみに、技術的な話というか、チームでのアイデア出しについてはこちらに書きましたのでよければご覧ください。

という感じで、今日はおわり。引き続きがんばっていきます。



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