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「面倒くさい」が止まらない

ケイです。唐突ですが、私はもともと超が付くほどの「めんどくさがり」。自覚はあったものの、最近は輪をかけて“めんどくさがる”ようになり、結構な危機感を感じている今日この頃です。

「面倒くさい」が止まらない

思い返せば子どもの頃、面倒くさいと思ったことはほぼありませんでした。保育所や小学校にいた時、「今から〇〇するのか…。ちょっと嫌だな。orちょっとしんどいだろうな。」と思うことはありましたが、ストレートに「面倒くさい」と感じ、そこからシームレスに「やりたくない」へ転換することってそうそうなかったはずなのです。

それが今となってはどうでしょうか。日常のそれなりに多くのことに「面倒くさい」を感じるようになりつつあります。嫌いなこと・苦手なことは勿論ですが、やったことのない新しいこと・経験値がなくて慣れていないことに対して「面倒くさい」と感じる頻度(というか心のハードル)が格段に上がっているのです。(これが老いなのか…。)

本当に危機感を感じるのは、この「面倒くさい」が義務的にやらなければならないことに限らず、余暇や娯楽の上でも感じるようになってきたことです。

例えば

あの道具便利そう → 購入を検討して検索 → 色々見ているうちに面倒になって放置

あのアプリ面白そう! → ダウンロード → なんか始めるのが面倒だからやめよ

あの映画作品無料配信されてる。見たい! → ブックマークしとこ →なんか見るの面倒だからやめた

みたいな感じです。書いていて自分が相当ヤバいやつに思えてきました 笑

いつからか新しいこと(慣れていないこと)に対する心の負担が爆上がりしてしまっている自分がいる。これが最近の悩みです。


「面倒くさい」の正体

人は誰しも、多少なりとも「面倒くさい」と思った経験はあるはず。そして、その「面倒くさい」と思ったことを「先延ばし」にしてしまった経験がある人も一定数いるはずです。そうでなければ、インターネットで「面倒くさい」や「先延ばし」で検索した際に、あんなにも多くのWebサイトがヒットすることはないはず!!(同じことで悩んでいる人がたくさんいることに妙な安心感を覚えます。)

「面倒くさい」と感じた結果「先延ばし」にしてしまうのはなぜか。一般的には扁桃体の働きによるものであると言われています。

扁桃体とは脳における大脳辺縁系に含まれ、左右の側頭葉内側部の海馬前方に存在するアーモンド型の灰白質で、火災報知器のような役割を担っていると言われています。生命にとって脅威となりうるものを過敏に感知し、ストレスシステムを作動させ“闘争-逃走反応(戦うか逃げるか)”を引き起こすそうです。

ただし、扁桃体は過敏ではあるが必ずしも正確ではない。というか、過剰反応を引き起こす傾向にあるそうです。原始時代においてその過敏さは生存率を高めてくれたようですが、現代においても“脅威”そのものでなく“脅威となりうるもの”にも過剰反応するとのこと。その結果、「〇〇かもしれない…」という強い不安を引き起こす原因になっているのだそうです。

その不安が強ければ強いほど、人は悪い結果を心配し、ものごとの実行をためらい、結果的に「先延ばし」につながるという傾向があるようです。ただ、この不安の強さは扁桃体の大きさや、その他の脳の部位との連結の強弱によって個人差があるとのこと。



また、脳は生命維持のために省エネを好む傾向にあるといいます。そのため可能な限り変化を避けて現状を維持し、エネルギー消費を抑えようとするのだそうです。新しいことを「面倒くさい」と感じてしまう要因はここにもありそうです。

脳が省エネを好む分かりやすい例に、グーグル効果やデジタル性健忘を挙げることができます。デジタルに記録できれば、その分脳がエネルギーを消費して記憶を保存する必要はなくなります。その結果脳は情報を覚えようとしなくなるそうです。


結局「面倒くさい」に対する策は自分で講じるしかない

人間が「面倒くさい」と感じ、ものごとを「先延ばし」にしてしまうのは脳の性質上ある程度仕方がない。必要以上に自分はダメな奴だと自責しても何の意味もない。とはいえ、それを免罪符に「先延ばし」は仕方ないと開き直るというのも問題だなと思います。

ただ、結局のところ「面倒くさい」「先延ばし」をやめたいと思っている人は、自分自身を「メタ認知」して、物理的な対策を自分で講じるしかないのだと思います。

例えばマイルールを作ってみたり、生活習慣を固めたり、周囲の人に協力してもらって外堀から埋めていったりetc…(『レ・ミゼラブル』や『ノートルダムの鐘』で有名な小説家、ヴィクトル・ユゴーでさえ、外に出歩くことなく小説執筆に集中するために、服を脱いで使用人に預けていたらしい…)

今回は主に扁桃体の働きにフォーカスしましたが、「面倒くさい」とか「先延ばし」の要因は他にももっとたくさんあるだろうし、状態も人によってさまざまだと思います。過去の経験から学習したことも、きっと大いに関係あるはず。(個人的には、年齢を重ねるごとに面倒なことが増えている一番の原因は経験値が増えているからじゃないか思っていたりする。)

ただ、何というか、最近漠然と、自分が何かについて「めんどくさ~」って思うたびに自分の若さとか柔軟性が失われていっている気がして、最近無性に切ないんですよね…。だから何とかしたいなって日々切実に思います。

後半はほぼ、ぼやきになってしまいましたが今回はこれでお終いです!!

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