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RPGツクールへの想い、およびMZへの期待

これまでのRPGツクールとのお付き合い

私はRPGツクールが好きだ。小学生の頃、初めてSFCのRPGツクール SUPER DANTEに触れたときのときめきは忘れられない。当時はゲームを完成させることはかなわなかったが、ツクールが見せてくれたRPGの舞台裏はとにかくすべてが新鮮に映った。それからツクール2、3、4、シミュレーションRPGツクールといったコンシューマーツクールからXP、VX、VXAceまでのPC版ツクールもいじってきた。恥ずかしながらゲームを完成させた経験はほとんどないのだが、ツクールDSでは念願のコンテスト応募を果たしたのだった。

VXAceでは長年にわたり一つのゲームの制作を続けていた。これはキャラメイクやSRPGのような戦闘システムを採用した、とても大掛かりな自作システムを搭載したゲーム…となる予定だった。それまでプログラミングなど全くの門外漢だった私だがこのゲームのためだけにRubyを学び、システム面についてはすべて自作スクリプトにてほぼ思い描いた仕様通りに動作するまでのところまで出来上がった。6年以上費やした本作であるが、諸般の事情により未完成で終わった。いわゆる「エターなった」というヤツである。

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主要なスクリプトはほとんど自作であった

このゲームがなぜ完成に至らなかったのかについては様々な理由があるが、とりわけ重要なのはあまりにも複雑すぎた、ということである。バトルやアイテム、スキルといったあらゆるシステムにギミックを凝らしていたのだが、いかんせん複雑になりすぎてしまっていた。これではリリースできたとしても最後までプレイしてくれるプレイヤーは非常に限られてしまっていただろう。つまるところ、ひとりよがりだったのである。

また、RPGツクールVXAceは後継作であるMVや近日リリース予定のMZと違い、原則としてWindowsのデスクトップアプリとしてしか配信できない。スマホ全盛の現在、せっかく完成させたとしてもPCでしかプレイできないのでは余計にプレイヤーが絞られてしまうであろうことも懸念事項だった。

MVでリメイクしスマホアプリとしてリリースすることも考えたが、もはやこのゲームに対するモチベーションはマリアナ海溝よりも深く沈んでしまっており、そのような気分にはなれなかった。身内の不幸が原因でゲームなどの、バーチャルなもの全般に対する興味が失われてしまっていたということも一因であった。

RPGツクールMZ

そんなわけでツクールに対する熱意がほぼ失われていた私だったが、先日RPGツクールMZ発売の報を聞いた瞬間、怒涛のようにゲームのアイディアが押し寄せた。前作が複雑すぎて失敗したのであれば、徹底的にシンプルさを追求したゲームを作ってみたらどうか、という案自体は以前からあった。その案が一気に肉付けされ、あれよあれよという間に具体的な仕様がほぼ出来上がったのだ(脳内に)。

今度こそ作品を完成させるべくMZの購入を決意した私は、事前準備としてRPGツクールMVとラノゲツクールMVも素材目的で購入した。私はツクールの素材が好きなのだ。前作においてもグラフィックやオーディオ素材はすべてツクール公式素材とその改変素材のみで製作していた。MZではMVに引き続きJavascriptをスクリプトに採用しているので、その学習目的もある。

今はMZが発売され次第すぐに製作に取り掛かれるよう、アイディアメモをまとめている。システムの仕様はほぼ固まったので、あとはストーリーやキャラクターを練るだけである。

開発環境

一人でも多くのプレイヤーにプレイしてもらいたいと考えているため、iOS・Androidの両方でリリースすることを考えている。そのためにMacBook Proを購入した。

普段家で作業するときは4Kモニタに接続してクラムシェルで使用している。BluetoothマウスやMagic Keyboardなどの外付けデバイスを使ったデスクトップスタイルだ。せっかくのMacBookなのに本末転倒な感じもするが、時世柄外で作業するのも難しいしなあ。

外付けの1TB SSDを接続し、この中にパーティション を切ってWindows 10をBootCampでインストールしている。外付けドライブにWindowsをインストールする方法はこちらを参考にさせていただいた。多謝。

Windows 10を起動することはほとんどないのだがテスト環境として使うのと、ツクールVXAceを起動して前作のコードを確認したり、ノスタルジーに浸ったりするのが主な用途である。MacでWindowsが動いているのが不思議な感じで楽しい。

IDEはVisual Studio Code。VXAceのとき使用していた組み込みエディタが懐かしい。あれも決して悪くはなかったが、やはり本格的なIDEがあるのとでは作業性が段違いだ。

最後に

RPGツクールMZは公式サイトで公開されている情報やサンプルゲームを見る限り、とにかく非常に完成度が高いように見受けられる。いちツクラーとして本当に発売が楽しみだし、1日でも早く触ってみたいものだ。

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