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靴の正しい履き方

理学療法士の成田です。
今回は靴の正しい履き方について紹介します。

皆様!靴を正しく履けていますか?
今回の記事を読む前に
靴の正しい選び方を読んでいない方は是非こちらも確認してください!

・靴を正しく履くとは

靴を正しく履くことで、正しい歩き方が身に付きます

正しい歩き方とは運動効率の良い歩き方とも言います。
効率のいい歩き方とは無駄な動きが少ない。関節にかかる負荷が小さい。
そう言った歩き方は

・疲れの軽減
・足の怪我、悩みの改善
・将来の怪我予防

につながります。
整形外科で患者様を診ていると
歩き方が悪いが故に痛みを起こしている場合が多くあります。
この記事を読んで正しい靴の履き方を覚えて、実践してみてください!

履き方を大きく分けると

・ステップ1:合わせ段階
・ステップ2:結び段階
・ステップ3:調節段階

の3ステップに分けられます。
順に説明します。

ステップ1:合わせ段階

靴の中に足を入れる段階です。
「靴は踵に合わせる」これがこのステップのポイントです。
踵には足を安定させるヒールカウンターというものが備わっており、
踵に合わせることで靴の機能を発揮できます。
よくつま先でトントンと合わせる人をみかけます。
手を使わずして立ちながら履けるので楽ですが、
これでは「つま先に合わせた」ことになってしまいます。
踵が潰れてしまう原因にもなるので辞めましょう!
靴に足を入れた後は踵をトントンと合わせましょう。

踵トントン2

ステップ2:結び段階

この段階は靴紐を締め、靴を足の形にフィットさせる段階です。
最重要段階と言っても過言ではありません。
足には強く締めるべきところと、
強く締めてはいけないところがあります。
基本的には関節部分にはゆとりをもたせ、筋肉の部分は締めるのがポイントです。

緩くい部位と強い部位

靴によって穴の位置が違うので、自分の履いている靴の穴が足のどこに位置しているのか確認しましょう。
基本的には靴の前方(つま先)から1~2個は緩く締めます。

穴1個目緩く2

1~2個目の穴からは強く締めます。

穴2個目から強く

最後の穴は足首が曲がる位置のため緩く締めます。
正しく結ぶと今までとは違う足の運び易さを感じるかと思います!

結び緩く

ステップ3:調節段階

ここでは補助的な作業をする段階です。
基本的な合わせ方の他に調節することがある項目は4つ!
補助とは言え、とても大切な要素
怠ると
・足の怪我
・障害
・靴の破損

につながります。
順に紹介します!

・大きさ合わせ
・結び方の変更
・インソール
・履いた後

・大きさ合わせ
どうしてもお洒落な靴を履きたい!!
ビジネスシューズで自分に合うものがない…など、
大きさが違う靴を履かなければいけない場面はよくあります。

その場合はつま先にクッション材を入れましょう。
クッション材などは購入できます!

・結び方の変更
結び方の工夫でも少し変わります。基本的な紐の通し方は二通り。

・オーバーラップ
・アンダーラップ

オーバーとアンダー

さて!
皆さんはこの二通りの違いがわかりますか?

オーバーラップは穴の上から紐を通し、
アンダーラップは穴の下から紐を通します!

多くはオーバーラップが基本となります。
オーバーラップはフィット感が高くなります。
そのため靴の機能や足の機能を最大限に発揮出来ると言えます。
しかしながら、長時間フィット(圧迫)による足の疲れがでてくることも…
どうしても長時間歩く場合にはオーバーラップからアンダーラップに変更することをおすすめ致します!
アンダーラップは圧迫感が少なく圧迫による疲れを軽減できます。
2つの結び方を紹介致します!

参考にしてみてください!

オーバーラップ

オーバー

アンダーラップ

アンダー

・インソール
インソールとは中敷きのことです。
靴の中にはもともと中敷きが入っているのが基本です。
しかし靴によってはインソールにクッション性が無いものや
ただの布のようなものもあります…。
本来インソールの目的は
身体に「物理的なストレスを与えないようにするため」です。
靴購入時に、元から入っている中敷きは作りが粗雑なことが多くあります。
専門家に作成してもらうインソール
または市販のインソールなどでも、より身体に優しい靴が完成します!
詳しくは理学療法士、成田が次回書きます

インソールとは

でご紹介致しますのでお楽しみに!!

・履いた後
傷み防止のため靴を脱いだら靴紐を緩めるのもポイントです。
ずっと締めたままでは靴の生地はもちろん、紐も傷んでしまい、フィット感を失う原因になります。

正しい靴の履き方を紹介致しました。是非参考にしてみてください!

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