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なぜ薄っぺらい記事ほど「スキ」が多いのか

Noteを見ていると、スキやフォロワーの数が異様に多い人がいる。

その数に納得するケースもゼロではないのだが、

「どうしてこれが?」

と疑問に思うケースのほうが圧倒的に多い。

30秒で読み終わるようなペラペラの内容に、なぜだか大量のスキがつけられているのだ。

いったいなぜ彼らの記事にはスキが集まるのか?


1.スキやフォロワーが異様に多い理由


答えは簡単で、営業をしているからである。

ここで言う営業とは、Note利用者の記事に片っ端からスキを押したりフォローしたりする行為を指す。

それらは機械的に行われ、実際には相手の記事を読んですらいない。


だがスキやフォローを受けとった側には返報性の原理が働く。

自分がもらった好意を相手にもお返ししようという感情が生まれるのだ。

これは自発的な感情というより、返さなければならないという義務感に近いかもしれない。

そしてその義務感はスキやフォロー返しという形で現れる。


以上が、内容が薄くてもスキやフォロワーの数が多くなるカラクリだ。


2.形骸化する「スキ」


あるいはここまで打算的な場合でなくても似たような現象は発生する。

たとえば、ある日Aさんは本心から良いと思った執筆者Bさんをフォローする。

するとBさんもそのお礼にフォローを返す。

それ以降、AさんがBさんの記事にスキを押すと、BさんもAさんの記事にスキを返してくれるようになった。


当初Aさんは自発的な意思からスキを押していたものの、途中からそれは

「相手がくれたからこちらも返さなければならない」

という義務的な作業に変化する。

このような現象がAさんとBさんの間だけでなく、複数のNote利用者との間で同じように起こる。

こうしてAさんやBさんの記事につけられるスキは、中身の伴わないシンボルと化してしまうのだ。


以下の記事に続く



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