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出来そうで出来ないこと

その友人とは、子供のサッカーを通じて知り合い、いわゆるママ友の1人だ。

バツイチになり、1人で育てなければならないということ、生活をしていかなければないならない。というプレッシャーが何故か周りに壁を作る(一匹狼を気取る?)ことだった。

特別に仲良くなるひとが少ない中、偶然に試合で車を出すことになり同乗してもらったママの中の1人だった。

その後お茶に誘ってくれ、少しずつ仲良くなっていった。

彼女のすごいところは、誰に対しても同じ対応をしているところ。

ある時、私が手術のため1ヶ月作業所支援員を休職しなければならなくなったとき、真っ先に頭に浮かんだのは彼女だった。
断られたら諦める覚悟で無理をお願いしたが、快く引き受けてくれたので、安心して手術、療養し復職することが出来た。

復職後、彼女の支援の素晴らしさを体感せずにはいられなかった。
特別に『○○をした』とか素晴らしい支援の方法だった。
ではなく、利用者の変化や言葉がそのまま彼女のいた期間の仕事を物語っていた。

自閉傾向が強く、いわゆる問題行動が多いといわれ、私達職員に心を開くことが難しい利用者が、
『○○さんはいつ来る?』『○○さん遊びに来ないかな』等彼女の名前を頻繁に出してくるのだ。
…私の友人と言うことは皆に伝えていた。

彼女にそれを伝えた時に
『私は何もしてないよ。○○さんとっても話をしたら面白いやん?だから良く話をしていた』と…

私は、その利用者の特性や距離感、私自身が言ってはいけないことを言ってしまうため、常に考えながら話をしていた。

彼女の言葉でハッとした。
当たり前のことが出来ていなかったんだと…。
私自身も無意識に色眼鏡で見ていたと痛感した一瞬だった。

また、私が診断を受けたときに彼の次に一番に話したのも彼女だった。
彼女の言葉は、『みんなにもあるじゃん。ちぃちゃんはちぃちゃんだよ』
…彼女の言葉は重かった。
他の人に『みんなにもあるじゃん』と言われるとその程度じゃない!!という反感を持ってしまっていたかもしれない。
しかし、彼女は作業所でも障害なんて名前だけであってその人はその人。ということを言うまでもなく自然に出きる人だからだ。
確かに、みんなはしんどくないの?!っていうことに気づかせてくれたのも彼女達(飲み仲間は彼女ともう1人私の3人)。

その後も、タイミングが合えば引っ張り出してくれる。
今はコロナで身動きつかないが、
今の仕事との御縁をつないでくれたのもある意味彼女のお陰かもしれない。

【年1の年末恒例行事】
もう1人、私の尊敬しているママ友がいる。
彼女は同じ住宅の仲間の1人
出会った当時、男の子3人を1人でパワフルに育て、私はシングル(バツイチ)と思い込んでいた。
仲良くなり、単身赴任中のご主人がいることを知ったがワンオペでありながらも自分をしっかり持っていて、子供達のスポーツ活動等へもちゃんと参加し交流もして私には出来ないことを実践している姿がものすごく輝いて見えた。
長男と次男が偶然同じ学年で同じクラスになったこともある。
子供達は特別仲が良かったわけではないが悪くもなかった。
彼女のみ、私がその地区を離れる引っ越しの日に挨拶に来てくれたときには本当に涙が出るくらい嬉しかった。
その後、年末の買い出しが恒例になり年に1度は必ず合っている。
それ以外でも気にかけて連絡をくれたり、お茶に誘ってくれたり、本当に大切な存在である。

その彼女にも診断された時には伝えた。しかし、全く態度も変えず気にもせず、恒例行事も変わらず継続してくれている。
むしろ『私は頭の悪い人は嫌い。お日さまは頭良いよ。(成績の頭の良さでなく生きていくための)』と何回か言ってくれている。
『私はそういう人とは付き合わない』とまで言いながらも私との付き合いを続けてくれている。

自分では頭が良いとは思えないが、人の気持ちがわからないなりに想像しようと心がけている。(色々な考え方を想像する)
彼女曰く、そういうところが頭が良いと表現してくれている。

今回のテレビ放映に関しての感想などを頂き、2人への感謝は特に大きいと感じたので残しておこうと思った。

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