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京都 純喫茶と甘味処

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書籍 『純喫茶とあまいもの』
なるすてきな本を見つけた。 愛らしい本だ。


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甘いものが好きか?と問われれば「まあ…嫌いじゃないかな」と答える。

もし財布に1500円があったら、ケーキセットを頼むよりも、せんべろセットとツマミを頼んじゃうな…とこっそり思っている私である。

 単に、年をとったのだと思う。

 小さい和菓子と抹茶とか、量が多くなくてほんの少し食べられるタイプのもので十分だ。亀屋良長のところの「うばたま」などは大変に気が利いている。あの小さなサイズが中年には嬉しい。


 50代、食後の高血糖を気にするお年頃である。
 肝臓(酒)と膵臓(甘味)を犠牲にしながら飯を食うのだ、ということをほんのり気にしている。気にしないと健康数値に反映する…。

 元々味付けの濃いものが嫌いだ。  しょっぱすぎるもの、甘すぎるものは食べられない。濃い味の割に旨味がないと臓器を無駄に働かせた気がするのだ。

ああ、悲しき中年。

 一人喫茶店に入った時、ケーキセットはすっかり食べなくなったし、パフェの類も食べることはない。

(夫と二人の時は半分にして食べる)クリームソーダなんかも綺麗だなと思うけれど、脳天を殴られたかのように甘く感じる。去年こんなチャレンジをしたのだけれど実際味わってみると甘くてびっくり。子供の頃はこれを好んでいたのか。信じられない。

 でも可愛いのよねえ、クリームソーダ。

こちらは盛岡の喫茶「車門」にて。バランスの取れたすてきなスタイル。


 でも、例え甘いものがたくさん食べられなかったとしても、純喫茶ですごしたい。だって、絵に描きたくなるくらい、すてきなんだもの。





ソワレ、写真を撮るのが難しい。

京都の甘味はしみじみとやさしい。

 上記の本の表紙にもある「喫茶ソワレ」のゼリーポンチは、美しいだけでなく甘さを控えた大人の味。シュワシュワと柔らかい炭酸がほんわりと甘い。中のゼリーは宝石のようだ。



 夫が来てからは、甘みの店に行けるようになった(二人で気休め程度のシェアするから)
 大極殿の琥珀流しも、梅園のみつ豆も、ホワンと甘い。
 ガツンと甘いメニューもあるのだろうけれど、そんなに量も多くなくて、完食してもちょうどいい。味もあまりごちゃごちゃしてなくて、ふわわんと甘い。
 甘味が重たくて謎の罪悪感に襲われることが少ないので嬉しい。(でも甘さは保存性の良さも兼ねてるから一方的に攻撃するわけではないので誤解のないように。いずれにせよお店で美味しい状態をいただけるのは幸せなことだ。)

大極殿、琥珀流し 毎月味が変わる。この時は冷やしあめ、生姜のすりおろしが入っていた。
みつ豆に栗が入っている 寒天が甘くないので助かる。蜜はほんのちょっとで十分だ。あんこの甘味で大体ちょうどいい。

京都の甘味はじんわりといい。
運動しながら楽しんでいきたい。

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