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絵画資料 分解博物館


以前、人体デッサンの話をしたのだけれど、絵を描く人におすすめのこちらの本を紹介する。


 絵を描いている方は日々実感されていると思うけれど、さまざまな「構造」が気になる。

 なぜ空が青いのか、山はどうやってできるのか、飛行機のプロペラはどういう仕組みになっているのか、体の仕組みはどうなっているのか、などなど。
 でも気になる時に「サッと調べる」とき、ネットというのは案外不便だったりする。


2007年にこの英語版を買った。
最初の目的は英単語を覚えることだった。・・・のだけれど実際は写真が面白い。眺めているだけでワクワクする。

Ultimate Visual Dictionary


その後、日本語版の方も追加で購入した。
これはこの94年の版を日本語に訳したもののよう。
トカゲ表紙版よりも少し古いが、内容をパッと見た感じ、あまり細かな違いがわからない。

Ultimate Visual Dictionary

分解博物館―英和・ビジュアルディクショナリー

 古本なので、今は値段が高騰しているけれども、時々メルカリなどで格安で出る場合があるので、手頃な値段なら購入した方がいい。

 学術用語、専門用語が比較できるのでとても便利だ。掲載されている情報も多いので、立体的な試行に役立つ。科学番組や見ている時などはとてもいい。自動車や機械の仕組みなんかも視覚的にわかりやすく描かれている。分野はざっくり、宇宙、先史時代の地球 植物、動物、人体、地質地理気象 物理化学 乗り物、鉄道と車、船と航空機、ヴィジュアルアート、建築、楽器と音楽、スポーツ、現代社会における日用品等々(コンピュータやカメラなど最近の機械に関しては古いので注意。)の「分解した写真」で構成されている。

 内容はかなり多岐にわたっているので覚えるというよりも概要を確認する感じだが、現象についての理解が深まるのでおすすめだ。

 英語に抵抗のない人は英語版を勧めるが日本語の方も専門家の監修がガッチリ入っている感じ。(とはいえ原書はは90年代のものなので学術的な発見などの情報は古いのであくまでも概観するために使う。最新の情報はインターネットで確認しないとだめ)


Ultimate Visual Dictionary トカゲ表紙の版の次の版はこちら。
こちらは人気なようでなかなかのお値段がする。


以降の版は、英語と各国語の対応辞書的な構成のものも出ているようだ。


Japanese-English Bilingual Visual Dictionary (DK Bilingual Visual Dictionary)

こちらはかなり内容が薄い。
語学学習としてはいいが、絵画資料的な理解としてはだいぶ物足りない感じ。(サムネイルはリンク先からご確認願います)


こういう資料は古本でもいいものがある。これからも大事に使っていきたい。

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