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EP13 子どもに習い事をさせるかどうか

このnoteは2021年4月29日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは! ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングをニューヨークから分かりやすくお伝えしています。

ニューヨークは夜の10時で、日本は朝の11時です。危うく寝てしまいそうになって、「あ! 14日間チャレンジ!」と思い出しました。そして今起きてマイクに向かっています。

今日は何を話そうかなと思ったのですが、今日よかったことと、なぜそんないいことが起こったのかという話をしたいと思います。

子どものスポーツの機会が減りヤキモキ

幸せを研究するポジティブ心理学では、よく「What’s good?」と聞きます。「ないものよりもあるものをみる」という選択と、「なぜそれが起こったのか」ということを考えるだけでも幸福度が高まると言われています。まず、今日の私のよかったことは、息子が学校の放課後、陸上クラブに参加して帰ってきたのですが、それが「楽しかった」と言ったこと。そのクラブを始めてから、息子がすごくご飯を食べるようになりました。それが、いいなぁって思っています。

コロナ渦になってから、それまで自然にやっていたことができなくなりました。今少しずつできるようになってきて、何でもないことに感謝を感じることができます。

運動することなんて、以前は普通にしていたことなのに、去年3月にコロナの流行が始まってから、スポーツがなかなかできなくなりました。夏の間はなんとかコミュニティ のプールが開いたので行っていました。うちの子たちは2人ともバスケットボールをやっていたのですが、私たちの地域ではバスケットボールが再開しませんでした。野球やサッカーは再開していました。

しかし、やりたくないスポーツはやらない年齢なので、他のスポーツはしませんでした。私はスポーツや運動が大事だと思っていましたので、探してくれない夫にもイライラしていました。

私はポジティブ心理学や臨床心理学を学び教えているので、運動の大切さがすごくよく分かっています。朝20分運動するだけで、その後、最長12時間幸せが継続すると言われていますし、幸せホルモンも出ます。休校中、息子Zoomで授業を受け、その後はゲームしたりしていました。学校が始まっても、学校で1日中勉強して、帰ったらゲームをするという感じで、運動をしていなかったので、そのことに対して満足でなかったんですね。

息子に陸上クラブを勧めたワケ

学校でスポーツが始まるということを聞き、その中に陸上がありました。学校で始まるスポーツは、今学期はその陸上だけだったのです。夫と息子に相談したら、息子は「やりたくない」と言い、夫は「息子がやりたくないのなら、無理矢理やらせることはできない」と言いました。私は「やってみないと分からないしなぁ」「やってみないかな、学校の運営で無料で毎日参加できるし、すぐにできるスポーツだし」と思っていました。

そのスポーツを始めるには、学校のシステムでいろいろ入力しなければならなかったり、健康診断書を出さなければならなかったりしました。夫は「やりたくない子のためにそんなことは面倒くさくてやりたくない」と言いましたが、私はギリギリまで待って、諦めきれませんでした。

そこで、息子の友だちの親のメールグループに「息子が陸上をやりたくないと言っているのだけど、運動させたいと思っています。誰かする人いますか」と投げかけてみました。すると3人の親から「するよ」と返信がありました。明日か明後日がスタートというタイミングでしたが、「もう遅いかもしれないけど、息子を登録してみようかな」と言うと「遅くないよ」と言ってリンクを送ってくれたママがいて、息子と座ってしっかりと話をしました。

運動とつながりの大切さ

息子は1か月くらい前に、Zoomのクラスが合わないようで、適応障害と診断されて、私は学校を休ませて、息子を日本まで連れてきました。今はすっかり元気になりましたが、そんな背景があったので、鬱も運動すると抗うつ薬を飲むよりもよくなって再発も少ないという話をしました。だから運動がどんなにメンタルヘルスに大切か、子どもの成長に大切か。また思春期というのはスポーツ脳の小脳という部分が発達する時期でもあって、今どんなにスポーツが大事かという話をしました。

息子はそれを何回も聞いていたわけですが、「あの子とあの子とあの子もやるって言っていたよ」と言って、「1週間やってみて嫌だったら、辞めて他のスポーツを考えよう」と提案しました。そうしたら、「まあ、やってみるよ。じゃあ。でも1週間やってみて嫌だったら辞めるからね」としぶしぶと行きました。

そうしたら1日目から「楽しい!!」と言っていました。「特に何が楽しいの」と聞くと「友だちがいるから」と言っていました。スポーツと友だちということを考えたとき、スポーツが大事なのだから、「スポーツをしましょう、体を動かしましょう」ということで、はじめは勧めていました。だから、夫は「息子がやりたくないならやらせなくてもいいんじゃないか」と言っていました。私の視点はスポーツとても大事で、メンタルヘルスにも、心の動きにも体の発達にも大事だということでした。

しかし、その時につながりという視点に行ったのがよかったのだと思っています。息子は陸上が楽しいというよりも、友だちと陸上をするのが楽しいということなのでしょう。昨日は15分走って、今日は幅跳びをしたと話していました。本人はみんなで競争するのをイメージしていたらしいのですが、そのクラブはどちらかと言ったら趣味に近いものでした。「みんなで楽しくやろう」という感じがよかったと言っていました。

自分が大事に思っていることに最善を尽くす

今日言いたかったことは、「スポーツが大事だということ」「子どもに習い事をさせるか、させないかという時に、自分の価値観(これが大事だと思っている)の話をして、そこでつながりを持たせること(友だちと一緒に参加するというような配慮も必要)」ということです。

私はずっと、夫に「スポーツを探してほしい」と言っていました。今回の登録も夫にやってほしいと思っていました。英語だということもありますが、今回は登録するのが本当に大変でした。健康の問題もいろいろ聞かれたのですが、それでも頑張ってやりました。

私は今まで結構そうだったのですが、人に「○○やってくれない?」というふうに頼んでいました。しかし、自分ができることをすることが大事です。そして自分が大事だと思うことを(自分で)しっかりするということを、これからは、もっとしていきたいなと思いました。自分でしっかりやっていないから、あとで夫のことを責めてしまうのだなと反省をしました。

話がごちゃごちゃしましたが、コロナ渦になり、小さなことに感謝できるようになったということ、運動が大切だということを分かってもらい、つながりをつくったことで息子が陸上を楽しんでいることを言いたかったのです。そして、息子の食欲が本当に増えて、お腹がすいて、すいて、お弁当が2個欲しいと言ったんです。ちなみに、お昼のお弁当は三色丼でした。帰ってきてからも、もう一度三色丼を食べました。そして、夜はステーキ。その後も何か食べていました。体はそんなに大きくはないのですが、すごくお腹がすくと言ってたくさん食べているので、「運動っていいな」と思った今日でした。

皆さんもぜひ、体を動かしてください。そして、習い事をさせるかどうかという時には「自分の価値観を伝えること」「つながりをつくること」を意識してみてください。


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