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EP19 3つのいいことと1つの悪いこと

このnoteは2021年5月5日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは。ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングを、わかりやすくお伝えしています。

困ったことも話す

今日は昨日に引き続いて、なぜ3つの良いことが効果があるのか、ということについてお話しします。昨日は3つの理由を説明しました。一つ目は、良いことを数え上げると視点が「ないものよりも、あるものを見る」というふうに変わるので、幸福度が高まること。二つ目が幸せを感じるとセロトニンが出るんですが、それが夜になるとメラトニンになるので、よく眠れるようになること。眠れると心も回復しますし、体も色々修復されて健康にもなります。そして三つ目が「良いニュースに喜ぶことで、一つの良い繋がりができる」という積極的建設的傾聴についてお話しました。

今日はなぜ 3 GT(3 Good Things) か、よりも一歩進んで、なぜ私の家では、3つの良い事と、1つの困ったこと嫌だったことをシェアしてるのかについてお話しします。

ポジティブ心理学の研究や、エクササイズは、3つの良いことを考えてもらうことが多いのですが、2回ぐらい転機がありました。一つは、何かの時に、毎日良かった事を話しているんだよと息子の Best Friend のお母さんにお話した時に、「家では良かった事と、嫌だった事話してるよ。両方とも大事だからね。困った事分かりたいよね」と言われて、あ、そうだなと思って、毎日良かったことと、困ったことを話すようになりました。

良いことと悪いことのバランス

それを今度は、ポジティブ心理学の先生に「家では毎日よかったことと、困ったことを話してるんですよ」って言ったら「それいいね、でも3対1にしたほうがいいよ」って言われたんです。理由は、ネガティブな事というのは、比重が重いのです。なので、1つのネガティブなイベントは、3つの良いことぐらいで、ちょうどバランスが取れるんだそうです。

バランスを取るということもあるんですが、何対何がいいのかというのは、いろいろ研究されていて、一度3対1がいいと言われ、その後3対1って決めるのはなんだか違うというような話もありました。でもネガティブな事が比重が重いというのは、確実です。

例えば、パートナーシップであれば6対1ぐらいがいいとか、(いや結構厳しいなと思うんですよ。1回喧嘩したら6回ハグするなどそういう意味合いじゃないかもしれませんが)とにかくネガティブな出来事の方が重くて引っ張られるので、あえてポジティブなイベントを、バランスを取るために、少し多めにというのが大事なようです。

ここで、すごくいいなと思うのが、どの研究もなんとか対1なんですよね、3対1とか6対1とか、絶対にネガティブな感情が0ではないです。ネガティブな感情を何か悪いもののように感じて、感じないようにしてしまう人達もいると思うんですが、全然そうではなくて、とても大事な感情です。

オンラインサロンで、先月からネガティブな感情を大切に幸せに生きるという話をしています。今週、第2弾をお話するんですが、とにかくネガティブな感情は本当に大切で、幸せにとってすごく大切です。私の好きなブレネー・ブラウンさんの研究では、幸せな人というのは、ネガティブな感情が大切だと受け入れられている人なんです。というか、良いつながりがある人と、良いつながりがない人の違いがそれなんです。

数日前にも話しましたが、とても幸せな人の共通点は、一人残らずとても良いつながりがあるというふうに言われています。なので0じゃなくて1というのがいいんですよ。だから2だったら6、バランスさえ考えればいいことですね。

幸せな感情による拡張形成

そして、ポジティブな感情(3つのいいこと)を話した後に、1つ困ったことを話すというのがいいです。そうすると、困ったことを話すだけで「ああそうだったんだ」と言うだけで良くて、それを解決してあげようと一生懸命になる必要はなく、本人が解決していくことができます。思考が拡張しているので、問題も解決しやすいです。問題に対して良いアイデアが浮かぶんですよね。なので順番も大事です。これが最初に1つ悪い事を言ってから、3ついいことを言うのではなく、3つよかったことを数えてから、1つ困ったことを話す。そうすると、拡張形成が起こります。幸せな感情というのは、視野が広がり、瞳孔が広がり、普段気づかなかったことに気づいたりします。そうすると問題がするするっと解決していきます。

これは、私のオンラインサロンのサークルでもよく起こりますし、最初に拡張形成してから困った悩み事も相談するからです。後は、私のポジティブ心理学のクラスメイトが、発達障害の方達の支援をしていたんですが、すごい変わったと言っていたのが、ポジティブ心理学を学ぶ前は、あの発達障害を抱えてるお父さんお母さん達、すごく苦しんでる方もいて、その保護者で集まると、困ったことから話したそうなんです。

そうすると、みんなシーンとしてどんよりな感じだったらしいのですが、まず What’s good から話してもらうことにしたんです。少しでも生活の中で、子どものことでもいいし、自分のことでもいいんですが、良かったことをシェアしました。その後に困ったことを話すと、するすると解決していくんですよね。なので順番が大事です。会議とか、学校の教室とか、私は講座でも、最初は What’s good から始めますが、その後に学びが深まります。

成功の責任追及

そして今日は、もう一歩行きたいと思います。「良いことと困っていることを話し、ACRというその相手の良いニュースに関心を持って、一緒に喜ぶ」で終わらないずにもう一つ進みたいんです。ここで相手にいいことがあった時に、是非聞いてもらいたい質問があります。それは「良かったね」「なぜそんな良い事が起こったの?」っていうことです。または「あなたが何をしたからそれが起こったの?」ということです。

私たちは、失敗した時には「何で忘れたの?」とか「何で出来なかったの?」「何で? 何で?」と原因追求するんですが、うまくいっている時は何も追求しないで、当然な感じで、見過ごてしまいます。実際は失敗したところに正解はないです。もし原因が分かったとしても、それが本当に原因かどうか分からないですよね、失敗しているので。でも成功したことにはそのリソースというか、強みなどがたくさん隠れています。

なので是非良いことがあった時に「何でそんなよい事が起こったの?」と聞いてあげてもらいたいと思います。いろんなことが出てきます。最初は聞き慣れていないので、ちょっと困ってしまうと思うのですが、ここにすごくいろんなヒントが隠れていいます。

はいそれではどうでしょうか? 明日ね、もう少しこのことについて詳しく説明したいですね。例とかをあげて。でも今日はもう8分39秒、なんか微妙な時間ですね。この成功した時にすかさず「なんで?」と聞くのを、成功の責任追及と言います。何でできたかのかというのが出てくると、成功の原因が分かって、他の人達にも役に立つし、それを次にやればいいんだとわかります。


オンラインサロン Ari’s Academia では最新のウェルビーイングの講座や、同じ志を持つ仲間とのつながりの中で、幸せを増やす行動を習慣化することができます。興味のある方は覗いてみてください。

それではみなさま今日も良い1日をお過ごしください。

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