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EP23 人生で一番大切な○○の作り方

このnoteは2021年5月9日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは。ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを研究するポジティブ心理学やウェルビーイングをわかりやすくお伝えしています。

今日は「人生で一番大切な〇〇の作り方」ということでお話をしていきます。〇〇の中には何が入ると思いますか? もう何度もお話ししてきているのですが、世界で初めてとても幸せな人たちを研究した論文では、とても幸せな人と、とても不幸な人の1番の違いが書かれていました。とても幸せな人たちは1人残らず「大切な人がいる」ということでした。ということで、〇〇には「つながり(大切な人)」が入ります。

娘とお友達の付き添いをしてみて

今日これを話したいなと思ったのは、「つながりは本当に大切で、つながりを作るにはこうしたらいいんだな」と思うエピソードがあったからです。それは私の娘の話です。娘の友達3人を連れてスリフトショップ(古着屋さん)にお買い物に行きました。12歳の娘が歌手のグレース・ヴァンダーウォールさんが好きで、スターガールという映画を見てからスリフトショップに憧れていました。2回ぐらいですが行ったことがありとても楽しんでいました。安いのはもちろんですが、昔の個性的な服もあるのです。

娘がそれを学校で話したところ、友達も「行きたい!」と言ったらしく、娘に頼まれスリストショップに連れて行くことになりました。お昼過ぎから1人ずつお迎えに行き、1時間ほど買い物をしていました。ゲイの男の子1人と女の子3人だったのですが、道を歩くときはみんなで仲良く腕を組みながら楽しそうでした。

なぜか昔から娘にできる友達はみんな豪邸みたいなところに住んでて(笑)。それをみて気が引けちゃう私も変えたいと思うのですが、今回もみんなお城のようなお家でした。「この子たちはスリフトショップに行きたいのかな?」と思っていましたが、楽しんでいるようで、安くても12ドルから高くても45ドルくらいの服を買っていました。

そのあとはホームグッズ屋さんに行ってお母さんにプレゼントを買う子もいて、それからベーグルショップに行って食べ、ポテトチップスを一袋買ってみんなで食べ、ジュースも飲んでいました。私はそれを見てすっごく嬉しかったのです。なぜかというと娘にはなかなか仲のいい友達ができなかったからです。

関係作りの中で感じたこと

私たちは息子が5歳で娘が4歳の時まで秋田に暮らしていて、その時も私は信じられないくらい仕事をしていたので娘は土曜日も保育園に行っていました。他のお母さんとはお迎えの時に挨拶をする程度でした。その後ニューヨークのママロネックに7年ほど住んでいましたが、そこではとても努力したのでいい友達がいっぱいできました。大親友もいたし、急に子ども達を連れて出かけてくれるような友達もたくさんいました。本当に最高のコミュニティーでしたが、そこから引っ越しました。

次の場所では全然友達ができませんでした。娘はとても社交的なので、色んな人と会う度、友達になっていましたが長くは続きませんでした。1回スリープオーバー(お泊まり会)もしましたが、その子たちともそんなに仲良くなりませんでした。その後も色んな人と話してみましたが、そんなに仲のいい友達はできず、コロナの時期に突入してオンラインでのつながりとなり、友達を作るのが余計に難しくなってしまったのです。

息子は2月ごろに調子を悪くしていたのですが、その理由はZoomでの勉強が嫌だったからです。休ませたら元気になりました。息子の後、今度は娘の調子が悪くなったのですが、彼女の場合は、孤独さがあったのもありますし、アイディンティティを考える時期(私は誰なんだろうと考える時期)に入ったのもあります。しばらくの間は2年前に引っ越しをした自分を責め、私はすごく後悔していました。その町では家を買えるほどの経済力がなかったのですが、それまでの努力や選択を責めていました。

一方、息子の方は友達をすごく見極めるタイプだということがわかりました。 9月に入学してから、遊ぶ友達やご飯を食べる友達はいても、家に連れてきたり、家に遊びに行くような友達はいなかったのです。そこで、学期が変わったときにカウンセラーの方に相談しました。カウンセラーの方は「今いるグループの人は息子さんにあまり合いそうじゃないから、お昼ご飯を食べる時間を仲良くなりそうな子と一緒にしますね」と言って違うグループに入れてくださり、そこで友達ができました。

男の子なのもあり、コロナ中もゲームでつながっていたので、今も友達と会うのが楽しくて学校に行っています。陸上部にも友達が入るからと言って入りました。このように息子も友達ができない時期がありましたが、それには親が介入していました。しかし娘に関しては大丈夫と思ってしまっていました。娘のことは自分でできると思って放っておいてしまったことを後悔しているのですが、そのときにできることは全力でやっていたのだと思います。

ですから今は娘と息子にとても仲の良い友達ができて本当によかったです。彼女の辛さは孤独からきていました。実は孤独と鬱は間違えられやすいのです。でも辛さが孤独からきているものなら、必要なのは抗鬱薬ではなくて、つながりなのです。

実は私もつながりを作れなくて困っています。ママロネックや日本にはすごく仲の良い友達がいて、オンラインではここ3日間で100人とつながっています。しかし今住んでいるところは白人が多い英語のコミュニティーです。改めてコミュニティーでのつながりがないというのは寂しいなと思いました。私は家に人を呼んだりするのもとても好きなのですが、コロナ禍ではそれもできなかったので、今日はつながりの大切さを改めて実感しました。

関係作りで一番大切なことは?

「人間関係はバランスが大事」ということです。家族との関係性、仕事での関係性、コミュニティーでのつながり、そしてオンラインなどのサードプレイスでのつながり、などのバランスがとても大事です。私の場合は、家族、仕事、オンラインでの関係性は充実していましたが、コミュニティーのつながりが欠落していたのです。

話は変わりますが、今年の1月にハワイに遊びに行きました。その時オンラインサロンを運営している方に会ったのですが、彼女のコミュニティーがすごいんです! みんなで支え合って助け合って子どもをみているんです。感動して「すごいねえ!」と言ったら、「お隣さんにクッキーとか持っていくといいよ!」と言われました。やはりつながりというのは勝手にはできるものではなくて、お菓子を差し入れたり何かにお誘いしたり、自分の時間とエネルギーを使ってインベストメント(投資)しないといけないんだなと改めて思いました。

ママロネックにいたときは私自身がアメリカに再度住み始めたばかりでしたし、子どもたちも小さかったので、それをすごく頑張っていました。しかし今のところに引っ越して、他のつながりがあったので努力しなかったのですが、それが今の大変さにつながっているなと思います。

ということで1番大事なことは、関わっていく努力です。私は昔「ご飯行かない?」と誘うことすらできなかったのですが、来週は娘が1番仲の良い家族をご飯に誘いました。お寿司もBBQも用意しようと思います。英語ですし、気が合うかもわかりませんが、娘のためにも私たちもためにも大事だと思うので、投資しようと思います。

実はオンラインサロンを作ったのも、ママロネックに来たばかりの時の寂しさもあったのだと思います。また、日本とニューヨークを行き来したときにどちらにも知り合いがいるという状態にしておきたかったというのもあります。特に私の周りで日本からニューヨークに来た人は素敵な方が多いので、コミュニティーに入ることでつながりも増えるし交流する場もできます。

まだ220人ですが、もっとコミュニティーメンバーが増えてきたら世界中でつながって引っ越した時などに世界中に友達がいる状態になるといいなと思っています。私も東京はもちろん、長野、沖縄、ハワイ、ニューヨークなどでサロンメンバーと会っています。

今年の後半、コロナが落ち着いてきたら、オンラインサロンメンバーさんに会いに行きたいなと思います。長くなってしまいましたが、今日のポイントは「つながりに時間もエネルギーも投資しよう」ということです。ある程度の生活ができるようになったら、お金を稼ぐことに時間とエネルギーを費やすよりも、つながりに投資することにエネルギーを割いた方がおそらく幸せを高めるはずです。

オンラインサロンAri’s Academiaでは最新のウェルビーイングの講座や、同じ志を持つ仲間とのつながりの中で、幸せを増やす行動を習慣化することができます。

それでは今日も良い1日をお過ごしください! 松村亜里でした。


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