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ノンネイティブの英語が見違える『a』と『the』

日本人が英語を話す時、最も悩ましいルールの一つが冠詞である。

冠詞とはご存知の通り名詞の前に『a・an』や『the』をつける、もしくは名詞を複数形にする

という英語のルールであるけれど、日本語には同様のルールがないため、意識しないと付け忘れる人が多い。

会話はもちろんメールの文章でも、この冠詞が抜けていると、途端に読みずらく、英語ができない人風になってしまう。

私も翻訳の仕事をして初めの数年は、日本語から英語に訳す際、冠詞には随分苦労した。

会話の場合は、冠詞が抜けるとセンテンスのリズム自体が変わってしまって、それが原因で理解されないこともあるし、なによりネイティブにとって非常に聞き苦しいらしい。

最初はとにかく意識して付けていくしかないのだけど、まずは文章でなれていくのが良いと思う。

また別の機会に詳しく書こうと思うけれど、英語で文章を書く習慣をつけると英語力が飛躍的に上がる。

前回のコラムで書いたのと同様に、ネイティブに赤入れしてもらう必要があるのだけど、最初の頃は、どれほど自分の文章から冠詞が抜け落ちているかに驚くと思う。

まずは視覚から『a』や 『the』を必ず入れる、という習慣をつけると、会話にも入れないと気持ち悪くなってくる。

例えば、身近な例では、レストランでメインメニューの中からチキンをオーダーする時

「I will have the chicken.」「Can I have the chicken?」

と言う

また、買い物中に店員さんから

「May I help you?」

などと声をかけられた時

なんとなく良いバックがあれば欲しいなあ、という場合は

「I'm looking for a bag .」

となるし

ここのブランドのこの色、という指定があって、その画像などを持っていれば

「I'm looking for the bag.」

と言って画像を見せる

 という具合である。

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まだニューヨークに来て間もないこと、ある日本人の女性と同じ英語のクラスを取る機会があったのだけど、彼女は英語の文法の基礎がなく、パートナーがアメリカ人で、耳から英語を覚えたタイプらしく、とにかく、やたらめったらセンテンスの中に「the」を入れるという珍しい癖があって、しょっちゅう先生に注意されていた。

それでも素人の耳には、他の日本人の英語よりもネイティブっぽく聞こえたものであった。

それほど、日本人の英語とネイティブの英語には『冠詞』の差がある

というわけで、次に旅行をしてレストランでオーダする際は、『the』 をつけてみてほしい。


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