一番自由でいられる女
「香港マダムたちは、中国の田舎街の若い娘たちに、いつ旦那をとられるんじゃないかって常に戦々恐々としている」
香港出身の友人がそう言っていた。実際彼女の父親も何度かそんなスキャンダルがあったらしい。
なにも大富豪に限った話じゃなくて、香港の物価と比べれば、生活費の安い中国の田舎で愛人の一人や二人囲ったところで、懐は痛まない。
だから香港の女の人は、結婚後、旦那を逃がさないために美容に躍起になるんだそうだ。
今や世界一ビリオネアが多いらしい中国で、どこまで本当か知らないけれど、日々の生活にも困るような境遇にあれば、頼れそうなものにはなんでも頼る、というのは生きるための必然的な手段だということは想像がつく。
ところで、私は昔から、恋愛関係にある男性にお願いごとをしたり、頼ったりすることが苦手で、『惨め』とか『可哀想』にみられるのが耐えられず、『あなたの助けなんていらなくて、何もかもうまくいってます風』の素振りをしてしまう。
女が弱さをチラつかせたり、頼りにしてるふりをして利用するなんてのは、恋愛感情がない相手だからできることで、そんな風にしたたかに弱さをみせられる女は強い思うけど、その強さが自由をくれるとも思えない。
いくら周りをキョロキョロしても、いい生活を手に入れても、自由は手に入らない。
強くても弱くても、自分で自分を満足させられる人間が結局一番自由だ。
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