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単語帳を暗記すべきでない理由 #女友達を作るための英会話術

英語という言語は文法がシンプルである分、単語で差がつく。

これはネイティブでも同様で、例えば、修士や博士を終了している人は、そうでない人に比べて圧倒的に単語力が違う。膨大な文献を読み、論文を書いている分、日常生活や、高校・大学の授業レベルでは使用しない単語が脳に蓄積されているらしい。

このような単語力は、メールの文章を読んだだけで分かるものだ。

逆に言えば、ネイティブにとっても、ボキャブラリーは一生をかけて増やしていくものであり、非ネイティブにとっては、いつまでたっても知らない単語ばかり....という状況である。

そんな膨大な単語の中から、実際会話で使える単語をどうやって増やしていくべきか?

そのためには『自分が何を話したいのか?』を明確にすることが最初のステップだと思う。

簡単な日常英会話をマスターした人が陥りがちなのが、ある程度通じるから...といってそれ以降英語力が伸びなくなるパターンなのだけど、こういった人は、そもそも『話したいこと』や『学びたいこと』が明確じゃないんだと思う。


実際、英語力を身につけるために語学学校に通うよりも、ファッションなりアートなり、好きなことを学ぶために留学してくる人の方が圧倒的に語学力が身につく。

一番良いのは、好きなことを英語で学ぶこと。

そうは言っても、皆がParsonsやNYUで学ぶ必要はなくて、興味のあることを、英語でみたり読んだりして、それを英語で話すだけで十分効果がある。

私も、NYに来て1年目の時は、週に一度プライベートレッスンをとることに加えて、ボランティアのおばあさんとマンツーマンで話せる集いなどにもよく行っていた。

この際、単に会話するだけでなく、好きな映画を観て、その映画に関する話をした。

マンハッタンに住む高齢者は、基本的に、知的な人ばかりで、私のパートナーになってくれた人も、元雑誌の編集者や、PR会社を経営していた人など、皆映画が好きで、よく観ていた。

ちなみに、NYでは、アートと映画の話さえできれば、どこに行ってもスモールトークには困らない。

当時全くもって貧相だった私のボキャブラリーだったけれど、ニューヨークタイムズの映画評論家A.O.スコットらのレビューを必死に読んで、単語を覚えたものだった。とはいっても、レベルが高すぎて、最初の頃は、1時間で数行しか読めない上に、褒めているのかけなしているのかさえも分からなかったものである。

評論はストレートに表現しない分、難易度が高いものの、逆に経済などは読みやすい。ウォールストリートジャーナルなども、読み続けると同じ単語が繰り返し使われていることに気がつく。

結局、自分が興味あることでないと頭に入ってこないし、続かない。

ビジネス英語を身に付けたい人は、WSJの記事を読んで、英語講師と討論する..なんてのを1年続けたら、相当力がつくと思う。

どうせ全てのボキャブラリーをカバーすることなど到底無理なのだから、つまらない単語帳を暗記するよりも、興味があることや話したいことから攻略していく方が、よほど楽しいし、理にかなっているというものである。

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