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占星術と潜在意識

何を隠そう、私は占星術とかサイキック的なことが大好き。

とは言え、これが潜在意識うんぬんの話になると、懐疑的になってしまう。

潜在意識という存在は当然あるのだろうけど、それが人生に与える影響、というよりも、私の潜在意識が私の人生に与える影響というものについて全くピンとこない。

両親や育った環境からの影響は当然あるだろうけれど、結局全ては自分次第

そう思うことで、私の潜在意識に関わる問題は全て解決したと思っていた。

先日、ニューヨークでお世話になっているサイキックの知人Hirocoさんに、セビリアに住む占星術師を紹介してもらった。

サイキック好きとして、これまで、東京とニューヨークでいく人もに見てもらった私であるけれど、Hirocoさんのパワーは他のそれとは比較にならない。

実は、彼女に最初に見てもらったのは夫だった。

普段、夫はそういったことに全く関心がないのだけど、そのサイキックの女性は、日本人の経営者や駐在員にも熱心なクライアントが多く、夫も飲み会の席でクライアントの一人から勧められて、その場で周囲にからかわれる形で予約したらしい。

それがかれこれ7年近く前のことなのだけど、その時、彼女に言われたことのなかで、

それはないでしょう〜〜!

と当時は思っていたことが、ここにきて全て現実化している...

ということに気がついて、初めて会いにいったのが、娘が生まれて半年ほど経った頃だったから、今から2年半ほど前。

その時

「実は数年前に夫が一度見てもらっているんですけど....」

と切り出したら

「..... ああ。××の人ですね?」

と言って夫のことを言い当てたので

「この人は本物だ....!」

という先入観ができたのもあるけれど、

2年半前に彼女に言われたことの多くも、今その通りになっている。

彼女のすごいところは、ごちゃごちゃと余計な説明せず、明確で過不足ない言葉でスパッと伝えるところ。だから経営者など大きな決断をしなくてはならないクライアントも多いのだと思う。

先日、そのサイキックの女性と彼女のクライアント達との女子会があったのだけれど、その場で恒例の答え合わせ大会が行わた際

「この前、こっちの会社で不正とかあるよって言われた件なんですけど...」

とニューヨークと日本でいくつもの会社を経営する女性が切り出すので、皆で興味津々に耳を傾けると

「あの場では、『それはないですよー!その会社は全て上手くいっていて、順調に利益も出ています』って笑ってたんですけど、日本に帰って調てみたら、あったんです、不正が.....」

というではないか。

それを聞いて、皆、一斉に

「やっぱり見えてるんですねえ。」

とため息をついたものだった。

そんな彼女が、

「すごい占星術師に出会った!里美さんも絶対みてもらったほうが良いよ!」

と珍しく興奮した様子で紹介してくれたのが、セビリアに住む占星術師Socco さんである。

そもそもセビリアという土地がどこにあるのかさえピンとこない私であるが、『セビリアの占星術師』というその響きだけで、うっとり

一瞬の迷いもなく

「連絡してみます!」

と言ってメールを送った時、その占星術師はモロッコに滞在していた。

5年ほど前に訪れたモロッコ。

早朝から聞こえてくるプレイヤーの声、しつこい物売り、物と人で溢れたマーケット、しぼりたてのオレンジジュース...

そんなモロッコの風景を思い出しながら、彼女とメールとのやり取りを重ねること数回に及ぶのだけど、ここに来て持ち上がってきたのが、『無意識の潜在意識』というやつなのである。

それによると、私には『母親との関係』という克服すべき潜在意識があるらしい。

確かに母親とは衝突することもあったけれど、母と娘なんて多かれ少なかれそういうものだと思っていた。母のせいでこうなった....という思いがよぎったことは、少なくともこの10年ではなかったし、その前がどうだったかも記憶に薄い。

なにより、子供の頃の経験や両親との関係は自分の中で消化できていることだと思っていた。

それだけに、ここに来て、両親、特に、母との関係について向き合うというのは意外な展開である。

自分の中では、解決したつもりになっていたけれど、母との関係を説明しようと思っても、これまで深く考えてこなかっただけに、上手く言葉が浮かんでこない。

ビジネスパートナーとの関係を解消し、一人でやっていくことになった今、できるだけ迷いを払拭して、再スタートを切りたい。

という訳で、母と潜在意識に思いをはせる日がもう少し続きそうなのだった。

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