プールの女たち。その後の人生
先日夏休中の久しぶりのプールで、これまでプールで出会った人たちのことを思い出した。
私は22歳から東京でもNYでも、30代半ばで出産するまで毎朝泳いでから出社するのを習慣にしていて、そこでたくさんの人たちと出会った。
以前通っていたマンハッタンのプールで出会った人たちのことは著書『自分を知るプラクティス』でも書いたのだけど、気がつくとそこに登場したプールの人たちの多くがNYからいなくなっていた。
長年の不妊治療を経て双子の男の子を出産したLは、数年前に20歳以上年上の旦那さんを癌で亡くし、しばらくはアッパーイーストで暮らしていたけれど、残された遺産で暮らすために税金と生活費が安いフロリダに引っ越していった。
何人ものボーイフレンドと付き合っては別れてを繰り返しながらコロンビア大学で博士号をとったAは、最後の弁護士とは1年以上続きみなようやく落ち着くのかなと思っていたのだけど、結局は別れて、シングルのまま研究を続けるためにアリゾナへ移った。
化粧品会社で役員をしていたMは、会社をやめて、アッパーウェストのアパートを売ってフィラデルフィアへ。退職後もヘッドハンティングが来ていたそうだけど、ずっと独身で、若い頃から資産を形成してきた彼女は、残りの人生時間に拘束されず生きたいと予定より数年早くリタイアして、若い頃から夢だったアーティストになることを選んだ。
私も出産を機に引っ越しをして、彼女たちよりも先にプールをやめたのだけど、当時は変化が怖かったし、いつものメンバーに会えなくなるのが寂しかった。
一方で変わらないことを選ぶ人たちもいて、今でもビルに囲まれたマンハッタンのプールで泳いでいる。
でもたとえ自分が変わらなくても、周りが変わっていく。
変化を選び続けるのも、ひとつのところにとどまるのも、不正解はない唯一の人生。
そんな女性たちの話をききたくてはじめたPodcast。
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