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「オンラインを使って話したい」(小中学生の声)アンケート報告①

2021年春よりいよいよGIGAスクールがスタートし千葉県流山市では、一人一台タブレットが配布されます。全国でも、続々とタブレットやオンライン学習などが導入され、学校や子ども達の学習の形が変わります。でも、「誰一人取り残さないGIGAスクール化をするには、当事者である子ども達の声が一番重要」ではないでしょうか。先日、デジタル担当大臣もお話ししていましたが、圧倒的な当事者の意見を拾い上げ、先進的な事例と組み合わせていくことが必要だと感じています。

2020年4月、我々がアンケート調査を地域の小中学生の家庭へ呼びかけました。普段、なかなか集まらないアンケート。その総数は1000を超えました。その声がどんなものだったのか、アンケート後の提案書を紹介しながら記事にしたいと思います。

改めまして、新しい教育の形を学ぶ機会をつくるをスローガンに休校期間中より千葉県流山市で活動をしています「Nagareyama Challenge for Education(ピーナッツ)」白澤です。

2020年5月、流山市長へ提案を添えて要望書を提出しました。
子ども達の声を届けるのは今しかない!という思いで、アンケート報告書を作成し、提案付きの要望書も作りました。

小学生「オンラインで先生や友達と仲良くなりたい」!

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休校期間中の現状や、不安に思うことなど複数項目をアンケートに盛り込みました。その中の一項目「休校期間中の学習が改善できると思うアイディア」を集計したところ、「オンラインを活用する」という案はもちろん一位でしたが、「友達との交流」「先生との繋がり」「相談室」など交流に関するものが次に多く上がりました。

先日の千葉大付属小学校の小池先生のお話しでもありましたが、先ずはオンラインを使う環境を整え、協働学習ができるようにする。
そうすると、子ども達が自然と交流をしたり、相談し合ったりしたそうです。(小池先生のオンラインの内容についてはこちらからどうぞ
子どもは先生や友達と繋がりたいと思っている。その場をオンラインで作ることで、休校や病気などの物理的な壁を乗り越えることが簡単にできます。

中学生「動画で学習、オンラインで相談したい」

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オンラインの活用が一位であるのは中学生も同じでしたが、アンケート結果で次に多かったのが学習のサポートでした。オンライン相談室や質問コーナーを設けることでオンラインをより効果的に使うことができるのではないかという意見もありました。

授業単位の見直しやオンライン質問回というアイディア

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オンラインや個別学習を進める際に、友好的ではないかというアイディアを取りまとめました。


一つ目は、授業単位を分ける方法
子ども達が個別で学習する場合集中できる時間に限りがあります。学校の授業でも、集中できる時間は限られるので、先生方も授業の中で抑揚をつけて調整しています。それをそもそも細かい単位に切り分ける方法はどうかというアイディアです。

二つ目は、学び合いができるオンライン相談室の設置
子ども同士の学び合いや、先生に相談できる場所をオンラインで確保してはどうかというアイディアです。これは、1回目の講演で蓑手先生がお話しくださっていた内容にも繋がります。相談ができる環境を整えるということが大切だと思います。

先を目指すことも大切だけど目の前の子どもの意見を聞く

GIGAスクール構想では、最先端の技術や新しい教育では先進的な取り組みばかりが目立ちますが、先ずは目の前の子ども達がどう思っているのか、何をしたいのか。これを聞くことから始めなくてはいけないのではないでしょうか。

今回はアンケート調査結果のご報告第一弾でしたが、第二弾はアンケート結果から見えてきた課題についてご紹介します。

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