地方こそ深刻…キャッシュレスで地域間格差が酷くなる事態が進行中
日本政府も推し進める、キャッシュレス決済の導入。
そのキャッシュレスが、ただでさえ大きい地域間格差を、想像以上に広げてしまう深刻な事態が、密かに国内で進行中です。
人気観光地・商業地は続々キャッシュレス
今、日本国内でも人気の観光地・商業地には、キャッシュレス決済の導入ラッシュが始まっています。
実際にPayPayの加盟店マップを見てもらえば一目瞭然です。
人気エリアは、商売に敏感な経営者が多い事もあってか、導入の意志決定のスピードも早いですね。
これからもどんどん、キャッシュレス決済の導入は進むでしょう。
その一方、地方のキャッシュレスは
同じくPayPayの加盟店マップで見ると、多くの地方の観光地・商業地はこんな状況です。
このマップは、私が住む岐阜県各務原市の商店街です。
ここが特別にキャッシュレス決済がスカスカという訳ではなくて、多くの地方では、このような状況が当たり前です。
2020年、これだけの地域格差が発生
・2019年10月、消費税増税に伴うキャッシュレス決済に限り5%のポイント還元
・2020年オリンピックによる海外旅行客の激増
この2つの要因で、キャッシュレスな人気の観光地・商業地と、「キャッシュのみ」の地方観光地・商業地では、こんな格差が予想されます。
お得感で格差
どこで買っても、1.5~5%戻ってくる、人気観光地。
何を買っても、1円も戻らない、不振観光地。
客単価で格差
財布の現金を気にせず、欲しくなったらすぐ買う、人気観光地。
財布の現金を気にして、財布の紐が硬い、不振観光地。
キャンペーン格差
新キャンペーンで20%も還元!と新規顧客が集まる、人気観光地。
新キャンペーンに関係なく、変わらず閑古鳥が鳴く、不振観光地。
インバウンド格差
お得に沢山の買い物が楽しめる。SNSで世界にも広がる、人気観光地。
そもそもが外国人観光客の選択肢にすら上がらない、不振観光地。
地方こそ、早急に取り組むべし
日本のキャッシュレス決済が、今のままで月日が過ぎれば、
・富んでいる観光・商業地は、ますます富む
・貧している観光・商業地は、ますます貧す
という惨憺たる状況になる可能性が高い。
それを回避するには、地方の観光地や商業地が、キャッシュレス決済の導入・運用に、いち早く取り組みを行うことです。
キャッシュレス決済は「気付いてからでは遅い話」の典型。しかも、今年の10月には、もう始まってしまう。
地方振興に関わる人は、危機感をもって、早急に対応してください。
→㈱はちえん。にて観光・商業のキャッシュレス振興の相談業務も実施しています
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