水になる

「プールを習いたい。」
という長女のために、スイミングスクールに行った。
塩素のにおいがもわっと立ち込め、あーこんなんだったなあ。と、自分がスイミングスクールに通ってたころを思い出した。

フロントで説明を受ける。
『水に慣れる』コースと、『泳ぎを覚える』コースがあり、年齢的にはどちらも入れるのだがどっちにしようかと相談した。

長女は、『水になる』コースがいい!と主張している。
『なる』じゃなくて『慣れる』だよ、と教えたが、ずっと『なる』と言っている。
そうか、『水に慣れる』を『水になれる』つまり can be と理解したのだな。
『水になる』ってかっこいいな。水泳漫画とかでありそうなセリフだな。

『水に慣れる』コースの体験を申し込んで帰る。

帰り道、公園に行きたいと駄々をこねた。
誰も遊んでいないくらい寒いし、ここは駐車場がないからダメだと言うが、おとーちゃんと行けばいいでしょ、というので、夫と長女を降ろす。
電車かバスで適当に帰るよ。なんならお昼もどっかで食べてくるかも。と夫が言った。

が、車が自宅に着く前に電話があった。
寒いから迎えに来て、だそうだ。

午後、図書館で幼児向けの映画上映があるというので、長女と次女を連れて行った。

長女は前の方に見に行き、私は大きなクッションの上で次女をごろごろさせていた。
次女は、職員さんに微笑みかけられ喜んでいた。
ふと思って、クッションにつかまらせ床に立たせると、手を離してもつかまり立ちを維持できた。
最近、発達が加速している気がする。

映画は、『くまのおいしゃさん』というタイトル。
絵も声も昭和っぽいなあ。と思った。
私は昭和の末期生まれなので、昭和と言えばほぼ、自分の生まれる前。少なくとも物心つく前。というイメージ。
しかし、ググったら91年の作品で驚く。
昭和ではないし、物心もついている。
子供の頃、アニメってこんな風だったか?
自分の子供の頃って、思っている以上に昔なのかもしれない。

なんか色々と認識のアップデートが追いついていない感じ。

映画は30分で終わってしまった。長女は工作の本を選び、私は絵本やスマホを見、次女は抱っこ紐の中で寝る。各々図書館でのんびりしながら夫の迎えを待つ。
クネクネさんというシリーズの絵本がとても良かった。

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