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【読書感想】時給三〇〇円の死神
今回は、藤まるさんの時給三〇〇円の死神を紹介します。
〈あらすじ〉
「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練を晴らし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「半年間勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話などを聞き、疑いながらも死神のアルバイトを始めることとなり―。死者たちが抱える、切なすぎる未練、願いに涙が止まらない、感動の物語。(BOOKデータベースより)
ここから先は、ネタバレに注意してください!!
「死神」と言うなんとも不気味なタイトルにそそられ手に取ったこの本。
様々な《死者》と出会いながら進んでいく物語。
特に四宮夕ちゃんの話が出てくる四章では、結末に唖然とするしかありませんでした。
ラストシーンは完全にすべてを思い出したりするのではなく、思い出せない、もう覚えていないけど知っている、ジャメブで終わるのが素敵でした。
言葉の使いまわしがきれいで、とても読みやすかったです。
「幸せはなくしてから気づく」
今の幸せは何か考えて、それを大切にしようと思える一冊でした。
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