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「きほんの呼吸」を学ぶ

以前メルマガでアスレティックトレーナー・大貫崇さんが書かれた著書「『呼吸力』こそが人生最大の武器である」をご紹介したことがあります。いつだったっけ…と思って調べてみると2019年2月。あまりにも当たり前に行っている呼吸ではありますが、改めて考えてみると知らないことが多くてビックリしたんですよね…。

「体は左右非対称ではない」というところから、呼吸を支える横隔膜の話などについて、相変わらず興奮しながら書き残しておりました(以下メルマガより一部抜粋)。

左右非対称であるという前提で呼吸に着目すると、呼吸をコントロールする横隔膜は、右側は肝臓によって常に下から押し上げられた状態であり、左側は心臓によって上から押さえつけられている状態です。

右側の方は呼吸がしやすく、左側の方は右よりも交換できる空気が少ないとのこと。そもそも肺の区画についても、右は3葉、左肺は2葉ということですでに非対称なんですね…。

横隔膜は左右の腰椎に付着しているのですが、右側の方がより深いところまでついているという特徴もあり、腰椎を動かす筋肉への影響も厳密に言えば、左右で違いが現れるのは当然のことともいえます。

そうなると腰痛の選手に対するアプローチ一つとっても、左と右の違いも考えながら指導していくことも大切なわけで。

「左右差をなくす!」

というコンセプトもすべて当てはまるということではないということ。

さらに「きほんの呼吸」という著書ではより実践的なエクササイズを丁寧に紹介されていて、風船ふくらませながらヒーヒー練習したものです。

ここまで読んでみると、「いや、これ、実際の指導現場に活かしたいわー」と思うのはごく当然のこと。

しかし元来運動指導をするにはあまりにもドンくさいワタシとしては、大変心許なくモジモジしていたところ、友人が相次いで大貫さんのオンライン講座「身体のプロ・専門家向け 呼吸しかない、呼吸のレッスン」を受けている事実を知り!さっそく申し込んだのです。

この際、「身体のプロ・専門家」のところはまぁいいだろうと勝手に判断。2020年12月、初めて大貫さんに(オンラインで)お会いすることになり感激しました~。

呼吸しかしていないのに汗をかく

2020年12月に始まったレッスンは合計6回。もともと学会に参加する予定にして日があったのでワタシは計5回参加しました。

仰向けで自分の身体をチェックしてみると胸骨の傾きは気になるし、肋骨は本来存在するポジションから上がって開いてしまっているし、どこでこんな呼吸を覚えたのやら?というくらい横隔膜を使い切れていない状態でビックリ。

そこから丁寧に呼吸について解説していただきながら、指示通りにエクササイズに挑戦するのですが、自分の様子を自分で見ることができない分、大貫さんが気になるところを指摘してくださるので、「おお、そうか!」とわかりやすかったです。

後で動画を見直してみると「この動作をもうちょっと改善できるといいな」といったところまでわかるので、復習もしてみました。呼吸のエクササイズだけですっかり汗をかいてしまった…。

ドンくさく?泥くさく?

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今回のレッスンに参加された皆さんはまさに身体の専門家で、プロフェッショナル。身体の使い方も素晴らしく、運動指導はしても運動しない(できない?)ワタシにとっては落ちこぼれ感ハンパなかったですけど(笑)それでも根性?でコソ練を繰り返しながら何とかついていきました。

最終的には呼吸数も少なくなり、肋骨が下がった状態で横隔膜をしっかり動かしながら呼吸ができることにまたまた感激~。これぞYDK(やればできる)

あと何よりよかったなぁと思うのが今回ご一緒させていただいた皆さんとのご縁です。実際にお会いすることはなかったのですが、いつか、いずれ、リアルにお目にかかっていろいろとお話を聞きたいなぁと。

呼吸に着目し、そこから身体に変化をもたらしたいという同じ目的をもった皆さんと、短い期間ではありましたがご一緒できて本当に楽しかったです。

さらに呼吸を学ぶのだ

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あっという間にレッスンは終わってしまい、スポーツ現場に持ち帰って「さぁやるぞ~!!」と意気込みつつも、呼吸の奥深さの入り口に首を突っ込んでしまったので、さらに深く学ぼうと「きほんの呼吸」オンライン講座を受講することにしました。講義と動画を見ながらマイペースで学習できるので、本を再読しつつ、動画を見つつ、と楽しくやっています。

そして指導現場でも「きほんの呼吸」からさまざまな変化が生まれるようにいろいろとサポートできればなぁと思っています。

呼吸には自律神経のコントロールによるストレスマネジメントなどがよく知られていますが、体幹トレーニングで意識する「体幹」が折れ曲がってしまわないよう!丸太状態で安定させるための呼吸エクササイズなどもやっていけたらいいなぁと。

若干見切り発車ではありますが!選手たちと一緒に呼吸の奥深さを体感していきたいと思います。

ワタシが受講したレッスンのリンクを貼っておきますね。身体に関するお仕事をされている方はぜひチェックしてみてください♪


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