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【妻執筆】家庭内看護の感染対策

先日、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養から入院し、なんとか退院しました。
本記事は、自宅療養を支えてくれた私の妻が書いたものを投稿するものです。
なお、これは専門職でも何でもない人間の記録です。間違ったことや必要ないことも行っているかと思いますがご容赦ください。

かっきです。
先日夫がコロナウイルス陽性となり入院しました。私は特に症状も出ず、PCR検査も受けましたが幸いにも陰性でした。(偽陰性の可能性もあると思いますが…w)
今回はコロナウイルス陽性患者の家庭内看護をする際に、自分への感染を防ぐ為に行ったことを体験を交えて書いていきたいと思います。

※夫追記:妻は2週間の隔離期間を経て、特段の症状は出ませんでした。

1.経緯

13日(木)夕方から夫が体調を崩す。症状は咳、37℃に届かない程度の微熱。
14日(金)引き続き咳が出ており、熱が37℃を超える。
15日(土)PCR検査。解熱剤を飲まないと39℃まで上がることもあり、頭痛が酷い。咳も引き続き有り。
17日(月)陽性との連絡。
18日(火)パルスオキシメーターが届く。(玄関前に置いて行ってくれます!)
19日(水)解熱剤があまり効いていないため入院する運びに。
25日(火)退院

※陽性の連絡があってから毎日保健所から体調確認の電話がありました。

※夫追記:保健所からは、14日を発症日として療養や隔離期間を設定されました。

2.実際に行った感染対策【自宅療養】

・生活空間の区分
14日(金)から念のため…という事で生活空間を全て分けて過ごすようにしました。
我が家は夫婦2人で3LDKのマンションに住んでいるので、下記のように生活空間を分けました。
夫:寝室、書斎(食べるときのみ)
私:リビング
自分のマットレスをリビングに持ってきて寝る場所も分けました。
(13日までは食事も向かい合って摂り、同室で眠ったので、発症前~隔離までの間に感染していなかったのは本当に運が良かったとしか言えません…)

・こまめな換気
天気が良い日はリビングの窓を開けっぱなしにしていました。
雨の日も数時間ごとに換気を行いました。
寝室も1日1回程度は換気しました。
(体調が辛そうなのでこまめには開けられず…本当は1時間に2回以上換気した方が良いと厚生労働省のHPにありました)

・マスクの着用
夫には一日中不織布マスクを着用して貰いました。
私は対面する際のみ着用しましたが、本当は一日中付けていた方が安全なのかなと思います。

・アルコール消毒の徹底
夫が触った可能性のある場所は全てアルコールを噴霧したペーパータオルで拭き取り除菌しました。
ドアノブ、電気のスイッチ、蛇口、液体石鹸のポンプ、洗面台、トイレットペーパーホルダー、トイレの蓋・便座等。
洗面台は思ったよりも飛び散っているのではないかと思います。
触ったかどうかわからない場合、自分が使用する前に必ず除菌するようにしました。

頭を冷やすために使った保冷剤の交換時等も、必ず保冷剤をアルコールで拭き取り除菌した上で冷凍庫に戻しました。その際に自分が触った冷凍庫の取手や、一時的に保冷剤を置いた場所も除菌しました。
また、拭き取り除菌後には必ず石鹸で手洗い、アルコール消毒を行いました。

使い捨て手袋を着用して行った方がより安全だと思います。
何にでも消毒しすぎて夫の保険証裏面の住所(ボールペン手書き)を伸び伸びにしてしまったのは秘密です。

※夫追記:今知りました。

夫のいる寝室にも1つアルコールスプレーを置き、部屋から出る前に手を消毒してもらうようにしました。

・ごみ袋の設置
寝室にごみ袋を置き、夫が出したごみはすべてそこに捨ててもらいました。
飲み終わったペットボトルも回収せず、入院後にまとめて処分しました。

・使い捨て食器
食事は紙皿、割り箸等を使用してもらいました。
使い捨て食器購入前は、食洗機の引き出しを開けて置き、指定した場所(他の食器を入れる際に手が触れなさそうな場所)に自分で入れてもらいました。
食事は基本的に、私が書斎の机に置いて退室してから食べに来てもらうようにしていました。

・ペーパータオル
キッチンと洗面所のタオルを撤去し、ペーパータオルに切り替えました。

3.実際に行った感染対策【入院後】

・洗濯
枕カバーやパジャマは自分で洗濯機に入れてもらいました。
自分が着ていた服も念の為洗濯しました。
※厚生労働省によると感染者と非感染者の衣類を分けて洗う必要はないそうです。

布にはしばらくの間ウイルスが残留するらしいので、掛布団カバーとシーツは念の為5日程待ってからマスク着用の上で交換しました。

・寝室と書斎の換気
空気を全て入れ替えました。翌日以降も1日1回程度換気しました。

・寝室と書斎の除菌
寝室と書斎の拭き取り除菌を行いました。
ドアノブ、電気のスイッチ、窓の鍵、窓の取手、机、電気のリモコン等の小物類。触っていそうな場所は全て拭き取りました。
マスクと使い捨て手袋着用で行いました。

・ごみ捨て
夫の出したごみや除菌に使ったペーパーの入ったごみ等、全て捨てました。
マスクと使い捨て手袋着用でごみを集め、そのまま捨てに行きました。
手袋は裏表になるように脱いで捨て、手洗いアルコール消毒後に玄関のドアノブ等をアルコール除菌しました。

・生活空間の区分
前述の通り布にはしばらくウイルスが残留するということなので、5日程度はリビングで寝ることにしました。

・アルコール消毒
アルコールによる拭き取りは行いましたが拭き残しがないか不安だったので、1週間程度は怪しい場所を触った後には念入りに手洗いアルコール消毒を行うようにしました。

4.看護

部屋を分けているので、数時間おきに様子を覗きに行きました。
様子を見た後は必ずドアノブを除菌、手洗いアルコール消毒を行いました。

食事は普通の病人食で良いのかな?と思います。体力を落とさないためにも食べられるなら食べたほうが良いと思います。
使い捨て食器によそったものを書斎の机に配置し、退出後に食べに来てもらいました。

なるべく水分を摂らせるようにしました。
部屋にポカリスエットをペットボトルで置いておき、飲んでもらいました。

熱が高くシャワーを浴びられなかったので、拭き取りシートと拭き取りシャンプーを渡しました。

5.番外編…PCR検査

今回私は濃厚接触者として18日にPCR検査を受けてきました。
指定された場所は電車で数駅先の保健所で、持ち物は筆記用具のみです。
なるべく人のいなさそうな時間を見計らって電車で向かいました。
高熱で朦朧としていた夫が電話口で聞いた説明に従って検査所を探したのですが見つけられず…(保健所だという事も寡聞にして知らず)
仕方がないので発熱コールセンターに電話して事情を説明し、担当保健所の電話番号を調べてもらい、そちらに電話して道順を教えてもらいました。
皆さんとても丁寧に対応してくれて助かりました、ありがとうございます…。

保健所の敷地内に入ると平屋の小さなプレハブ小屋が立っており、それが検査所でした。
クリアボード越しに検査を受けに来たことを伝えると、受付票と唾液の採取容器を渡されました。
受付票の記入と唾液の採取はプレハブ小屋から少し離れたところにある、ガレージ?倉庫?のような場所で行いました。
長机が3つ置いてあるだけの簡素な空間でした。
気持ちの良い風を感じながら受付票を記入し、唾液をなんとか溜めてプレハブ小屋に持って行きます。今度はビニールシート越しに別の担当者さんが記入内容をチェックしてくれました。受付票も採取容器も自分で提出場所に置きました。(恐らく業者?の方が回収に来るまでそのまま置いておくのではないでしょうか)
最後にアルコールを両手に噴霧してもらって終了しました。かかった時間はおよそ10分程度でした。
検査結果は最短2日後に電話で知らされるとのことで、無事20日に陰性の連絡がありました。

6.備えておいた方が良い物

あると良いなと思ったものをまとめます。

紙皿(平皿)
紙皿(お椀タイプ)
紙コップ
割り箸
使い捨てスプーン
※紙皿はレンジ加熱出来るものが良いです。今回はレンジNGの物だったので、レトルト食品を普通の食器で温めてから紙皿に移す手間がありました。

アルコールスプレー(出来れば2個以上)
ペーパータオル(うちは4日で500枚程度使いました)
使い捨て手袋
液体石鹼の詰め替え
氷枕(2個)←ローテーションで使いたいため
体温計(2個)←発症者と分けるため

ウィダーインゼリー
ゼリー
うどん・素麺等
レトルトおかゆ
ポカリスエット(4,5本有ると良いです)
アイス

ネットスーパーの登録

7.参考文献など

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html(厚生労働省)
https://www.hmedc.or.jp/department/infectious-diseases/covid_faq/(浜松医療センター)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/10338-496p03.html(NIID国立感染症研究所)

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