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【J2リーグ】可能性を引き出した勝ち点1【第24節 ザスパクサツ群馬対ロアッソ熊本】

こんばんは、東京V戦は試合をフルで視聴することが出来ずレビューを書くことが出来ませんでした。。
今回は試合をフルでしっかり見れましたので、レビューを書いていきたいと思います。

スタメンとシステム、得点者は以下の通りです。

得点者
28分 高橋勇利也(群馬)
86分 松岡瑠夢(熊本)

◼️前半
週半ばの試合ということもあり、前回の試合から3枚変えてきた熊本。
選手を変えてフレッシュにしてきたこともあり、前線からのプレスで主導権を握りに来るかと思いきや低調なスタートでした。

前線からのプレスもやりはするものの後ろが連動しきれず、結局撤退することに。
だからといってミドルプレスを強める訳でもなく、5-4-1の形で迎え撃つ形。
プレスもそこそこに撤退する形は最初からやろうとしてたのかどうかは不明です。
熊本が主体的に守備で試合のペースを握ろうとしないのは珍しい形だな、というのが率直な感想です。

そうなると群馬はプレスもそこまで厳しくないので、低い位置からビルドアップを試みます。
右SBの岡本を高い位置に上げ、GKと左SB、CB2枚の4枚でボールを回しに掛かります。

群馬の保持場面

普段の熊本ならGK以外のプレーヤーにはマンマーク気味についてパス回しを阻害していくのですが、今回は粟飯原がひとりで追う場面も多く見られ、またウイングが追うのも後追いになってしまってうまく嵌まらなかったりしている場面が目につきました。

こうなると余計に中盤やサイドで数的不利になりそうなものですが、群馬も疲れが残っている影響か強みであるサイドからの攻撃で人数をかけれず、カットイン→そのまま下げる、等といった決め手に欠ける状態。

それでも群馬は粘り強くサイド攻撃を繰り返し、実を結びます。
28分に右サイドの佐藤があげたクロスをセントラルMFの高橋が頭で沈め、先制。
FWならまだしも、中盤の選手が飛び込んで来るとなるとマークが外れるのはしょうがないといえばしょうがない。
1アンカーということもあり、ここはそういう状況を作られた時点でアウトな感はあるので次は気をつけようね、という話。

熊本も反撃に出るのですが、群馬の4-4ブロックが固く、パスが外側を回る、という時間帯が長くなってしまっていました。
特に中盤4枚ブロックが深く守っており、ライン間で受ける動きも殆ど出来ない状態。

群馬の非保持場面

裏へのスペースも殆どない中でよくチャレンジしていましたが、5レーンを全て埋めつつボールサイドに圧縮して崩しきる、という狙いは群馬の低いブロックもあり大渋滞。
自分で自分のスペースを埋めてしまい、上手く行かず。
前半はそのまま終了。

◼️後半
後半になるとお互い疲れもあるのか熊本がボール保持、群馬がブロック形成、迎え撃つ、という形が早々に出来上がります。
HTに偽SBでアクセントをつけていた岡本を下げて川上エドオジョンを投入したこともあり、より攻守の色がハッキリ。

58分には松岡、道脇、黒木を投入して完封されていた左サイド復活、FWの高さ追加、最終ラインからの縦パスと被カウンター時のリスク管理を狙いにいきます。
特に左サイドは島村、平川、大本、黒木が平時は絡んで重厚感を出す右サイドとは違い、単独突破と右サイドからのクロスターゲットになることも要求される為、これはしょうがないかなと。
現時点では幅取りと裏抜けくらいでしか存在感を示せていなかった東山は変えざるを得ません。。
スペースのあるところでの東山を見てみたかった、というのが個人的な感想です。

フレッシュになった左サイドからクロス→道脇のヘッド、というのも見てみたいところですが、そこは群馬もさせません。
川上と松岡が激しくやり合います。
そしてここからは両軍ともに疲れもあり、交代ラッシュになります。
熊本は更に島村→伊東俊、田辺→竹本雄飛も投入して総力戦となっていきます。

先制すると無敗、先制されると勝ち無し、というかなりハッキリとした傾向がある熊本。
交代選手がフィットしきれていなかった、ということもあり、後半にもう一段ギアを上げていく、ということが出来ていなかった熊本で伊東俊が再評価されているのは嬉しい。
昨季も平川加入まではトップ下で存在感を発揮していただけに、ここで島村を下げても同じくライン間を狙う動きを継続してくれる伊東の存在は心強いものがあります。

ここまで戦力を投入し、チャレンジを続けた熊本に女神が微笑みます。
86分、左サイドを抜け出した竹本から低めのクロス、ニアで潰れてしまった味方を尻目に出てきたのは松岡!
右足で確実に押し込み、土壇場でゲームをイーブンに持ち込みます。

前線の存在感を維持しつつ逃げきりを図っていた群馬としては痛恨の一撃。。
ここから上がらなくなった足を何とか回転させ、逆転を狙った両軍でしたがここでタイムアップ。
終わった瞬間、倒れ込んだ選手の多さが闘いの激しさを物語っていました。

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