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【ラ・リーガ】バルセロナ新加入、フェラン・トーレスの特徴

いつも記事を読んだり、スキを頂いたりありがとうございます。

今回は試合レビューではなく、バルセロナに新加入したスペイン代表FWのフェラン・トーレスについて書いていこうと思います。

ちなみにハイライト動画はこちら。

バレンシア時代の動画なので、どうしてもウイング然とした動きが主なものになりますが、マンC加入後はCFもこなすなど前線のマルチロールな選手になっています。


・違約金

今回のマンC→バルセロナへの移籍による違約金は5,500万€(約70億)+出来高1,000万€(約12億)、5,500万€については4分割による支払いと発表されています。

元々トランスファーマーケット社による違約金評価は5,000万€(約60億)となっていたので、おおよそ市場評価通りの金額となった、という印象です。
出来高については、出場試合数の割合や得点関連のタイトル獲得によりマンCへ支払いがなされるようです。


・プレースタイル

いわゆるアタッカータイプの選手で、クロスの質で勝負する、というよりもポケットへの侵入を目指す、というプレースタイルです。

ポケットへの侵入後はプレーの第一候補はゴール正面への低くて速いクロスを入れる、というのが多い印象です。
だからといってチャンスメイクに徹するプレースタイルではなくハーフスペースが空いていればプレーの第二候補としてシュートを狙う、という傾向があります。

真正のドリブラーでもないので、サイドからネイマールやメッシのように積極的にボール保持→仕掛ける、という意識は低いように感じます。
代わりにスピードを活かしてセントラルMFが出したスペースへのパスを、抜ききらないうちにシュート若しくはクロスをあげる、という傾向が多いと感じました。

シュートはドリブルの点でも説明したように、持ちすぎない傾向の選手なのでスペースに出たパスをワンタッチで流し込む、若しくは大外でこぼれを待つ、というウイングらしい飛び込み方をします。
利き足が右というのとプレースタイルの兼ね合いから右サイドから中央よりに位置することが多く、バルセロナの右ウイングに求めるスキルやプレースタイルと合致しているかなと感じました。


・バルセロナでの起用方針予想

バルセロナでは基本的に、右ウイングでの起用が主になるのではないかと予想しています。
何故なら右サイドが現在死んでいる状態であり、左サイドではアブデが定位置確保しつつありますし、なおかつ効果的な仕掛けをしていてバルセロナの新たな攻撃オプションのひとつとなっているので、ここを敢えて弄ることはシャビ監督はしないだろう、というのが理由です。

後は右SBはデストとミンゲサが居ますが、現在効果的に右サイドの幅を取ったり、ポケットへの侵入が出来ていないため、ここにフェラン・トーレスを起用することで幅を取るのはSB、ポケット侵入はフェラン・トーレス、と役割分担することでより効果的なサイドアタック構築が期待できる面があります。
またそれにより、左サイドのアブデやアルバが仕掛けるサイドアタックも更に活きてくるのではないか、と考えます。

CF起用についてはデパイやジュグラが怪我などスクランブル状態でなければ、そこのポジションでは使わない、と考えます。
①デパイがPK等も含めた得点数でチーム内トップの得点数であり、この得点力をCFとして活かさない点はないこと
②ジュグラが台頭してきたこともありバックアップも含め質、数的にも中長期的にはバルセロナが求める水準までいけることが期待される
③敢えて右ウイングで起用することによりデパイとふたりでポジションチェンジ→中央レーンを陥れる、というオプションも期待できる

以上の3点から、今後のバルセロナの前線は左からアブデ(デパイ)、デパイ(ジュグラ)、フェラン・トーレスの並びになるのではないか、と予想されます。


・おわりに

上記で散々右ウイング起用を訴えてきましたが、CF起用でも一定のクオリティを見せるためシャビ監督はNextビジャとしてフェラン・トーレスを見てCFで起用するかもしれないな、と感じることはあります。

3バック導入、アルバの偽SBなど既に複数のチャレンジを始めているシャビ監督のことですから、もしかすると…とも期待してしまいます。

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