見出し画像

モラハラ夫に離婚プレゼンした話

モラハラ夫が私に不幸をぶつける理由の根底は「自分の価値の底上げ」だろう。

感謝や愛ある言葉、気遣いなどの人を幸せにする感情は貨幣と似ていて、
100の優しさを1の感謝で払える様に、1の優しさで100の感謝を貰いえるようになれば、楽だしお得だろう。逆は損だし苦しい。

彼は自分の感情的サービスの価値を1ドルにしたかった。

普通に考えて1には1しか返って来ないけど、彼は「私と居るだけで-100」という不幸を私に主張し続け、代償として100の優しさを私に要求する。

愛情も、感謝も、気遣いも、とにかく出し惜しみ、相手から出させる為「不幸」

相手を大事に思えば改善しよう、なんとか彼の不幸を拭って、「君と居ると幸せだ」と感じさせたい。そう思い、彼の事を分析し行動し、努力する。不機嫌を治す為に100の優しさを使い、1の上機嫌にホッとする毎日

見事に1ドルと100円みたいな関係が出来上がってしまった。(;´∀`)

彼は1:100のお得な人間関係が欲しかっただけで、本気で私と居て不幸な訳ではない。
でも声高に「お前と居るとめちゃくちゃ不幸だ」と言い続け、彼自身も自分の言葉に洗脳されて本気で不幸だと思い始めている。

別れを決めた時、私は彼の価値を爆上げした。

「もっと輝ける場所がある。私達に縛られる必要は無い」
「自由はお金で買えない。うちは自由がない。
「貴方には自由が似あう。絶対別れた方が素敵な人生が待ってる」

とにかく自分も家族も仕事も「デメリット」を解り易く説明して、「こんな所に居てもメリットねーわ」と思って頂かないといけない。
言われて否定し続けた彼の言葉を全部拾って、飾って、賞賛し続ける。

貴方は素晴らしい。夢を諦める必要なんてない。
有機農業もきっと出来る。もっと素敵な女性ときっと出会える。一緒に幸せを目指せるような、そんな人とやり直したほうがいい。こんな価値の無い女で満足するなんて人生勿体無い。

悔しくて、惨めで、悲しいプレゼン。

でも経営を、未来を、自分を守る為には絶対未練を残されてはいけない。
「別れたら損」と思わせてはいけない。

説得、別居などで1ヶ月くらい掛かったかな。
離婚届にサインを書いて貰うのに、慰謝料として130万円程支払った事で揉める事は少なかった。

馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないが万が一戻ると言い出した時に「お金返さなきゃいけない」は結構ブレーキになってくれる。
逃げた方が得だと思って頂く為には適正な出費だと判断した。結婚式、法人資本金等の補償の意味も兼ねて。

何故か離婚届を書いてからめちゃくちゃ優しくなって、LINEで愛してるとか本当にごめんとか色々来た。君のここが好きだとか、自分のこれからの相談とか、これまで無視ばっかりだったのに、不思議な物だなと思いながら、丁寧に相談に乗っていたし、励まし、慰め、応援した。

社長辞任の手続きと借りた住居の掃除と退去をスムーズに進めたいからだけど。

「自分の辛さを解ってほしい」
「謝ってほしい。ちゃんと話して欲しい」
「夫に反省して欲しい」
「蔑ろにされて悲しい。許せない。」

そんな気持ちは一緒に生きていく為に必要なもので、別れようって決めてからは全く思わなかったな。

別れた後、不幸になって欲しいとか、痛い目見てほしいとは今でも全く思わない。
どうか知らない場所で新しい幸せを謳歌して欲しいと本気で願う。

間違っても戻って来ようとされては困るから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?