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ドバイにおけるナニー探しのあれこれ

おひさしぶりにもほどがあるくらい放置していてすみません。にゃにゃです。みなさまいかがお過ごしですか?こちらは灼熱地獄です。

最近、というか、2年前くらいから、この砂漠の辺境の地に3000人程度しかいなかった日本人が、このところ少しずつ増えているような印象があり。少しうれしい気持ちと、自分が約4年前、ちょうどここに来たばかりの頃のことをふと思い出し、久しぶりにPCを開きました。


ちょうどここに来たばかりの頃…。


右も左もさることながら、そもそも英語がわからない。
調べたいこと、知りたいことがあるけれど、それを調べる手段がない。
だけど日々生活していると、いろいろな不自由やトラブルがある。
移住したての頃は、そんなちょっとしたパニックの渦に呑まれておりました。

ここでたとえば、あらかじめ知り合いの日本人がいたりだとか、日本語で話せる誰かの存在があれば、まだ気持ちは違ったのですが、わたしの主人は自営業、そしてわたしは専業主婦、小脇に乳児、といった状況だったので、わたしたちは家族それぞれに自分の役割をこなすことに必死で、そんな気持ちの余裕なんてものはまったくなく。

結果的にどうだったかといえば、時間と共に少しずつ生活に慣れてゆく中で、自分の中で拾い集めたパーツを少しずつはめこみながら、自分なりの生活の地図を作ろうという考えにシフトしてゆきました。

そんなある日、わたしの記憶が正しければこの国に来て半年経ったか経たないかの頃。ちょうどブルジュハリファに引っ越してしばらくしてから、わたしはようやく二人の日本人女性と知り合いました。

ひとりは、わたしの娘よりも1歳年上の可愛い男の子がいる美人ママさん。
もうひとりは、イタリア人のご主人さまと結婚された、麗しく博識な奥様。
とにかくこのお二人には本当にお世話になり、いろんなことを教えていただきました。そして、ママさんはこの地ドバイで妊娠出産を経て子育てをしていた貴重な経験を、たくさんわたしに話してくれました。そんなある日、


「ナニーってご存知ですか?使ってみるといいかも!」


と、ママさんがナニーについて親切にいろいろ教えてくださいました。

ナニーとは、いわゆるベビーシッターのことを言うそうで。
さらに調べてみると、ドバイの場合、その多くはフィリピン人と南アフリカ系のふたつに分類されるようでした。(ちなみに男性ナニーは、いるのかもしれないけれど今のところ一度も見たことはありません)


また、ナニーの雇用形態はおおきく分けて2つになり、

A. ナニー会社が雇用している従業員ナニーを使うパターン
B.  自分で直接ナニーを雇用するパターン

... という、いずれかのパターンになり、その就労タイプはさらに4タイプに分類されます。その内容とは、

1.住み込みのナニーさん(Live in nanny)
2.通いのナニーさん(長時間)
3.通いのナニーさん(短時間)
4.困ったときに単発でお願いできるナニーさん

…と、いったもの。
ちなみにAの場合には、雇用主がナニーのビザや部屋、里帰り費用などを、料金とは別に用意する必要があります。

2以降は「Live out」と呼ばれるもので、週5日から6日で1日あたり6時間以上勤務してもらうものとなり、それらは「Part time」と呼ばれる勤務内容になります。

ちなみに、こちらで知り合った日本人の方々がおっしゃるには「直接本人とやりとりするよりも、なるべく業者を介したほうがいい」ということと「なるべく保育や看護の資格を持った人のほうがいい」という2点が注意点であるとのことでした。

たしかに、安いナニーだとお財布事情的には非常にありがたいのですが、あまりに安すぎると喫煙をしていたり、雇用主がいない間にケータイをずっと見ていたりして、子供に対して良くない扱いをしている場面をわたしは実際に時折見かけることがありました。(もちろんその価格帯でもきっちり仕事をする方もいらっしゃるかもしれないのですが、そこはもう見極めとしか言えない)なので、安かろう悪かろうというのは、実際あると思います…。

また、余談ですが、小心者のわたしは現在までナニーはカンパニーのナニーしか使ったことがありません。それは理由はただひとつで、ただでさえ慌ただしい子育てに関して、これ以上の揉め事や心配事に費やす時間がもったいないから。しかし、ナニー会社のナニーを使う場合、どうしても利用料金は高め…。ただしその代わり、ナニーが来れなくなったときにはすぐに別のナニーを派遣してもらえるし、ナニーとトラブルになった場合に間に入ってくれるので、ナニー会社を使ったほうが面倒が少なくて済むメリットはあります。かつ、辞めたくなったらすぐ利用を終えることもできるのは大きなメリットなのかもしれません。

一方、直接雇用の場合には、ナニーの就労ビザを用意し、交通費を出し、かつ、年に一度の里帰りの費用を出し、ナニーの健康保険を取る必要があります。また、その場合の多くのケースが1年~2年程度の更新が前提の雇用形態になり、かつ、たとえば家の貴重品がナニーによって盗まれたり、急にナニーが仕事をさぼったりしても、すぐに雇用関係を切るといったことがしにくい…というデメリットとリスクがあり、それらを解決するにはそれ相応の英語力とドバイの法律や雇用のシステムを理解しておく必要があります。

わたしは正直、後者に興味はありつつも、やったことがないことに対する不安と、それに伴う面倒くささが先にきてしまい、まだ先にすすめていないのですが、異国で生活する以上、どうしても猫の手でも借りたい場面はかならずどこかのタイミングで存在するので、どんな方法を取るにせよ、またそろそろナニーをお願いしようかな。。。と、今あらためて考えているところです。


さて、そんな謎が多きナニーのシステム。
少し前の情報にはなるのですが、もしもナニー会社のナニーを使うご予定の方がいらっしゃれば、下記にわたしが以前調べた情報を掲載いたしますので、ご参考となれれば幸いです。ちなみに、ご予算はお住まいの地域、担当する子供の人数や年齢によっても変わってきますのでここでは割愛いたします。ご了承くださいませ。ただし、料金の相場としては、直接雇用よりも倍額から10倍程度の金額になります。(雇用条件の内容によっても異なります)また、サービス開始前に無料訪問とカウンセリングがありますので、日程には多少の余裕を持って挑んでください。


【障害を持つベビーやキッズも対応してくれるUNIREM Home Care】
さまざまな障害や持病を持つベビーやキッズにも対応できる資格を持つナニーがいて、比較的良心的な金額でサービスを提供しているところを見つけました。こちらはいわゆる病児 障害児のみならずグレーゾーンと呼ばれるベビーやキッズも昼間および夜間休日など関係なくケアしてくださるそうです。
https://www.uniremcare.com/

【上質なサービスを提供することで人気のナニーサービスMalaak】
3年以上の保育経験があり、さまざまな資格を有した有能なナニーを集めた会社とのことで、頼もしさがあります。時折こちらの会社のナニーを見かけることがありますが、礼儀正しく印象はとても良い方が多いです。ただし高いです。
https://malaak.me/

【丁寧な感じが好印象だったNightingale Health Service】
こちらは、レスポンスが早くて好印象だったNightingale Health Servicesです。看護資格を持つナニーが登録しているので、新生児のケアなども安心して任せることができます。お値段やや高め。
https://www.nightingaledubai.com/

【ちょっとお高めだけどレスポンスが早かったBabies and Beyond】
こちらは丁寧かつ迅速な対応が魅力に感じたBabies and Beyondです。
一度登録すれば、もしも急にナニーが必要になった場合に臨時予約もできます。その場合は、1時間あたり85 AED、または1時間あたり78 AEDについて最低5時間以上、4時間以上の予約が必要です。(最低利用金額などは変更されている可能性がありますので事前にご確認ください)
http://www.babiesandbeyond.ae/

【在住日本人が利用して好印象だったEmirates Home Nursing】
お世話になっている方から「ここよかったよ!」と教えていただいたナニーサービス。こちらは医療資格を持つホームケアサービスで、ナニーサービスだけでなく、ハンディキャップをお持ちの方や、老人介護サービスなどもしているそうです。
http://www.emirateshomenursing.ae/

【比較的良心的な価格設定だが、ナニーの質にムラがあるMarinelys】
こちらは割とトライしやすいお値段設定のLiveoutナニーのサービスになります。ただし従業員のスキルはまちまちなので、良い人に当たればラッキー。
https://www.marinelysuae.com/


…と、ここまで書いて思い出したのですが、以前わたしが助言をいただき、実際に気を付けよう。。。と思ったことがあります。それは、


1.最初にトライするナニーは、直接雇用よりどこかの企業に属した人にするほうが初心者にとっては戸惑いが少なくて済む
2.なるべく保育資格や医療資格を持つ人にする
3.なるべく面接をする


ということです。
実際「わたしナニーするよ!」と気軽に声をかけていただいたことは結構あり、その中でも割と頻繁にコミュニケーションをしていた人もいたのですが、その場合は個人間の直接雇用契約となるため、何か問題があった場合、あるいはお願いした人がどこかしら何かしらでトラブルを起こした場合にすべて責任を負うことになるのと、

もうひとつの根拠としては、仮に窃盗などがあった場合に被害額が5万円をしたまわる場合には泣き寝入りをしなければならないような法律となっているからなのだそうです。(さらにこちらが罰金も払わなければならないそうです…!恐るべし!)

このあたりは現在自分自身も模索中なのでまだはっきりとしたことはお伝えできないのですが、随時またわかったことがあればこちらにお伝えしていこうと思います。

そして、もちろん、ご質問などもお待ちしておりますので、ぜひお気軽にご質問をいただければ幸いです。

ようやくコロナの脅威が少しずつ薄まってきたこの頃のドバイ。
便利なシステムはうまく利用して、楽できるところは楽しましょう…。
みなさまの生活が少しでもより快適になりますように。

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